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第二話 「役立たず同士、組んでみませんか?」

レオンが出会ったのは、冒険者ギルドの掲示板の前で途方に暮れていた三人だった。

弓使いのエルナ。


「命中率が低い」という理由で追放されたが、実際には仲間の射線を避けながら戦うことを優先していただけだった。


重戦士のドラン。

「動きが遅い」と追い出されたが、仲間を守るために一歩も退かなかった男だった。


そして魔術師のフィーネ。

「火力が足りない」と見捨てられたが、仲間を巻き込まないよう魔法の威力を抑えていた少女だった。


「みんな、追放されたのか?」


レオンが尋ねると、三人は気まずそうに頷いた。

レオンは笑った。


「だったら、俺たちでパーティを組まないか?」


「……俺たち、役立たずなんだぞ?」


ドランが自嘲気味に言う。


「それを決めるのは、実際に一緒に戦ってからでいいだろ?」


その言葉に、三人は顔を見合わせた。

こうして四人の新しい冒険が始まった。

初めての討伐依頼。

相手は、熟練冒険者でも苦戦する巨大な魔狼だった。

ドランが正面から攻撃を受け止め、エルナの矢が魔狼の脚を正確に射抜く。

フィーネの炎が逃げ道を塞ぎ、レオンの回復魔法が仲間の傷と疲労を瞬く間に癒やしていく。


「今だ!」


四人の連携が決まり、魔狼は地面に倒れた。

討伐完了。

しかも全員、ほとんど無傷だった。


「……すげえ」


ドランが呆然と呟く。

エルナは自分の弓を見つめ、フィーネは震える手で杖を握りしめた。


「私……ちゃんと役に立てたんだ」


フィーネの目から涙がこぼれた。

レオンは優しく笑った。


「もちろん。みんな、すごい冒険者だよ」


その日から、四人は互いの欠点を責めるのではなく、互いの長所を生かす戦い方を身につけていった。


ーーそして数か月後。

彼らの名は、王都中に知れ渡ることになる。


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