リナ、夏休みの始まり
**20xx年7月15日(月曜日) 高校1年生**
**朝**
今日から夏休み。
高校生になって初めての長い休み。
でも、のんびりはできない。
演劇部の集中稽古が始まる。
「頑張ろう」
朝食を食べながら、気持ちを引き締めた。
お母さんが「夏休みの計画は?」と聞いた。
「演劇部の稽古がメイン」
「勉強も忘れちゃダメよ」
「分かってる」
でも、正直勉強のことは頭になかった。
文化祭のことで頭がいっぱい。
**午前**
学校に向かう電車の中。
夏休み中なのに、演劇部のメンバーがちらほら見える。
みんな同じ気持ちなんだ。
咲希ちゃんと駅で待ち合わせした。
「おはよう、リナ。ついに夏休みだね」
「うん。でも忙しくなるよ」
「楽しみ」
咲希ちゃんが笑顔で言った。
その笑顔に、私も元気をもらった。
学校に着くと、部室が既に賑やか。
先輩たちが準備をしている。
「おはようございます」
「田中さん、お疲れ様」
山口先輩が声をかけてくれた。
「今日から本格始動ですね」
**昼**
午前中は、新しい脚本での読み合わせ。
修正版を初めて通しで読んだ。
やっぱり、前とは全然違う。
感情の流れが自然。
キャラクターが生きている。
「いいですね」
演出の川田先生が言った。
「人物の心の動きがよく描けています」
嬉しかった。
お昼休み、咲希ちゃんと校庭で弁当を食べた。
「リナの脚本、本当にいいよ」
「ありがとう」
「でも、これからが大変だね」
「何が?」
「毎日稽古でしょ?」
そうだった。
夏休み中、ほぼ毎日部活がある。
遊ぶ時間はほとんどない。
「でも、やりがいがあるよ」
本心だった。
**午後**
午後からは立ち稽古。
実際に動きをつけての練習。
私は演出助手として参加。
「田中さん、この場面どう思う?」
川田先生が聞いた。
「もう少し、主人公の迷いを表現できませんか?」
「具体的には?」
「立ち位置を、もっと不安定に」
佐藤先輩が動きを変えてくれた。
ふらつくような歩き方。
「そう、その感じです」
自分の想いが形になっていく。
この感覚がたまらない。
でも、時々疲れも感じた。
集中力が途切れそうになる。
「まだ初日なのに」
自分の体力のなさを実感した。
**夕方**
稽古が終わって、みんなでミーティング。
「今日の反省点を話し合いましょう」
山口先輩が司会をした。
「まだ台詞が入りきってない部分がある」
「動きと台詞のタイミングが合わない」
課題がたくさん出た。
でも、悪い雰囲気じゃない。
みんな、真剣だった。
本気で良い舞台を作ろうとしている。
「夏休み中に、完成度を上げましょう」
「はい」
全員で返事をした。
咲希ちゃんと一緒に帰った。
「お疲れ様」
「リナも。演出助手、大変でしょ?」
「うん。でも楽しい」
「私は照明係だから、まだ本格参加じゃないけど」
「咲希ちゃんの仕事も大事だよ」
夕日が綺麗だった。
夏の始まりを感じさせる空。
**夜**
家に帰って、今日の稽古を振り返った。
お母さんが「どうだった?」と聞いた。
「疲れたけど、充実してた」
「それが一番ね」
夕食の時、お父さんが「毎日稽古?」と驚いた。
「ほぼ毎日」
「体調管理に気をつけなさい」
「うん」
確かに、長期戦になる。
体力づくりも必要かもしれない。
部屋に戻って、台本を読み返した。
明日の稽古のために。
でも、勉強道具も開いた。
夏休みの宿題もある。
両立しなければ。
「頑張ろう」
長い夏休みの始まり。
でも、きっと充実した日々になる。
そんな予感がした。
## 後書き
**日記**
**20xx年7月15日(月曜日) 高校1年生 田中里奈**
今日から夏休み。
高校生初の夏休みが始まった。
でも、遊んでばかりはいられない。
演劇部の集中稽古がスタート。
修正した脚本での初めての立ち稽古だった。
自分の書いた物語が、少しずつ形になっていく。
演出助手として意見を求められるのも嬉しい。
でも、思った以上に大変だった。
集中力を保つのが難しい。
体力も必要だと実感。
これから毎日続くと思うと、少し不安。
でも、やりがいは十分感じている。
みんなで一つのものを作り上げる喜び。
自分の想いが形になる感動。
これがあるから、頑張れる。
咲希ちゃんも照明係として頑張ってる。
一人じゃないのが心強い。
夏休みの宿題も忘れちゃいけない。
勉強との両立が課題。
でも、きっとできる。
充実した夏休みにしたい。
文化祭で最高の舞台を作るために。
どんな時でも笑顔で。
長い夏の始まり。
頑張ろう。




