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黒の騎士と三原色の少女たち~old testament~  作者: スナオ
第二章 二人称の名前
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第18話 二人で始めたもの

 将棋盤の上で、歩が一つ進んだ。


 ぱちり、と乾いた音がする。


 サイカは桜夜に教えられた通り、少しおそるおそる駒を置いた。


「これでいいの?」


「うん。いい手だよ」


「ほんと?」


「最初にしては」


「それ、褒めてる?」


「もちろん」


 サイカは少し疑わしそうに桜夜を見た。


 桜夜は涼しい顔で笑っている。


 その笑い方がいつも通りだったから、サイカは少しだけ安心した。


 白い船。


 十三番目の椅子。


 親友の手帳。


 名もなき騎士団。


 今日一日で、桜夜の中に沈んでいたものがいくつも浮かび上がった。


 それでも今、彼は将棋盤を挟んでサイカの向かいに座っている。


 一人ではない。


 それだけで、サイカには少し救いだった。


「次は、桜夜さんの番だよ」


「そうだね」


 桜夜は駒を見下ろした。


 明人の古い将棋盤。


 何度も負けた盤。


 何度か勝った盤。


 最後の勝負だけは、もう指せなかった盤。


 先生は勝ち逃げした。


 桜夜に言い返す時間を与えず、答え合わせもせず、先に逝った。


 ひどい先生だ。


 ひどい師匠だ。


 それでも、その人がいなければ、桜夜という名はこの世に残らなかった。


 桜夜は王将に指を触れた。


 その瞬間、胸の奥で何かがほどけるように動いた。


 思い出したのは、明人だけではなかった。


 あずさ。


 親友。


 そして、自分。


 何かを始めるとき、つねに二人だった気がする。


 先生と師弟になったとき。


 あずさと恋人になったとき。


 親友と名もなき騎士団を作ったとき。


 世界に独りぼっちだった自分は、弟子になった。


 やがて、独りに戻った。


 彼氏になったあとも、やがて独りになった。


 そして親友がいない今。


 僕は、また独りなのだろうか。


 桜夜の指が止まった。


 サイカがすぐに気づいた。


「桜夜さん?」


 その声で、桜夜はゆっくり顔を上げる。


「うん」


「遠くに行ってた」


「少しだけ」


「白い船?」


「いや」


 桜夜は盤上の駒を見た。


「もっと昔」


「昔?」


「何かを始めるときは、いつも二人だったなと思って」


 サイカは黙って聞いた。


 桜夜が自分から昔のことを話すとき、無理に割り込まない方がいいと、少しずつわかってきていた。


「先生と師弟になった。あずさと恋人になった。親友と名もなき騎士団を作った。どれも、始まりは二人だった」


 桜夜は小さく笑った。


「それで、終わるときはいつも一人になった」


 サイカの胸が、きゅっと痛んだ。


「桜夜さん」


「世界に独りぼっちだった子どもが、先生に拾われて弟子になった。でも先生は死んだ。あずさと恋人になった。でもあずさも死んだ。親友と名もなき騎士団を作った。でも今、親友は白い船のそばにいる」


 声は淡々としていた。


 だからこそ、痛かった。


「だから、少し思ったんだ」


「何を?」


「また独りなのかなって」


 サイカは、言葉を失った。


 襖の向こうで、ホムラの気配が動いた。


 聞こえていたのだろう。


 廊下の先では、リオもきっと立ち止まっている。


 それでも誰もすぐには入ってこなかった。


 今、最初に答えるべきなのはサイカだと、みんなわかっていた。


 サイカは、盤の上に置いた自分の手をゆっくり伸ばした。


 桜夜の手に重ねる。


「違うよ」


 声は小さかった。


 けれど、はっきりしていた。


「桜夜さんは、独りじゃないよ」


「そう言ってくれると思った」


「言うよ。だって、そうだもん」


 サイカは桜夜を見た。


「先生はもういないかもしれない。あずささんも、今ここにはいない。親友さんも、白い船のそばにいる。でも、それで桜夜さんが独りになるわけじゃないよ」


 桜夜は、少しだけ困ったように笑った。


「サイカちゃんは強いね」


「強くないよ」


「そう?」


「怖いもん」


 サイカは素直に言った。


「桜夜さんが、また独りに戻ろうとするのが怖い。白い船に、独りで行こうとするのが怖い。十三番目の椅子に、独りで座ろうとするのが怖い」


「座らないよ」


「うん。だから何度でも言う。座らないで。行くなら、一緒に行こう」


 桜夜の目がわずかに揺れた。


「一緒に?」


「うん」


 サイカは桜夜の手を握る。


「わたし、桜夜さんと何かを始めたい」


「何を?」


「帰ってくること」


 その言葉は、桜夜の胸にまっすぐ入ってきた。


「白い船のところへ行っても、親友さんを探しても、十三番目の椅子に呼ばれても、帰ってくる。桜夜さんと一緒に、それを始めたい」


 桜夜は、何も言えなかった。


 何かを始めるときは、いつも二人だった。


 なら、今もそうなのかもしれない。


 独りに戻るのではなく。


 また、誰かと始める。


 帰ってくることを。


◇◇◇


 襖が、すっと開いた。


 ホムラが腕を組んで立っていた。


「聞こえてたぞ」


「盗み聞き?」


「襖一枚隔てて話す方が悪い」


「それはそうかもしれない」


 ホムラは部屋へ入ってきて、将棋盤の横にどかっと座った。


「オレも入れろ」


「将棋に?」


「違う。帰ってくるやつにだ」


 桜夜は目を瞬かせた。


「ホムラちゃんも?」


「当たり前だろ。サイカだけにいい格好させるかよ」


 その言い方は乱暴だった。


 けれど、ホムラらしい。


「お前が独りかどうかなんて、オレは知らねえ。でも、独りで行こうとしたら殴る。独りで座ろうとしたら引きずり下ろす。独りで終わろうとしたら、燃やしてでも戻す」


「最後は物騒だね」


「オレだからな」


 ホムラは鼻を鳴らした。


「名もなき騎士団だっけ。名前とか役割とか関係なく、困ってるやつの隣に立つんだろ。なら、今困ってんのは桜夜だ」


「僕?」


「そうだよ。自覚しろ」


 ホムラはまっすぐ桜夜を見た。


「お前が助ける側だけだと思うな。助けられる側にもなれ」


 桜夜は、苦笑しようとして失敗した。


 その言葉は、思ったより深く刺さった。


 次に廊下からリオが入ってきた。


 黒のスーツ姿のまま、書類端末を胸に抱えている。


「わたくしも参加いたします」


「リオちゃんまで」


「当然です」


 リオは静かに座った。


 将棋盤の周りに、人が増えていく。


「桜夜様。あなたが始めたものは、もう二人だけのものではありません。名もなき騎士団も、いつの間にか増えていたのでしょう」


「うん」


「なら、今回も増えてよいはずです」


 リオは少しだけ微笑んだ。


「桜夜様とサイカちゃんが始める“帰ってくること”に、わたくしも加えてください」


「それ、騎士団の新しい任務みたいだね」


「はい。任務名としては悪くありません」


 ホムラが口を挟む。


「任務名、帰還でいいだろ」


「単純すぎます」


「わかりやすくていいじゃねえか」


 サイカが少し笑った。


「じゃあ、名もなき騎士団の新しい任務は、桜夜さんを帰らせること?」


「僕が対象なの?」


「うん」


 サイカは即答した。


「桜夜さんを帰らせる任務」


「それ、僕は騎士団員ではなく要救助者じゃないかな」


「今さらです」


 リオが真顔で言った。


「桜夜様は、要救助者です」


 ホムラも頷く。


「しかも面倒なタイプのな」


「ひどい評価だ」


「正当評価だろ」


 サイカは桜夜の手を離さないまま、にこりと笑った。


「だから、助けるね」


 桜夜は目を伏せた。


 何かを始めるときは、いつも二人だった。


 だが、二人で始めたものは、いつの間にか増えることがある。


 名もなき騎士団のように。


 なら、この帰還の任務も、そうなるのかもしれない。


◇◇◇


 静馬が入ってきたのは、その少し後だった。


 医療鞄を片手に、いつもの白衣姿。


 部屋の中を見て、わずかに眉を上げる。


「何をしている」


「名もなき騎士団の新任務を決めていた」


 桜夜が言うと、静馬は半眼になった。


「熱でもあるのか」


「ひどい」


「熱がないのにその発言なら、別の検査が必要だ」


「医者として?」


「友人としてもだ」


 静馬は部屋へ入り、桜夜の脈を取った。


 当然のような手つきだった。


「で、その新任務とは何だ」


「桜夜を帰らせる任務」


 ホムラが答えた。


「なるほど」


 静馬は一秒で理解したように頷いた。


「合理的だ」


「合理的なの?」


 桜夜が聞き返す。


「君は自分を救助対象に含める発想が薄い。任務として外部化した方が従いやすい」


「僕の扱いに慣れているね」


「主治医だからな」


「友人では?」


「友人だから観察している」


 静馬は桜夜の手を離した。


「僕も入ろう」


「静馬くんも?」


「医療班としてだ。君たちの秘密結社ごっこに興味はない」


「そう言いながら入ってくれるんだ」


「医療班としてだと言った」


「はいはい」


 静馬は眼鏡を押し上げた。


「任務内容を定義する。第一、桜夜を十三番目の椅子に座らせない。第二、桜夜が白い船へ引き込まれた場合、名前を呼んで帰還させる。第三、親友の救出は、桜夜単独ではなく全員の監視下で行う。第四、鳳凰の回復を待たず無茶をしない」


「最後だけ僕への要求が強い」


「すべて君への要求だ」


「そうだった」


 リオは端末にすぐ記録している。


「任務名はどういたしますか」


 サイカが手を挙げた。


「帰還任務」


 ホムラが言う。


「そのまんまだな」


「わかりやすい方がいいって言ったのホムラちゃんだよ」


「まあな」


 リオは少し考えた。


「名もなき騎士団、帰還任務。悪くありません」


 静馬は肩をすくめた。


「好きにしろ」


 桜夜は、将棋盤の上に置かれた王将を見た。


 帰還任務。


 なんとも子どもじみた名前だ。


 だが、名もなき騎士団の任務は昔からそうだった。


 迷子の子どもを探す。


 泣いている事務員へ甘いものを届ける。


 会合から逃げ出した親友を連れ戻さない。


 そして今度は。


 水希桜夜を、十三番目の椅子から帰らせる。


 桜夜は小さく笑った。


「いいね。実に子どもっぽい」


「嫌?」


 サイカが聞く。


「いや」


 桜夜は首を横に振った。


「好きだよ」


◇◇◇


 その夜、リオは古い記録をさらに洗い出した。


 名もなき騎士団。


 正式な組織ではない。


 だが、四方院家の内部通信や私的メモの端々に、その名は残っていた。


 名無しの差し入れ、完了。


 騎士団任務、対象保護。


 名を問わず、隣へ。


 水希補佐には報告不要。


 鷹司の彼には感謝。


 最後の一文を見たとき、桜夜の指が止まった。


 鷹司の彼。


 親友のことだろう。


 そこには、親友でも、出来損ないでも、跡取りでもない呼び方が残っていた。


 鷹司の彼。


 まだ名前ではない。


 けれど、役割よりは少しだけ人に近い。


 リオが別の記録を開く。


「こちらは、事務員の私的な日誌の断片です」


 画面に、柔らかい文体の記録が表示された。


 今日も騎士団の子たちが来た。


 黒い子と、静かな子。


 黒い子は笑ってごまかすのが上手い。


 静かな子は、何も言わずに机の上へ甘いものを置いていった。


 名前を聞いたら、黒い子が「名もなき騎士団だから」と笑った。


 静かな子は、少し困った顔をしていた。


 でも、最後に小さく笑った。


 あの子たちが大人になっても、どうかこのままでいられますように。


 桜夜は、ゆっくり息を吐いた。


 このままでいられますように。


 残念ながら、そうはいかなかった。


 桜夜は相談役になり、親友は名を捨て、白い船のそばにいる。


 けれど、その日誌を書いた誰かは、二人を見ていた。


 名前を知らなくても、見ていた。


「桜夜さん」


 サイカが声をかける。


「うん」


「その人たちも、騎士団だったんだね」


「そうかもしれない」


「なら、名もなき騎士団って、ほんとに増えてたんだ」


「うん」


 桜夜は手帳を見た。


 二人だけの秘密結社だった。


 誰にも知られない遊びのつもりだった。


 でも、いつの間にか誰かの小さな救いになっていた。


 親友は、それが誇らしくて、寂しくて、怖かったと書いた。


 なぜ怖かったのか。


 今なら少しわかる。


 名前がないものが広がっていく。


 自分たちの手を離れていく。


 名簿もなく、誰がいるのかもわからない。


 それは自由で、同時に怖い。


 そして、名前を失いかけていた親友には、その自由があまりにも甘かったのだろう。


◇◇◇


 深夜。


 桜夜は一人で仕事部屋に残っていた。


 正確には、一人ではない。


 襖の向こうにホムラ。


 廊下にリオ。


 少し離れたところに静馬。


 サイカは、桜夜のすぐ隣でうとうとしている。


 それでも、室内は静かだった。


 桜夜は黒い手帳を開く。


 名もなき騎士団のページ。


 最後の余白に、親友の小さな字が残っている。


 桜夜。


 僕は、君と何かを始めるのが好きだった。


 君はいつも唐突だった。


 名もなき騎士団を作ろうと言ったときも、たぶん何も考えていなかった。


 でも、僕は嬉しかった。


 鷹司でも、出来損ないでも、跡取りでもない僕を、最初の相棒にしてくれたから。


 相棒。


 その言葉を見た瞬間、桜夜は目を閉じた。


 親友。


 そう呼んできた。


 けれど、彼にとっては相棒だったのかもしれない。


 名もなき騎士団の、最初の相棒。


 それは、親友とは少し違う。


 上下もない。


 役割もない。


 ただ、同じ場所から同じ任務へ向かう者。


 桜夜は手帳に指を置いた。


「相棒か」


 小さく呟く。


 その声に、隣のサイカが目を覚ました。


「桜夜さん?」


「ごめん、起こした?」


「ううん。今、相棒って言った?」


「うん」


「親友さんのこと?」


「そうみたいだ」


 サイカは眠そうに目をこすりながら、手帳を見た。


「じゃあ、親友さんは桜夜さんの相棒だったんだね」


「うん」


「今も?」


 桜夜は黙った。


 白い船のそばにいる親友。


 名前を失った親友。


 十三番目の椅子に、桜夜を導くかもしれない親友。


 それでも。


「今も」


 桜夜は答えた。


「たぶん、今も相棒だ」


「じゃあ、迎えに行かないとね」


「うん」


「でも、桜夜さんはわたしたちとも一緒に行くんだよ」


「わかってる」


「ほんと?」


「ほんと」


「じゃあ、言って」


「何を?」


「独りじゃないって」


 桜夜は、少し困ったように笑った。


「サイカちゃんは時々厳しい」


「言って」


 サイカは譲らなかった。


 桜夜は少しだけ目を伏せる。


 何かを始めるとき、つねに二人だった気がする。


 先生と師弟になったとき。


 あずさと恋人になったとき。


 親友と名もなき騎士団を作ったとき。


 世界に独りぼっちだった自分は弟子になり、やがて独りに戻った。


 彼氏になったあとも、やがて独りになった。


 そして親友がいない今、僕はまた独りなのだろうか。


 そう思った。


 だが、今は違う声がある。


 サイカが呼ぶ。


 リオが記録する。


 ホムラが殴る。


 静馬が止める。


 小春と日和が鈴を鳴らす。


 先生は勝ち逃げしたまま記憶にいる。


 あずさは白い朝の中にいる。


 親友は白い船のそばにいる。


 独りではない。


 独りに戻ろうとしていただけだ。


「僕は」


 桜夜は言った。


「独りじゃない」


 サイカは満足そうに頷いた。


「うん」


「でも、少し恥ずかしいね」


「大事なことだから」


「そうだね」


 桜夜は手帳を閉じた。


 白い船の音は、まだ遠くで聞こえる。


 十三番目の椅子は、水希桜夜を待っている。


 だが、その席に向かう道は、もう独りの道ではない。


 名もなき騎士団、帰還任務。


 子どもじみた名前の任務が、静かに始まっている。


◇◇◇


 夜明け前。


 桜夜は浅い眠りの中で、白い岸を見た。


 船は遠くにある。


 十三番目の椅子も見える。


 白く、静かに、まるで最初からそこに桜夜の席があったかのように。


 船べりには、影が立っていた。


 親友。


 いや。


 相棒。


 桜夜はその言葉を胸の中で呼んだ。


 影がわずかに揺れる。


 声は聞こえない。


 けれど、こちらを見た気がした。


 桜夜は、椅子を見ないようにした。


 十三番目の椅子は、確かに彼を待っている。


 だが、待っているからといって、座る義理はない。


 桜夜は白い岸に向かって、静かに言った。


「名もなき騎士団、帰還任務」


 白い船が軋む。


「任務対象は、僕と君だ」


 影が、少しだけ動いた。


「僕は椅子に座らない。君も船には乗せない。二人とも帰る」


 白い霧が濃くなる。


 足元の白い水が、桜夜へ伸びる。


 そのとき、遠くから声がした。


「桜夜さん」


 サイカの声。


 続いて、別の声。


「桜夜様」


 リオ。


「戻れ、桜夜!」


 ホムラ。


「帰還しろ、モルモット」


 静馬。


 そして、鈴の音。


 ちりん。


 ちりん。


 小春と日和。


 桜夜は、白い岸で笑った。


「聞こえた?」


 船べりの影へ向かって言う。


「僕はもう、独りじゃないらしい」


 白い船が、大きく軋んだ。


 その音に混じって、影がかすかに笑ったような気がした。


 次の瞬間、サイカの声が強くなる。


「桜夜さん、帰ってきて」


 桜夜は目を開けた。


 朝が来ていた。


 障子の向こうに、淡い光が差している。


 白い朝。


 眠りの白ではない。


 帰ってきた者を迎える白。


 サイカが桜夜の手を握っていた。


 リオが襖のそばに立っている。


 ホムラが腕を組みながら、明らかに寝不足の顔をしている。


 静馬は脈を取る準備をしていた。


 小春と日和の鈴が、遠くで小さく鳴った。


「ただいま」


 桜夜が言うと、サイカは笑った。


「おかえり」


 その言葉を聞いて、桜夜は思った。


 何かを始めるときは、いつも二人だった。


 けれど今度は、二人では終わらない。


 名もなき騎士団は、いつの間にか増えてしまうものだから。


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