第45話 三原色の祈り
三原色の祈りが、完成した。
最初に光ったのは、サイカだった。
金。
紫。
透明に近い光の中で、その二つの色がほどけるように混ざる。
次に、リオの水色が広がった。
静かな水面のように。
記録紙に落ちる一滴のインクのように。
消えかけた名を、もう一度書き留めるように。
最後に、ホムラの赤が燃えた。
炎の赤。
夕焼けの橙。
傷を焼くためではなく、勝手に絡みつく糸を焼き切るための色。
三つの色が、魔女の森を照らした。
白ではない。
白に溶けて消える光ではない。
それぞれが、それぞれの色のまま、互いを押しつぶさずに重なっていく。
サイカは膝をついていた。
両手を胸の前で握り、目を閉じている。
唇は震えていた。
怖くないはずがない。
父が目の前にいる。
父が桜夜を殺そうとしている。
父が自分たちを排除しようとしている。
それでも、サイカは祈った。
「戻ってきて」
小さな声だった。
けれど、確かに森へ届いた。
「ケイオス父さん。戻ってきて」
リオは、静かに祈っていた。
涙は見せなかった。
声も乱さなかった。
それでも、指先だけが強く震えている。
「あなたの名は、コスモスの命令ではありません」
リオは言った。
「あなたの記録は、まだ終わっていません。あなたは、わたくしたちの父です」
ホムラは歯を食いしばっていた。
祈りという形が、どうにも似合わない。
だが、それでも彼女は膝をついた。
膝をつき、拳を握りしめ、燃えるような目でケイオスを睨みながら祈った。
「勝手に持っていくな」
その声は、祈りというより怒りだった。
「父さんも。桜夜も。誰もかれも、勝手に持っていくな」
三つの祈りが重なった。
呼び戻す祈り。
名を記す祈り。
奪わせない祈り。
それは、魔女と聖女の間に断片的に伝わっていた祈りだった。
迫害された魔女たちが、火刑台へ向かう者の名を忘れないために唱えた祈り。
修道院の奥で、処刑された者のために密かに涙を流した聖女が残した祈り。
かつて敵同士だった者たちの間に、細い糸のように残っていた祈り。
色を失わせる白に抗うためのもの。
名を奪う秩序に抗うためのもの。
三原色の祈り。
その光の中で、桜夜は見た。
ケイオスの背中から伸びる、白い糸。
正確には糸ではない。
命令。
接続。
経路。
コスモスとケイオスを繋ぐ白い線。
それが、ケイオスの首へ、腕へ、心臓へ、槍へ、細かく絡みついている。
白い船の白とは違う。
だが、似ていた。
個人の名を薄くする白。
本人の声を、役割で塗りつぶす白。
あれを斬ればいい。
桜夜は理解した。
ケイオスを斬るのではない。
コスモスを斬るのでもない。
その間にある接続だけを、斬り分ける。
だが、身体は動かなかった。
もう立ち上がる力はない。
刀を振るどころか、握る力もない。
指先に感覚がない。
胸の奥は焼けるように熱く、呼吸をするたびに血の味がした。
桜吹雪は、すぐ近くに落ちている。
手を伸ばせば届く。
届くはずなのに、届かない。
桜夜は、血に濡れた地面に倒れたまま、ケイオスを見ていた。
それでも、烏たちはあきらめなかった。
黒い翼は裂けていた。
羽は血に濡れていた。
それでも、何羽かはまだ顔を上げていた。
鳴く力もない。
飛ぶ力もない。
けれど、黒い目だけは桜夜を見ていた。
導く鳥。
境を越える鳥。
名を呼ばれた者の道を示す鳥。
彼らは、最後まで道を見ていた。
それでも、アヒルたちはあきらめなかった。
白い羽は赤く染まっていた。
丸い身体は地面に投げ出されていた。
もう突進する力はない。
それでも、一羽のアヒルが、わずかに首を上げた。
もう一羽が、嘴を小さく開いた。
蚊の鳴くような声が、聞こえた。
それは命令ではなかった。
責める声でもなかった。
ただ、まだ終わっていないと告げていた。
あきらめない。
友達を、見捨てない。
桜夜は、息を吸った。
肺が痛い。
視界が暗い。
それでも、目は閉じなかった。
遠くで、声がした気がした。
記憶かもしれない。
願望かもしれない。
桜吹雪の奥に残る祈りが、桜夜の中の古い声を呼び起こしただけかもしれない。
それでも、確かに聞こえた。
『あきらめんな! 立て! 男の子だろ!』
桜夜は、笑った。
血の味のする口元で。
泣きたくなるほど懐かしい声だった。
如月あずさ。
朝の病室。
白いシーツ。
強がりの笑顔。
泣き虫な男の子を叱る声。
「……厳しいなあ」
桜夜は、掠れた声で呟いた。
指先が動く。
ほんの少し。
それだけで、全身に痛みが走った。
桜吹雪の柄に触れる。
握る。
握れているのかどうかもわからない。
それでも、桜夜は握った。
サイカの祈りが背中を押す。
リオの祈りが名をつなぐ。
ホムラの祈りが白い糸を焼く。
烏たちの目が道を示す。
アヒルたちの小さな声が、あきらめるなと告げる。
そして、桜吹雪の奥で何かが応えた。
助けて。
殺して。
赦さない。
返せ。
なぜ私だけが。
負の声は、まだそこにある。
消えない。
消えるはずがない。
けれど、そのさらに奥で、微かな光が揺れた。
鍛冶の神々が、命を削って残した祈り。
はじまりのものが、最後まで手放さなかった想い。
罪の器の底に沈んでいた、小さな光。
三原色の祈りが、そこに触れた。
桜吹雪が軽くなった。
ケイオスの槍が、かすかに重くなる。
強欲の声が濁る。
奪え。
取り戻せ。
返せ。
その声の奥に、別の声が混じった。
帰りたい。
娘に会いたい。
妻の名を、もう一度呼びたい。
桜夜は立ち上がった。
立ち上がった、というより、祈りに吊り上げられた。
膝が笑う。
視界が揺れる。
それでも、倒れなかった。
ケイオスの槍が、振り下ろされる。
水希桜夜の心臓へ。
死。
排除。
世界意思の命令。
桜夜は、桜吹雪をほんの少し振るった。
大きな斬撃ではない。
神を殺す一太刀でもない。
世界を断つほどの力でもない。
ただ、白い糸に触れる程度の、小さな一振り。
それだけだった。
だが、その一振りは、三原色の祈りに支えられていた。
桜吹雪の底に残っていた祈りが、そこに重なった。
刃が、白い糸を撫でる。
次の瞬間、音もなく何かが切れた。
ケイオスの動きが止まる。
槍の穂先は、桜夜の胸の手前で止まっていた。
空間が軋む。
ケイオスの背後で、白い線が千切れていく。
一つ。
二つ。
三つ。
首を縛っていた糸が切れる。
腕を縛っていた糸が切れる。
心臓へ絡みついていた命令が、ほどける。
槍とコスモスを繋いでいた経路が、黒い火花を散らして裂けた。
ケイオスとコスモスが、分かたれた。
白い光が、ケイオスの目から消えていく。
代わりに残ったのは、疲れ切った男の目だった。
強く、古く、深く傷ついた目。
それでも、優しい父親の目だった。
「私は……」
ケイオスは呟いた。
その声は、もうコスモスの使者のものではなかった。
彼は周囲を見た。
倒れた烏たち。
血に濡れたアヒルたち。
砕けた地面。
折れた枝。
壊れかけた茶席。
魔力を使い果たし、膝をついたまま倒れ込んだ三人の娘。
そして、血まみれの水希桜夜。
ケイオスの顔から、ゆっくりと色が失われた。
「これを」
槍を持つ手が震える。
「これを、私がやったのか」
桜夜は、答えたくなかった。
だが、嘘はつけなかった。
「……はい」
ケイオスは、目を閉じた。
「……そうか」
短い言葉だった。
言い訳はなかった。
コスモスのせいだとも言わない。
槍に引かれたのだとも言わない。
操られていたのだから仕方がないとも言わない。
ただ、自分がやったこととして受け止めた。
ケイオスは、ゆっくりと槍から手を離した。
罪の神器は地面に落ちない。
空間の裂け目へ沈むように、静かに消えた。
「水希桜夜」
「……はい」
「君は、いけすかない男だ」
「よく言われます」
「娘たちの隣にいるのが、腹立たしい」
「それも、たぶん言われます」
「だが」
ケイオスは、倒れた娘たちを見た。
サイカ。
リオ。
ホムラ。
それぞれが、力を使い果たして眠るように倒れている。
彼女たちの呼吸は浅い。
魔力も、生命力も、かなり削られている。
ケイオスは、血に濡れた烏たちを見た。
白い羽を赤く染めたアヒルたちを見た。
そして、桜夜の胸の奥に眠る鳳凰の気配を見た。
「私は、父親としては失格だな」
桜夜は何も言えなかった。
「夫としても、騎士としても、とうに失格だ」
ケイオスは苦く笑った。
「ならば、最後くらいは、何かを返していくべきだろう」
その言葉で、桜夜は気づいた。
ケイオスの身体の奥で、残った生命力が燃え始めている。
それは回復魔法ではない。
治癒ではない。
譲渡。
自分の中に残った命を、他者へ渡す術。
しかも対象は一人ではない。
三人の娘。
烏たち。
アヒルたち。
森。
そして、桜夜の奥で眠る鳳凰。
「やめてください」
桜夜は掠れた声で言った。
「その術は」
「知っているのか」
「知っています。命を削るどころじゃない。あなたが」
「消えるな」
「やめてください!」
桜夜は止めようとした。
一歩踏み出す。
だが、身体が限界だった。
足がもつれ、地面に倒れる。
手を伸ばす。
届かない。
ケイオスは、穏やかに桜夜を見た。
「君は、本当に面倒な騎士だ」
「ケイオスさん!」
「娘たちを頼む」
「それを僕に言わないでください!」
「では、誰に言う」
桜夜は言葉を失った。
ケイオスは少し笑った。
それは、コスモスの使者の笑みではない。
父親の笑みだった。
「サイカは怖がりだが、逃げない子だ」
光が、ケイオスの足元から広がる。
「リオは整理しようとする。だが、本当は誰よりも抱え込む」
光が、倒れたリオの身体を包む。
「ホムラは怒る。怒ることで、大切なものを守ろうとする」
光が、ホムラの赤い髪を撫でる。
「三人とも、よく生きてくれた」
ケイオスの声が震えた。
「私がいない間に」
サイカの指がわずかに動いた。
リオの呼吸が深くなる。
ホムラの炎が、小さく揺れて戻る。
烏たちの黒い翼が光に包まれた。
裂けた羽が戻る。
血が消えていく。
アヒルたちが、次々と小さく身じろぎする。
白い羽が、再び白を取り戻す。
一羽が「くぁ」と鳴いた。
弱々しいが、確かに生きている声だった。
桜夜の胸が熱くなった。
鳳凰が、目を覚ます。
いや、違う。
目を覚ますだけではない。
桜夜の内側から、炎の翼が広がった。
眠っていた鳳凰ではない。
ただの守護霊でもない。
命を渡され、祈りに呼ばれ、勝手に神格へ踏み込んだ火の鳥だった。
『……まったく』
鳳凰の声がした。
『勝手なことをする男だ』
「どっちに言ってるの」
桜夜は倒れたまま呟いた。
『全員だ』
炎の翼が、森の上へ広がった。
焼かない炎。
命を返す炎。
赤と金の光が、魔女の森に降り注いだ。
その光の中で、もう一つの影が現れた。
黒い鳥。
太陽を背負う導きの鳥。
八咫烏だった。
その嘴に、何かをくわえているわけではない。
けれど、その背後に、淡い人影があった。
女性だった。
長い髪。
穏やかな目。
どこかサイカにも、リオにも、ホムラにも似ている。
不死身の魔女。
彼女の魂が、八咫烏に導かれて現れた。
ケイオスは、その人影を見た。
時間が止まったようだった。
「……君」
魔女は、何も言わなかった。
ただ、微笑んだ。
ケイオスの顔が歪む。
泣きそうな顔だった。
笑いそうな顔でもあった。
「待たせた」
魔女は、静かに手を伸ばした。
ケイオスは、その手を取った。
触れた瞬間、二人の輪郭が薄くなる。
桜夜は、必死に身体を起こそうとした。
起き上がれない。
けれど、目だけは逸らさなかった。
八咫烏が、二人を見ていた。
導く鳥。
境を越える鳥。
死と生の境さえ越え、名を呼ばれた者の道を示す鳥。
ケイオスは、最後に桜夜を見た。
その声は、声というより、風の中に混じった気配だった。
娘をよろしく。
そう言われた気がした。
桜夜は答えようとした。
だが、声が出なかった。
だから、ただ頷いた。
ケイオスは、少しだけ嫌そうな顔をした。
それは、娘を任せる相手が気に入らない父親の顔だった。
魔女が、隣で小さく笑った。
二人は、八咫烏に導かれて、光の向こうへ歩いていく。
魔女の森に、風が吹いた。
桜夜は、そこでようやく意識を手放しかけた。
「桜夜さん」
サイカの声がした。
目を開けると、彼女が泣きながらこちらを覗き込んでいた。
「戻ってきた?」
桜夜は掠れた声で聞いた。
「それ、わたしの台詞」
「そっか」
「うん」
リオも目を覚ましていた。
ホムラも、ふらつきながら起き上がっている。
烏たちは枝に戻り始めていた。
アヒルたちは、なぜか胸を張っている。
何事もなかったかのように。
かなり血まみれだったはずなのに。
桜夜は、それを見て力なく笑った。
「よかった」
次の瞬間、鳳凰の炎が桜夜の身体を包み、傷を急速に塞ぎ始めた。
痛い。
かなり痛い。
「ちょっと、治すならもう少し優しく」
『贅沢を言うな』
「神様になったなら慈悲とかないの?」
『神は仏とは違う』
「ひどい」
サイカが泣きながら笑った。
リオは目元を押さえた。
ホムラは顔を背ける。
森の中に、紅茶の香りがまだ残っていた。
壊れかけたテーブル。
倒れた椅子。
血の跡が消えた庭。
そこには、確かに戦いがあった。
だが、それだけではなかった。
お茶会があった。
祈りがあった。
名を消さず、父を完全には奪わせず、娘たちを白い秩序に渡さないための、小さな抵抗があった。
魔女の森は、静かに息をしていた。
◇◇◇
後日。
ローマのあるカフェテラスは、陽当たりがよかった。
通りから少し奥まった場所にあり、人通りは多くない。
それでも、遠くから教会の鐘の音が聞こえ、街の空気には明るいざわめきがある。
テーブルには、二人の男が座っていた。
一人は、平服のヨハネ・パウロ三世。
もう一人は、ワイシャツとスラックスという少しラフな格好の水希桜夜。
桜夜は、カップを前にして少し難しい顔をしていた。
「エスプレッソに砂糖をそんなに入れるんですか」
「イタリアでは珍しくありませんよ」
教皇は穏やかに言った。
「日本の感覚だと、少し勇気がいります」
「試してみては?」
「僕は紅茶派です」
「では、今日は紅茶を待ちましょう」
二人は穏やかだった。
今も世界には、災害がある。
争いがある。
貧困がある。
偽キリストがどこかで人々の救いへの願いを利用しようとしている。
世界意思も、白い船も、消えたわけではない。
だが、今だけは、政治的な話はしなかった。
祈りの話もしなかった。
ただ、少し甘すぎるエスプレッソと、ローマの陽射しの話をした。
やがて、サイカ、リオ、ホムラがやってきた。
三人とも、少しだけおしゃれをしていた。
サイカの胸元には、透明な金と紫を含むヴェネツィアングラスの飾り。
リオの耳元には、水色の硝子。
ホムラの手首には、赤と橙の硝子が光っている。
桜夜がムラーノ島で選んだものだった。
サイカは少し照れたように笑う。
「桜夜さん、変じゃない?」
「全然。よく似合ってる」
「ほんと?」
「うん」
サイカは嬉しそうに頬を赤くした。
リオは静かに微笑む。
「お選びいただいた品は、大変よく馴染んでおります」
「それならよかった」
「桜夜様にも、美を介する心がありましたか」
「リオちゃん、今少し失礼なこと言ったよね」
「気のせいです」
「気のせいかな」
ホムラは自分の手首を見て、そっぽを向いた。
「まあ、悪くねえ」
「それは最大級の褒め言葉?」
「調子に乗るな」
「はい」
教皇は、そのやり取りを楽しそうに見ていた。
やがて、店員が紅茶を運んできた。
ただの紅茶ではなかった。
魔女の森の古い家で見つかった記録。
ケイオスと不死身の魔女が好んでいた茶葉の配合。
それを、可能な限り再現したものだった。
ポットから注がれた紅茶は、柔らかく、少しだけ甘い香りがした。
サイカが息を呑む。
リオが静かに目を伏せる。
ホムラは何も言わなかった。
教皇がカップを手に取る。
かつて魔女を迫害してきた者たちの長が、魔女の家に残されていた紅茶を口にする。
一口。
教皇は、ゆっくりと頷いた。
「おいしい」
その声は、飾り気がなかった。
桜夜もカップを持った。
結果的には、魔女とその伴侶の両方に引導を渡した騎士。
その彼が、同じ紅茶を口にする。
「本当だ」
桜夜は静かに言った。
「おいしい」
サイカも飲んだ。
リオも。
ホムラも。
誰も、教皇を責めなかった。
誰も、桜夜を責めなかった。
だが、赦したとも言わなかった。
赦しという言葉で、過去を簡単に片づけることはできない。
殺された魔女たちは戻らない。
狂わされた母も、奪われた父も、消えた時間も戻らない。
それでも、同じテーブルについた。
紅茶を飲んだ。
名を消さずに。
罪をなかったことにせずに。
ただ、次の一口を分け合った。
サイカが、小さく笑った。
「お茶会だね」
「ええ」
リオが頷く。
「魔女のお茶会です」
ホムラがカップを揺らした。
「悪くねえな」
桜夜は三人を見た。
教皇を見た。
ローマの空を見上げた。
きっと、これが魔女のお茶会のはじまりなのだろう。
敵だった者。
加害者だった者。
被害者だった者。
その子孫たち。
そして、そのどれにも収まりきらない者たち。
同じテーブルにつき、茶を飲み、話を始める。
それが、原初の騎士団の戦い方だった。
それが、不死身の魔女の流儀だった。
桜夜は、カップを置いた。
「ここからはじめましょう」
教皇は、「何を」とは尋ねなかった。
ただ、静かに頷いた。
サイカが胸元の飾りに触れる。
リオがカップの縁をなぞる。
ホムラが少しだけ空を見る。
ローマの陽射しの中で、紅茶の湯気が細く立ち上る。
世界が平和でありますように。
いつかの少女の祈りは、まだ終わらせない。




