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354話 ナハトのあやしい動き

 俺の考え通りになった。


 ナハトは最初こそ、アーガシア、ニャハル、レム、ミラルカ、妖六郎(ニンフェディーネ)、シャーリー、サタナ。

【神越え】と魔王に負けていた。


 ナハトのレベルは3万しかないので仕方がないといえる。


 彼女はレベルをそこから大きく伸ばし瞬く間に、サタナと同じ30,000,000(3千万)レベルに到達したのだ。


 戦闘力が416~1憶5千万まで約一年数日で到達した悟〇さもビックリの数値である。


「僕はある日【神越え】のいる世界を超えてしまったのじゃ。

 そんなこと、プライドが高いあの人達には言えませんのじゃ」

「ふにゅぅーー。おちょくるんじゃねーにゃー!」


 ニャハルが突撃するけど、あっけなく動きを止められている。


 ナハトは指拳をヒョウ…………と、ニャハルの額につきつけその勢いを封じたのだ。

 獣帝は一歩踏み込めば大ケガをしていただろう。


 北◯神拳64代伝承者に〈この技のキレは…………!?〉と、思わせるアミ〇。ゴホンゴホン! ト〇のようだった。


「ひっ、退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ! 妖帝に敗北はないのだーっ!!」

「魔族剛掌波!!!」


 妖六郎が闘氣を受けて吹き飛ばされる。そこは天破活殺じゃないのかい。


 妖六郎が壁に激突し、「がはっ」とか言ってる。


 血とか吐くんだね。

 ナハトのやつは鍛錬により、【ななつのくに】の三指に入る強さを身につけたのだ。




 俺はシャッテンと、オージより預けた二人のレベリングが完了したとの報告を受けている。


 成長限界(カンストする)まで鍛え上げたらしい。

 いい仕上がりだと自信を持って、いっている。


 新しく仲間になった人物。現在のレベルはこのようになる。



・ナハト─3千万〈※:アベルの右腕であるサタナと同レベル〉


・ジョリオン─70万〈※:【ななつのくに】幹部たちと同レベル〉


・ラーデッシュ─70万



 こうなったわけである。

 圧倒的じゃないか我が軍は!

 とはいえ、敵は元創造神である【魔神イブナス】だ。


 あいつの手に何でも願いを叶える【大権】があるかぎり、この戦力でも十分といえないだろう。


 俺は、今よりもっと! もっと、強くなろうと考えるのだった。




 なお剣士の里は復興を果たし。リザードマンの隠れ里は【ななつのくに】に加入した。

 冥界の上級悪魔たちは、俺にアイテムをくれる。



・普段は冥界にいるがアイテムを装備した兵士と合体し、装着者のパラメータを上昇させることが可能だ。



 ようするにナハトのアルヴェール・マントと同じ効果である。

 このおかげで【ななつのくに】の戦力は大きく底上げできたのであった。



─────────────────────



 おや!? あそこを歩いているのはナハトじゃないか。


 俺は視察中にナハトが上機嫌で歩く姿を見かける。

 声をかけようか、とも思ったが。


「ナッ、ナハト殿も一人でいたい氣分のときがあるんじゃないでしょうか?……差し出がましい意見ですが…………。

 申し訳ありません」


 護衛につくアデルからこのように言われ、それもそうだねと、返事する。


 あやしい。


 アデルは何か隠し事をしてることがわかった。


【情報収集部門】絡みかと思い、もう一人の護衛を見る。


「タイセイ様は視察するとき、いつも楽しそうなので私まで嬉しくなります」


 森四郎は普段と変化がない。

 可愛い笑顔を向けてくれた。

 ほっこりするね。


 アデルの隠し事は森四郎の態度から、【情報収集部門】絡みではないとわかったのだ。


 だが、隠し事をされれば氣になるのが人間である。




……

………。


「お待たせ。アベルが言う通りだったよ。

 ナハトはトウ・ダーラ内で色んな人物に接触している。……何か企んでるやもしれんぜ…………」

「ナハトが()()()()()()()()()()のはわかってるんだが。

 そうなると、妖しい行動をする理由がわからないんだよ」


「後をつけてるとき『くっくっく。見ておるがよいのじゃ、マスタァー』と、言ってナハトは怪しい笑みを浮べてたからな。

 アベルに後のことは任せるよ。じゃあな」

「アップル無理を言って悪かったね。ありがとう。

 このお礼は後日。必ずするからさ」


 アップルのやつは嬉しそうに笑顔を見せていなくなった。




 さて…………行動開始だい!


 俺は〈幻影〉で変装し、〈モーブ君ごめん。姿を借りるよ〉アップルが教えてくれた建物へ侵入する。


 この中にナハトが隠れているのかい。


 一見すると普通の建物なのだが魔法の視点で見ると()()()している。


 他者の意識をそらす〈結界〉と、建物を認識させなくさせる〈術式〉。それらを何百と掛け合わせているのだ。


【神越え】レベルでもなければ見破ることができないだろう。


 アップルですら〈アベルすまない。ナハトが建物に入るところまで見えていたんだが。

 変な言い方だけど…その建物がどれなのか、わからなくなった………〉そう言って、俺に助けを求めてきたくらいなのだ。




 地下に続く階段を降り続けるとようやく、扉が見えた。

 俺は扉に張り付き中の様子をうかがうことにする。

 声が遠くて聞き取りづらいな。


「……マスターの……必ず…とめてみせるのじゃ…………」


 ()()()()()()()()()だって!?


「そこで何をしてるんです!?」


 俺の背後から声がした。

ナハトはあやしい動きと同志を集めております。

ですが、アベルがいう通り『絶対にアベルを裏切ったりはしません』

次回はトウ・ダーラ内部に現れた、秘密結社のお話になります。


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