表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
370/387

349話 アベルが追い込まれる!?

 敵は俺達を見るなり襲い掛かってきた。


【原始魔族】の軍勢が統率した動きを見せる。

 連携攻撃に隙がまったく無く、逃げ場が見当たらない波状攻撃は脅威と言えるね。


 でも、あくまで普通の冒険者から見た場合であり。俺たち超越者からすれば、大したことがないのである。


 動きは遅いわ、攻撃に込める力が弱いわ。  

 要するに威力不足なわけだ。


「思わなかった。だって、二人とも思いっきり戦ってなかったんでしょ!?」

「セ〇はどうかしらんが、父さんは思い切りやってたさ。

 つまりおめえには、手を抜いてるように感じたんだろ」


 こんな感想を持つわけである。




 先頭に俺たち。

 都市の入り口付近に上級悪魔軍が控えているのだが。


「我々が苦戦する相手を……。まるで紙細工を割くかの様に蹴散らしてゆく…………」

「ナハト様が主に選ぶわけだ。地上の勇者とは凄いな。

 凄まじい戦闘能力を見せてるぞ…………」


 悪魔から俺達をたたえる感嘆の声が漏れていた。


 ざわめきが広がり、いつの間にか軍の後ろにいるエリジウムの国民まで達している。


 俺に向け、彼らからも大きな声援が出るようになっていたのだ。


「【魔神】がなんだ。俺たちには『はじまりの勇者』様がついてるんだぞー!!」


 戦ってないくせに強氣の発言だね。

 民衆は基本、戦場に出ないから戦わないのは当たり前だけど。

 敵を挑発するのはいただけない。




 その考えが正しかったように戦場の様相が変わった。


 夜空しかない冥界の空が真昼のように明るくなる。

 かと思えば、間をおかずに、俺とエリジウムに向けた〈魔法攻撃〉が空から地上に向け連続で発射されたのだ。


 夜を昼に変えた原因は【魔神】が使う〈魔法攻撃〉だったのだ。


 どうやら【魔神】は侮辱されたことに腹を立て、俺と民をエリジウムごと消滅させる狙いがあったようだぜ。




 まぁ゛あった゛と過去形が示す通り。


『貴様の思い通りにさせるかい!!』と、この俺が同質量の魔力で〈結界〉をすぐに張って、防いでやったがね。


 両手を天に向けるこのポーズだが、元氣〇に見えなくもない。


 しかし【魔神】の攻撃を防ぐことが目的なので、元氣を集める〇氣玉と違って終わりが来ない。

 あいつは【大権】を使い、マナを補給しながら攻撃しているみたいだし。


 照射が止まってくれないのだ。




 ラーデッシュが(指揮棒)を俺に向ける。不味いね氣づかれちまったかい!?

 ミラルカがハッとした後、仲間に向けて叫んだ。


「ソンクーは動けないんだよ!? みんなソンクーを守って。

【魔神】は彼女が居なくなれば、

 僕達を消滅させられることがわかってるんだ!!!」

「アベルそうなのか!? まずいのじゃ」


 俺はフフと余裕の笑みを浮べ、ルーナに返答した。


「やぁ。これ……すっごく重い…………」


 ルーナが申し訳なさそうに見て来る。

 でえじょうぶだ。

 MJが下敷きにならない様、がんばるトビースパイダーマ〇になったと思えば大した重さじゃないぜ。

 俺のMJ(愛するルーナ)は俺が守る!


 何かを支える他キャラと言えばカサンドラのラ〇ガ、フ〇ガ兄弟だけど意識を向けるのはやめとこう。

 末路が怖い。キャラは好きなんだけど。


 そうだ! 南◯白鷺拳(なん◯はくろけん)、仁星のシュ◯ならこの状況にピッタリじゃないか。


 「みんな…………。案ずるでない。この結界をお前たちの命と思えば重くはない」


 本当はやせ我慢の最中である。重たくて仕方ないぜ。



〈※:現在の状況〉


・【魔神】が戦場全体に〈魔法攻撃〉をマシンガンのように照射中である。


・アベルが戦場の空に〈結界〉を張り、魔神の〈魔法攻撃〉を防いでいる。


・アベルは動けない。




 ラーデッシュの指示を受け【原始魔族】がなだれ込んできた。

 目指すはアベルただ一人と言う感じだ。


 心を持たない機械のような存在なため、こいつらは躊躇することがない。


 命が惜しいとか、痛いのは嫌だという。人間なら当たり前に持つ感情を持たない。

 だから止まることがないのだ。




 ルーナ、ミラルカ、サタナ、ナハト、シャーリー、レム。俺の仲間が頑張って止めてくれている。


 だが、頑張りもむなしく少しづつ押し切られそうになってた。


 その理由がイブナスが新たに放つ〈第二の魔法攻撃〉である。

 誘導弾となる〈魔法〉であり。高速の球〈※:対象を消滅させる〉が目標めがけて迫るのだ。


 仲間達は迫りくる消滅球を消しながら、それとは別に原始魔族の相手をさせられている。




「絶対に手は出させない。君がしてくれたように、今度は私がアベル君を守る!!」

「僕もシャーリーと全く同意見じゃ」

「イブナスは汚い精神をしとるようじゃな。

 自分に向けられるだけなら防ぐのが楽なんじゃが。

 動けぬマスターにも消滅球を飛ばすのは最低じゃ」


 シャーリー、ルーナ、ナハトが俺の防御も担当してくれてるため、敵の攻撃力が勝るのだ。


 状況は悪化の一途をたどりこのまま行けば、『勇者パーティーは全滅した』になってしまう。


……

………頃合いかな?



 ラーデッシュはおろか、【魔神】でも説明した通りに思うことだろう。


 知恵比べといこうかイブナス。

『相手が勝ち誇った時、ソイツはすでに敗北している』


 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

イブナスはアベルたちを全滅させ、アベルだけ蘇らせるつもりです。

なので攻撃の手を緩めません。

イブナスは、バルケスティと違い自分本位の考えしか持たないやばい女神です。


  面白かった次も読みたいと思われた読者さま


          下の



      ☆☆☆☆☆を押して


      ★★★★★に変えてください。


作者の彦馬の作品投稿と創作のモチベーション維持に繋がります。お願いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ