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第38話 罪の神器

 三姉妹の父は、静かに微笑んでいた。


 夕暮れのヴェネツィア。


 細い橋。


 金色に揺れる水面。


 その穏やかな景色の中に、男だけが異物のように立っている。


 桜夜は三人の前に立ったまま、笑みを崩さなかった。


 桜吹雪はない。


 鳳凰は眠っている。


 大きな術は使えない。


 相手は三姉妹の父で、罪の神器を持っている。


 そして、鳳凰は告げた。


 神を殺せる。


 水希桜夜を殺せる。


 笑っている場合ではない。


 逃げたい。


 ものすごく逃げたい。


 だが、桜夜は笑っていた。


 逃げるなら、三人と一緒だ。


 置いていくわけにはいかない。


「人に名前を聞くときは、自分から先に名乗るのが僕の祖国のマナーです」


 桜夜が言うと、男は少しだけ目を細めた。


「なるほど」


 その声は穏やかだった。


 穏やかすぎて、気味が悪いほどだった。


「では、名乗ろう」


 男は、静かに言った。


「私はケイオス。コスモスの使者だ」


 サイカの指が、桜夜の服を掴んだ。


 リオの呼吸が浅くなる。


 ホムラは歯を食いしばった。


 ケイオス。


 混沌。


 それが、秩序の名を口にする。


 桜夜は笑みを深めた。


「混沌が秩序の犬になったんですか?」


 リオが息を呑んだ。


 ホムラだけが、ほんの少し口元を上げる。


 挑発だ。


 桜夜はわざとそう言った。


 相手のペースで喋らせないため。


 三姉妹に視線を向けさせすぎないため。


 そして、自分を見させるため。


 ケイオスは怒らなかった。


 ただ、微笑むばかりだった。


「君は、言葉で距離を取るのだね」


「便利ですから」


「恐れている」


「常識の範囲では」


「よい判断だ」


 ケイオスは、右手をゆっくり上げた。


「君は、私を恐れるべきだ」


 空間が歪んだ。


 橋の上の夕暮れが、ねじれる。


 運河に映っていた金色の光が、刃物で切られたように裂ける。


 ケイオスの手に、槍が現れた。


 装飾は少ない。


 黒い柄。


 鈍く光る刃。


 それだけなのに、桜夜の全身が硬直した。


 声がした気がした。


 助けて。


 殺して。


 赦さない。


 返せ。


 なぜ私だけが。


 桜夜は、それを知っている。


 桜吹雪を初めて握った時、自分を飲み込もうとした声に似ていた。


 救われなかった者たちの声。


 神を憎み、世界を憎み、救いを憎み、それでも救われたかった声。


 違うのは、桜吹雪の声が黙っていることだ。


 桜夜が黙らせたからだ。


 うるさい。


 そう言って、握った。


 しかし、ケイオスの槍は違う。


 黙っていない。


 刃の奥で、何かが蠢いている。


 救われなかった者たちの声。


 そして、別の何か。


 整えられた意志。


 コスモスの気配。


 桜夜は、喉の奥が冷えるのを感じた。


 あれは、ただの武器ではない。


 罪の神器。


 鳳凰の警告が、今さらのように胸の中で重くなる。


 槍が現れた瞬間、ヴェネツィアに悲鳴が上がった。


 遠くの広場で誰かが叫ぶ。


 舟の上で人が倒れる音がした。


 鳩が一斉に飛び立つ。


 水面がざわめく。


 観光客たちは、何が起きたのかわからないまま、死の気配に触れたのだ。


 桜夜も同じだった。


 ただの危険ではない。


 ただの殺意でもない。


 あれに貫かれれば、終わる。


 傷つくのではない。


 死ぬだけでもない。


 水希桜夜という存在が、正しく殺される。


 そういう予感だった。


「下がって」


 桜夜は背後へ言った。


 サイカが震える。


「桜夜さん」


「動かないで」


 リオも声を絞り出す。


「桜夜様」


「今は、見て」


 ホムラが低く唸った。


「ふざけんな」


「ホムラちゃん」


「嫌だ」


「お願い」


 その一言で、ホムラの動きが止まった。


 桜夜はケイオスを見る。


 笑顔は、まだ作れている。


 たぶん。


「ずいぶん危ないものをお持ちですね」


「君も持っているだろう」


「今日は観光中ですので」


「なら、君は不利だ」


「ええ。非常に」


 桜夜はあっさり認めた。


 ケイオスは微笑む。


「それでも前に立つ」


「娘さんたちを怖がらせている方がいますので」


「私の娘だ」


「今は、僕の大切な人たちです」


 ケイオスの目が、少しだけ細くなった。


 槍の穂先が、わずかに動く。


 来る。


 桜夜は悟った。


 避けられるか。


 無理だ。


 庇えるか。


 たぶん無理だ。


 なら、どうする。


 答えを出す前に、世界が光に塗り潰された。


◇◇◇


 時間が止まったように見えた。


 逃げ惑っていた人々が、叫ぶことなく倒れていく。


 死んだのではない。


 意識を失ったのだ。


 悲鳴が途切れる。


 水音だけが残る。


 舟も、人も、鳥も、夕暮れの光も、すべてが息を潜めた。


 桜夜は空を見上げた。


 光が降りてきていた。


 白ではない。


 白い船の白ではない。


 焼けるような金の光。


 祈りの奥にある光。


 人間が直視すれば、膝をつき、意識を手放すしかないほどの威光。


 それは鳳凰の神格化に匹敵する。


 あるいは、それ以上の力だった。


 光は、桜夜たちとケイオスの間に降りた。


 そして、女性の姿を取る。


 翼をもつ女性。


 大天使ガブリエル。


 百合の花は持っていない。


 剣も持っていない。


 それでも、その場にある光そのものが武器だった。


 桜夜とふざけている時の彼女ではない。


 玄武と口喧嘩をしている時の彼女でもない。


 天上の使者。


 神の言葉を告げる者。


 人間が物語の中でしか触れられないはずの、大天使。


 その威光が、ヴェネツィアの路地を満たしていた。


 サイカが息を呑む。


 リオは一瞬、膝をつきかけた。


 ホムラでさえ顔をしかめる。


 桜夜は、何とか立っていた。


 慣れたのだろう。


 慣れたくはなかった。


「ガブリエル」


 桜夜が呼ぶと、ガブリエルは振り返らずに言った。


「黙っていなさい、桜夜」


「助かりました」


「本当に黙りなさい」


「はい」


 桜夜は素直に黙った。


 今のガブリエルに逆らうのは、かなり危険だった。


 ガブリエルは、ケイオスを睨んでいた。


「この子たちは渡さない」


 声は低かった。


 怒っている。


 ただの怒りではない。


 天が地上へ落とす怒りだった。


 ケイオスは微笑んだまま、槍を下げない。


「少なくとも三人は、私の娘だ」


「関係ない」


 即答だった。


 ケイオスの目がわずかに動く。


「関係ない、と?」


「ええ。関係ないわ」


 ガブリエルは翼を広げた。


 光がさらに強くなる。


「あなたが父であろうと、使者であろうと、何を名乗ろうと関係ない。この子たちが望まないなら、あなたに渡す理由は一つもない」


「血の縁を否定するのか」


「血の縁だけで子を所有できると思うなら、あなたは父ではなく所有者よ」


 ホムラが、かすかに息を吐いた。


 サイカの手が震える。


 リオは目を伏せた。


 ケイオスは、初めて笑みを少し薄めた。


「天使が人の家族に口を出すのか」


「ええ。出すわ」


「自由意志は?」


「その子たちの自由意志を守るために出しているの」


 桜夜は、少しだけ目を細めた。


 ガブリエルと水希桜夜は、意外と似ている。


 自分勝手で。


 傲慢で。


 正論で殴られたら、知ったことかと殴り返す。


 自分の中の理屈を曲げない。


 必要なら、天の決まりさえ少し踏み越える。


 今のガブリエルは、まさにそれだった。


 神の使者でありながら、自分の感情でここに降りている。


 この子たちは渡さない。


 その言葉に、理屈はある。


 だが、理屈だけではない。


 ガブリエルは、サイカたちを守りたいのだ。


 そして、おそらく桜夜も。


 桜夜は、それに気づいて少し困った。


 母親みたいですね、と言ったら絶対に怒られる。


 だから言わなかった。


◇◇◇


 ケイオスの槍が、静かに光を吸っていた。


 ガブリエルの威光の中でも、消えない。


 むしろ、その刃は暗く沈みながら、そこにあるすべてを殺せると告げている。


 ガブリエルは一歩も引かなかった。


 しかし桜夜にはわかった。


 ガブリエルも無傷では済まない。


 いかな大天使でも、罪の神器で刺されればただではすまない。


 あの槍は、神を殺せる。


 鳳凰はそう言った。


 なら、大天使も例外ではない。


 ケイオスが静かに問う。


「君は、ここで私と戦うのか」


「必要なら」


「多くの人間が巻き込まれる」


「だから眠らせた」


「全員を守れると?」


「守るわ」


「傲慢だ」


「そうね」


 ガブリエルは迷わず認めた。


「でも、あなたに言われる筋合いはない」


 桜夜は心の中で頷いた。


 そこは本当に似ている。


 ケイオスはしばらくガブリエルを見ていた。


 それから、桜夜へ視線を移す。


「水希桜夜」


「はい」


「君は、その天使に守られているのか」


「今日はそう見えますね」


「不快ではないのか」


「少し」


 ガブリエルが振り返りそうになった。


 桜夜はすぐに続ける。


「でも、ありがたいです」


 ガブリエルは振り返らなかった。


 たぶん、少しだけ機嫌を直した。


 ケイオスは、サイカ、リオ、ホムラを見た。


 三人はまだ完全には戻っていない。


 父。


 その言葉が、簡単には剥がれない。


 どれほど拒んでも、どれほど怖くても、彼は彼女たちの根に触れている。


 だからこそ、ガブリエルは前に立っていた。


 だからこそ、桜夜も前に立っていた。


「今日は挨拶のつもりだった」


 ケイオスは言った。


「挨拶に槍を出す父親がいるか」


 ホムラがようやく声を出した。


 怒りが戻っている。


 よかった、と桜夜は思った。


 ホムラは怒っている方がいい。


 彼女の怒りは、恐怖を焼く。


 ケイオスはホムラを見た。


「相変わらず、火の子だ」


「その呼び方すんな」


「では、ホムラ」


「気安く呼ぶな」


 ホムラの周囲に熱が揺れる。


 だが、ガブリエルの光がそれを抑えた。


「今は動かないで」


「天使に命令される筋合いはねえ」


「動いたら刺されるわよ」


「……くそ」


 ホムラは歯を食いしばった。


 ガブリエルは正しい。


 今のホムラでは、あの槍を止められない。


 それを認めるのは屈辱だった。


 リオが、ようやく声を出す。


「父上」


 ケイオスの目が、リオへ向いた。


「リオ」


「あなたは、わたくしたちをどうするつもりですか」


「あるべき場所へ戻す」


「あるべき場所とは」


「コスモスの秩序の中だ」


 リオの表情が冷えた。


「わたくしたちは、記録上あなたの娘かもしれません。ですが、現在の所属と意思は異なります」


「記録は改められる」


「名前は勝手に改めるものではありません」


 リオの声は震えていなかった。


 桜夜は、背中でそれを聞いて少し安心した。


 リオも戻ってきている。


 サイカだけが、まだ黙っていた。


 ケイオスはサイカを見る。


「サイカ」


 サイカの肩が震えた。


 桜夜は、少しだけ横へ動く。


 ケイオスの視線から、サイカを隠すように。


 ガブリエルも同じように、光を強めた。


「その子を呼ぶな」


「私の娘だ」


「だから何」


「君は、親子の情を知らないのか」


「知っているわよ」


 ガブリエルの声に、かすかな怒りが混じった。


「知ったから、言っているの」


 桜夜はその言葉に、ほんの少しだけ驚いた。


 ガブリエルは続ける。


「親だから呼べるわけじゃない。親だから奪えるわけじゃない。親だから許されるわけじゃない。その子が振り向かないなら、それが答えよ」


 サイカの手が、桜夜の服を掴んだ。


 小さく。


 でも、確かに。


 ケイオスは、それを見た。


 そして、初めてほんの少しだけ寂しそうな顔をした。


 それが本物かどうか、桜夜にはわからなかった。


 コスモスの使者。


 罪の神器を持つ男。


 救われなかった者たちの声と、コスモスの意思に触れているかもしれない男。


 その表情を、どこまで信じていいのかわからない。


 だが、三姉妹の父であることは確かだった。


 そこが厄介だった。


◇◇◇


 にらみ合いは、長く続いたようで、実際には数十秒だったのかもしれない。


 ガブリエルの光。


 ケイオスの槍。


 桜夜の笑顔。


 三姉妹の震え。


 意識を失った人々。


 夕暮れの水面。


 世界が、その細い橋の上だけで止まっていた。


 やがて、ケイオスが槍をわずかに下ろした。


「今日は退こう」


「賢明ね」


 ガブリエルが言う。


「天使がそこまで肩入れするとは思わなかった」


「私も、自分で少し驚いているわ」


「それは危うい」


「余計なお世話よ」


 ケイオスは微笑んだ。


 そして桜夜を見る。


「水希桜夜」


「はい」


「娘たちを預けているつもりはない」


「でしょうね」


「だが、今は君の隣にいることを認めよう」


「それはどうも」


「ただし」


 ケイオスの目が、静かに深くなる。


「君の傲慢が、いつまでその子たちを守れるかは見ておく」


 桜夜は笑った。


「観察対象になるのは慣れています」


「そうか」


 空間が再び歪む。


 ケイオスの背後に、黒でも白でもない裂け目が開いた。


 秩序だった歪み。


 混沌を名乗る男が、秩序の穴を開いている。


 皮肉だった。


 ケイオスは、最後に三姉妹を見た。


「また会おう」


 誰も答えなかった。


 ケイオスは、その沈黙を受け取り、空間の歪みへ消えた。


 槍の気配が消える。


 死の予感も遠ざかる。


 その瞬間、桜夜はようやく息を吐いた。


 笑顔が少しだけ崩れた。


「……逃げたかった」


「でしょうね」


 ガブリエルが言った。


 彼女の光が少し弱まる。


 人々はまだ眠っている。


 だが、命に別状はないようだった。


 ガブリエルは翼を畳み、深く息を吐いた。


「無茶しましたね」


 桜夜が言う。


「あなたに言われたくないわ」


「罪の神器で刺されたら、ただでは済まないのでしょう」


「済まないわね」


「なのに来たんですか」


「見ていられなかったのよ」


 ガブリエルは少し苛立ったように言った。


 自分でも納得していない顔だった。


「自由意志を尊重する。人の選択に介入しない。神の沈黙を踏みにじらない。そういう理屈は、全部知っているわ」


「はい」


「でも、あの子たちが怖がっていた」


 ガブリエルはサイカたちを見た。


「あなたも、死にそうな顔で笑っていた」


「顔に出てました?」


「出ていたわよ」


「それは失礼しました」


「だから」


 ガブリエルは、少しだけ目を逸らした。


「つい、介入してしまったの」


「自由意志の名の下に?」


 桜夜が言うと、ガブリエルは睨んだ。


「うるさい」


 桜夜は少し笑った。


「ありがとうございます」


 ガブリエルは返事をしなかった。


 だが、その光は少しだけ柔らかくなった。


 サイカが、ようやく桜夜の袖から手を離す。


「ガブリエルさん」


「何?」


「ありがとう」


 ガブリエルは一瞬、言葉に詰まった。


「別に、あなたたちのためだけじゃないわ」


「でも、ありがとう」


 サイカはもう一度言った。


 リオも深く頭を下げる。


「ご助力、感謝いたします」


 ホムラは少し悔しそうに言った。


「助かった」


 ガブリエルは、ますます居心地が悪そうな顔をした。


「まったく。あなたたち、桜夜に似て面倒ね」


「僕のせいですか」


「だいたいそうよ」


「ひどい」


 そのやり取りで、ようやく空気が少し緩んだ。


 だが、完全には戻らない。


 ケイオス。


 コスモスの使者。


 三姉妹の父。


 罪の神器を持つ男。


 神を殺せる槍。


 水希桜夜を殺せる力。


 それが、ヴェネツィアの夕暮れに現れた。


 平和な時間は、もう破られている。


 ガブリエルは、桜夜を見た。


「桜夜」


「はい」


「桜吹雪を離して歩くのは、しばらくやめなさい」


「観光地では難しいです」


「なら、観光をやめなさい」


「それはサイカちゃんたちが悲しみます」


「あなたが死ぬ方が悲しむわよ」


 桜夜は黙った。


 サイカも、リオも、ホムラも、桜夜を見ていた。


 その視線に、桜夜は少し困った顔をする。


「善処します」


「その返事は信用できない」


 全員が同時に言った。


 桜夜は本気で困った。


 ガブリエルは、少しだけ笑った。


 それから光を広げる。


 眠っていた人々が、ゆっくりと目を覚まし始める。


 誰も、何が起きたかを覚えていないだろう。


 ただ、少し眩しかったと感じるだけ。


 夕暮れの光が強かったのだと、そう思うだけ。


 ガブリエルは最後に、桜夜へ言った。


「罪の神器に気をつけなさい。あれは、あなたの刀と同じ根を持つ」


 桜夜は目を細めた。


「桜吹雪と」


「ええ」


「やっぱり」


「詳しい話は、また今度」


「今してください」


「私も疲れたの」


 ガブリエルは不機嫌そうに言い、光の中へ溶けていく。


「それと」


「はい」


「母親みたいだと思ったら、次は助けないわよ」


 桜夜は何も言っていなかった。


 本当に何も言っていなかった。


「思っただけです」


「思ったでしょう」


「天使は心を読むんですか」


「あなたは顔に出るのよ」


 光が消えた。


 ガブリエルはいなくなった。


 夕暮れのヴェネツィアに、音が戻ってくる。


 水音。


 人の声。


 舟の揺れ。


 何事もなかったような街。


 だが、四人の間には、もう何事もなかったとは言えないものが残っていた。


 サイカは、ケイオスが消えた橋を見ていた。


 リオは震える指を握りしめている。


 ホムラは唇を噛んでいる。


 桜夜は三人を見た。


 父が現れた。


 そして、彼女たちはまだここにいる。


 桜夜の隣に。


「帰ろう」


 桜夜は言った。


 サイカが頷く。


 リオも頷く。


 ホムラは小さく舌打ちして、それから頷いた。


 水の都の夕暮れは、美しいままだった。


 けれどその美しさの中に、罪の槍の影が落ちていた。

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