リナ、新たな調和
**20xx年8月5日(月曜日) 高校1年生**
**朝**
今日から8月。
あの休息日から一週間。
ペースを変えて、稽古に取り組んでいる。
「無理しない」を心がけて。
朝食を食べながら、今日の予定を確認。
午前中は稽古、午後は家で勉強時間。
メリハリをつけることにした。
お母さんが「顔色が良くなったわね」と言った。
「うん。調子いい」
本当だった。
適度な休息って、こんなに大事なんだと実感。
**午前**
電車で咲希ちゃんと会った。
「リナ、最近いい感じだね」
「そう?」
「うん。前みたいに、ピリピリしてない」
確かに、心に余裕ができた気がする。
学校に着いて、部室へ。
「おはようございます」
「田中さん、おはよう」
山口先輩が笑顔で迎えてくれた。
「今日も、よろしくお願いします」
でも、前と違って肩に力が入っていない。
自然体でいられる。
稽古が始まった。
今日は、第三場の細かい演技指導。
「田中さん、どう思う?」
川田先生が聞いた。
「そうですね...」
落ち着いて考える。
前なら、慌てて答えようとしてた。
「主人公の気持ちが、まだ整理できてない場面なので」
「うん」
「迷いを、もっと体で表現してみませんか?」
佐藤先輩が試してくれる。
少し猫背になって、手をもじもじと。
「いいですね」
自然に言葉が出てくる。
**昼**
お昼休み、咲希ちゃんと屋上で弁当。
「リナ、演出上手になったよね」
「そうかな」
「うん。前より的確になった」
「なんでだろう」
「余裕ができたからじゃない?」
咲希ちゃんの分析が、的を射ていた。
確かに、心に余裕があると、よく見える。
よく考えられる。
「休んだことも、無駄じゃなかったんだね」
「当たり前だよ」
咲希ちゃんが笑った。
「リナは完璧主義すぎるんだって」
「そうかも」
でも、それも悪いことじゃない。
ただ、バランスが大事なんだ。
**午後**
稽古が終わって、予定通り家に帰った。
前なら、部活が終わっても学校に残って、台本を見直してた。
でも今は、家でしっかり勉強時間を取る。
「ただいま」
「お疲れ様。今日はどうだった?」
お母さんが聞いた。
「調子良かった」
「それは良かった」
部屋で宿題を始めた。
数学の問題集。
稽古のことを忘れて、集中する。
意外と、頭がすっきりしていた。
演劇のことばかり考えていた時より、効率がいい。
「切り替えって、大切なんだ」
2時間勉強して、小休憩。
その時に、台本を少し見直した。
明日の稽古のために。
でも、前みたいに夜中までやらない。
時間を決めて、きちんと区切る。
**夕方**
夕食の準備を手伝いながら、お母さんと話した。
「リナ、変わったわね」
「どんな風に?」
「前は、演劇のことしか頭になかった感じだったけど」
「今は?」
「バランスが取れてる」
確かに、そうかもしれない。
演劇は大切。
でも、それだけが全てじゃない。
勉強も、家族との時間も、友達との時間も。
全部大切なんだ。
「お母さん、ありがとう」
「何が?」
「休むことを教えてくれて」
お母さんが微笑んだ。
「リナが気づいたのよ」
**夜**
夕食後、太一と少しゲームをした。
「お姉ちゃん、最近一緒に遊んでくれるね」
「そうね」
前は、演劇のことで頭がいっぱいで、家族との時間を疎かにしていた。
でも、こういう時間も必要なんだと気づいた。
リフレッシュにもなるし、家族も喜んでくれる。
お風呂に入って、今日を振り返った。
「いい一日だった」
稽古も充実していたし、勉強もはかどった。
家族との時間も取れた。
これが、理想的なバランスかもしれない。
部屋に戻って、明日の準備。
でも、早めに就寝する。
睡眠も大切だから。
「明日も、このペースで」
自分らしいリズムを見つけられた気がする。
日記を書きながら、この一週間の変化を実感した。
成長できている。
## 後書き
**日記**
**20xx年8月5日(月曜日) 高校1年生 田中里奈**
あの休息日から一週間。
すっかり調子を取り戻した。
でも、前とは違う。
無理をしない、自分らしいペースを見つけた。
今日の稽古も、落ち着いて参加できた。
演出助手としての意見も、前より的確になったと言われた。
心に余裕ができると、よく見える、よく考えられる。
そんなことを実感している。
勉強も、きちんと時間を取った。
演劇だけに集中していた時より、効率がいい。
切り替えの大切さを学んだ。
家族との時間も大切にするようになった。
太一とゲームをしたり、お母さんの手伝いをしたり。
こういう時間が、リフレッシュになる。
そして、また演劇に向き合える。
完璧主義も悪くないけれど、バランスが大事。
演劇も、勉強も、家族も、友達も。
全部大切にしたい。
咲希ちゃんが「余裕ができた」と言ってくれた。
お母さんも「バランスが取れてる」と。
きっと、成長できているんだと思う。
これからも、この調子で頑張りたい。
どんな時でも笑顔で。
今日も、心から笑えた一日だった。




