表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
356/387

335話 アルカディアの右と左

 スロイブが立ち上がる。そうすると、二つの陰が左右に立っている事に氣がついた。


 いつの間に現れたのか!?


 この重く感じる戦闘能力は悪魔だね。レイゾック一族は冥界と取引をしている様だ。



「我がレイゾックが奴隷都市の後ろ盾でいれるのは、冥界と交わした契約のおかげです。

 軍を持つよりはるかに強く、効率が良いですよ。

 貴女は果たして勝てますか? クヒッヒヒヒヒ」


 もう勝った氣でいるのかい。

 氣色悪い笑い方するない。


 それだけ悪魔達が持つ力。言い換えれば自戦力に対して、絶対の自信があるんだろうがね。



「俺個人の戦闘能力とあんたの悪魔達。どちらの戦力が上か比べてみるかい!?

 俺にやられても泣きなさんなよ!!」


 剣を抜いた直後、左右を見た。アーガシア達も同様に戦闘態勢の形をとっている。



 スロイブの周りの空間から、悪魔がポコポコ出てきており、

 俺達をとっくに囲んでいたからである。


 とはいえ、たかが中級悪魔程度が何匹集まろうが負ける氣がしない。


 さっき「俺個人の戦闘能力」と言ったけど。

【神越えの七帝】が揃った状態ならば、こっちは誰が相手でも負けはしないのである。





〈※:サタナ視点〉


 僕はミラルカの代理でエイブリン。五大奴隷都市の一つに来ている。



 今、目の前で大量の悪魔が都市を覆いつくす。

 そんな光景が広がっているのである。



「術者〈※:召喚者〉はこの都市内にはいない様だ。悪魔達から出る魔力を辿ると……。

 出所は僕が居たウィルバーか!? スロイブとかいう、あの【人間種】が術者で間違いないだろう」



 そうなると、やつを殺害しない限り、悪魔が無限に増殖する事になる。

 聡いマスターだからそんな事は既に氣がついてるだろう。


 僕は悪魔の数を減らす事に力を尽くそう。



 この数を召喚するにはたくさんの魔力がいるため、全滅させれば次が召喚されるまでの時間を稼ぐ事ができる。

 休憩時間が作れるのである。


 この事を〈念話〉でオウ次郎、アンダルシア、コクウにも伝えようとする。が、マスターからすでに同じ連絡をもらったらしい。



「「「兄貴/我が君/マムと同じ考えですね。サタナさんのおかげで確信が持てました」」」


 オウ次郎、アンダルシア、コクウの三人からそんな風に返事を貰った。

 僕より先に結論を出して皆に連絡を出しているとは。


 さすが我がマスターである。



 僕はトウ・ダーラ軍を指揮しながら、この都市内に居る悪魔共を全滅させる。



 オウ次郎達も、時間がかかったが悪魔を全滅させたようだ。

 マスターに報告をする〈念話〉の内容を聞いてわかった。



 アベルの後継者が持つ、『炎の魔剣』はアベルの意志を持つため。

 その所有者はアベルの動きと思考。つまり戦闘能力を発揮する事が可能である。


 獣〇槍が伝承者へ歴代の伝承者の足運び、動きなどを(ささや)くのと一緒だ。


 例えだけど、こんな感じではないだろうか? 

 マスターの受け売りだが。



「なかなかの猛者がいるなぁ!? 悪魔を倒した地上の勇者はどいつだ? 顔を見せてみろ」

「ほぅ。この戦闘能力は上級悪魔か!?」


 何もない空間に亀裂が入りそこからケダモノの手が出てくる。


 手は亀裂をこじ開け広げると、本体がノソッと出現した。

 面識はない。

 だが聞いた事があるぞ。


 ()()()の側近に違いない。双頭の犬オルトロスが現れる。



「我は冥界王アルカディア様の忠実なる僕、ドロワット()と言う。

 アルカディア様と、レイゾック家が交わす契約により参上した。悪魔を倒した勇者は何処にいる?」

「大きいな。僕の『鎧』。それにアーガシア達の『本性』の様に50メートルある」僕のつぶやきが聞こえた様だ。


 やつは、こちらに目を向け、その後。驚いた。



「まっ、魔王イフマイータッ!?『死の眠り』から目覚めていたのか!? そっ、それでは……」

「帰ったらお前の主に必ず伝えるんだ。

 僕が蘇ったと言う事実は『イブナスを倒せる勇者が地上に現れた』と言う事だ。

 僕は『近いうちに、マスターと共に、

 冥界に下りるつもりだから待っていろ』とも伝えろ」


 冥界に参上する。

 この発言を聞いて、こいつは嬉しそうな顔で笑った。



「お伝えしますとも。

『イブナスの間違った願いを止める』。それこそが我が主アルカディア様の悲願なれば!!

 それとは別の件ですが。

 我も子供の使いで、地上まで出て来てはおらんのです。 

 まことに恐縮ですが、イフマイータ様と戦わせて頂いてもよろしいでしょうか?」


 あぁ……『強者ほど強い相手と戦う欲求が強くなる』だったか……?


 バルトエードは何で面倒なルールをつけたのか?

 理解に苦しむよ。

 まぁ僕も戦いは全然嫌いじゃないんだ。



 僕はドロワットの目を見据えたまま『鎧』を着込んでいく。



「我がマスター。アベル・ジンジャーアップル様と過ごす事で身につけた、さらなる力。存分に味わうといい!!」


 準備は整った。僕は奥の手である『鎧』を装着し、50メートルの巨人に変化している。


 ロボットのパイロットと言いたい氣分だ。

 実際は鎧と一体化しているため、正確に言うと光のくにの宇宙人(ウルトラマ◯)である。


 ドリア〇なら相手を見た後、「サイズ的には私とタメを張るな」そう言うところか。



 この後ドロワットはけたぐり、噛みつき、ひっかき。

 犬らしい攻撃を何度もするが、僕の鎧には傷一つつけられなかった。



「イフマイータの強さではない。我が主より聞いていた実力の遥か上をいってる!?…すっ、素晴らしい……」


 これが、こいつの最期の言葉になった。


 僕が放った正拳突きは双頭犬の眉間をとらえ、ドロワットは宙を舞い地面に叩きつけられる。氣絶したまま動かなくなったのだ。



 僕がいる都市にドロワットが現れたなら、残り四都市のどこかに、

 ゴーシュ()がいるって事か?

この二匹はアルカディアの側近で、悪魔ではありません。サタナは魔力量で上級悪魔と判別しました。

 正確に言うと『上級悪魔なみの魔力量』に、なります。


サタナとアルカディアはお互いをよく知る、旧知の仲です。


  面白かった次も読みたいと思われた読者さま


          下の



      ☆☆☆☆☆を押して


      ★★★★★に変えてください。


作者の彦馬の作品投稿と創作のモチベーション維持に繋がります。お願いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ