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リナの冒険ノート2  作者: リナ


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13/93

リナ、夏の決意

**20xx年7月8日(月曜日) 高校1年生**

**朝**


今日から夏休み前の最後の週。


脚本の修正も、いよいよ大詰め。


「あと少し」


朝食を食べながら、台本をチェックする。


第三場まで修正が終わった。


残るは第四場と最終場。


お母さんが「リナ、最近生き生きしてるわね」と言った。


「そうかな」


「うん。何かを作り上げてる顔をしてる」


確かに、毎日充実していた。


脚本を直すのが楽しい。


**午前**


学校で咲希ちゃんに会った。


「おはよう、リナ。今日で修正終わる?」


「うん。頑張って今日中に」


「すごいね。私には無理だな」


「咲希ちゃんにも、得意なことがあるでしょ」


「そうかな」


授業中も、頭の中で最終場を組み立てていた。


主人公が最後に気づく場面。


「答えは一つじゃない」


そのセリフが浮かんだ。


そうだ、これだ。


迷ったっていい。


完璧な答えなんて、ない。


それでも前に進む。


それが成長だと思う。


**昼**


お昼休み、図書室で脚本の最後の修正。


第四場の友人とのケンカシーン。


前は、すぐに仲直りしていた。


でも実際は、もっと複雑。


簡単には解決しない。


時間をかけて、お互いを理解する。


咲希ちゃんと私みたいに。


最終場。


主人公の決断。


「私は、自分なりに歩いていく」


「正解かどうかは、わからない」


「でも、これが私の道」


涙が出そうになった。


自分の想いを、主人公に重ねていた。


**午後**


放課後、演劇部。


「田中さん、完成したの?」


山口先輩が聞いた。


「はい。修正版、できました」


「じゃあ、読んでもらおうか」


修正した脚本を配る。


みんなが手に取って、読み始めた。


私は、緊張で手が震えていた。


「いいですね」


佐藤先輩が最初に言った。


「主人公に共感できます」


田中先輩も頷いた。


「リアルですね。等身大の高校生って感じ」


山口先輩が「みんなで読み合わせしましょう」と提案した。


新しい脚本での読み合わせ。


最初のセリフから、空気が違った。


感情がこもっている。


キャラクターが生きている。


最終場。


佐藤先輩の声に、本当の迷いが宿っていた。


「これが私の道」


そのセリフに、みんなが静まった。


**夕方**


読み合わせが終わった後、拍手が起きた。


「田中さん、素晴らしいです」


山口先輩が言った。


「ありがとうございます」


涙が溢れそうだった。


「夏休み中に、しっかり稽古しましょう」


「はい」


咲希ちゃんと一緒に帰った。


「リナ、本当にすごいよ」


「ありがとう」


「でも、一番すごいのは」


「何?」


「諦めなかったこと」


咲希ちゃんの言葉が、胸に響いた。


確かに、諦めようと思った時もあった。


でも、諦めなかった。


「咲希ちゃんがいたから」


「え?」


「一人だったら、諦めてた」


「リナ...」


友達の支えって、大きいと思った。


**夜**


家に帰って、完成した脚本を家族に見せた。


「すごいじゃない」


お父さんが言った。


「読んでて、引き込まれた」


お母さんも「感動した」と言ってくれた。


太一が「お姉ちゃん、天才!」と叫んだ。


家族の言葉が、何より嬉しかった。


夕食の時、この一ヶ月を振り返った。


通し稽古での失敗。


絶望的な気持ち。


でも、そこから立ち直れた。


「挫折も、大事な経験だったのかも」


そう思った。


部屋に戻って、完成した脚本を眺めた。


「やっと、完成した」


満足感でいっぱいだった。


でも、これはゴールじゃない。


スタートだ。


文化祭での上演に向けて。


夏休みの稽古に向けて。


新しい挑戦が待っている。


## 後書き


**日記**


**20xx年7月8日(月曜日) 高校1年生 田中里奈**


ついに、脚本の修正が完成した。


一ヶ月間、本当に大変だった。


通し稽古での失敗から、ここまでこれた。


諦めなくて良かった。


新しい脚本は、前とは全然違う。


リアルで、等身大で、人間らしい。


完璧じゃない主人公。


でも、それがいい。


私たちも完璧じゃないから。


みんなが「素晴らしい」と言ってくれた。


特に、最終場の「これが私の道」のセリフ。


自分で書いたのに、感動してしまった。


咲希ちゃんが「諦めなかったことがすごい」と言った。


確かに、何度も諦めそうになった。


でも、友達や家族の支えがあった。


一人じゃできなかった。


夏休みは、本格的な稽古が始まる。


新しい脚本で、どんな舞台になるのか楽しみ。


文化祭まで、あと2ヶ月。


みんなで、最高の舞台を作ろう。


挫折を乗り越えて、成長できた気がする。


どんな時でも笑顔で。


今日は、心から笑えた一日だった。



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