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『追放された回復師ですが、拾った仲間が全員規格外だったので、いつの間にか勇者パーティと呼ばれていました』


第一話 「お前はもう必要ない」


「レオン。お前をこのパーティから追放する」


冒険者ギルドの一角で、戦士ガルドは冷たく言い放った。

レオンは三年間、彼らを支えてきた回復師だった。

傷を癒やし、毒を抜き、呪いを解き、仲間が倒れる前に危険を察知する。

しかし、そんな仕事は地味だった。


「正直、お前の回復魔法は大したことがない。ポーションがあれば十分だ」


魔術師ミリアも鼻で笑う。


「戦闘で敵を倒せない人なんて、冒険者として役立たずでしょう?」


彼らのリーダーである剣士ゼノは、もっともらしく頷いた。


「俺たちはもっと上を目指す。お前のような足手まといは必要ない」


レオンはしばらく三人を見つめ、それから静かに笑った。


「……そうか。わかった」


引き止めることも、怒ることもしなかった。

彼らは知らない。

自分たちが無傷で高難度の魔物を倒せたのは、レオンが戦闘中ずっと、目に見えないほど微細な回復魔法をかけ続けていたからだということを。


魔力切れを起こさず魔法を連発できたのも、毒に侵されても動けたのも、致命傷を負わずに済んだのも。

すべて、レオンのおかげだった。


「それじゃあ、今までありがとう」


レオンはそう告げ、振り返ることなくギルドを去った。


ーーそして三日後。

元パーティは初めての高難度クエストに挑戦し、あっという間に撤退を余儀なくされた。


「な、なんでだ!? いつもなら、もっと戦えるはずなのに!」

彼らはまだ、自分たちが何を失ったのか理解していなかった。

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