一人お部屋で作成作業
以前毒スプレーを作ったときのスキルレベルは5。
その時にスプレーの詳細に上級錬金術師なる記載があったはずだ。
面倒が起きないようにするためにはスキル2〜3が良い感じの目立たなさだと思う。
まだ失敗はしたことがないが、スキルレベルによって失敗リスクが下がるので今回はスキルレベル3を選択しておく。
今回の依頼の品は液体型回復薬だ。
ああ、この人に頼られて仕事をして誰かが助かっている感覚が楽しくなってきた。
今回使ってみる草たちを用意する。
前回取ってきた野草や石ころとヤトサラルの依頼を受けた時に採取した物なのだが。
“錬金術”
錬金術のスキルを起動。
液体式回復薬を作りたいと念じながら素材を選択。
念じるのが一番大事なのだ。スプレー型になったのだって念じたからなのだから。
在庫の一番多い順にメ草、砂岩、モクモク草、カカカの実、パン茸、サカサ草。
ものすごく適当に選ぶ。所持品の多い順に選んだだけの、ミスしてもダメージが少ない戦略だ。
「調合!!」
気合を入れて調合を唱える。
部屋が光で満たされる。
…………間違えた!
調合は魔法扱いであり意識的に魔力を込めないようにしないとダメだった。バカみたいに魔力を込めてしまった自信がある。
目の前に液体の瓶が置かれてある。液体は緑色だ。
……結構光ってる。どう見ても失敗だな。
「一応、アナライズ」
低級回復薬
レア度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
名称 アカの適当な液体型回復薬
作成者 アカ
素材 メ草 ✕ 1 砂岩 ✕ 1 モクモク草 ✕ 1 カカカの実 ✕ 1 パン茸 ✕ 1 サカサ草 ✕ 1
回復量 HP 298 MP 1095 骨折
期限 80日 80日経過後緩やかに劣化し90日でゴミと化す。
重量 35g
備考 高レベルの中級錬金術師が極めて粗悪な素材から作られた一品。骨折程度ならたちどころに回復する。低級回復薬でありながら高純度で異常なほどの魔力が込められているためMPも同時に極大回復する。飲む事でもかける事でも即時効果がある。非常に苦く、臭い。口に入れるとジャリジャリしている。
鑑定さえなければもうこれでいいんだが、MP回復するのがバレると面倒なことになりかねない。……ゴミだな。
仕方がないのでインベントリに眠っていてもらおう。
以前まで味や臭いなんか書いてあっただろうか。これはアレか。メ草みたいな雑草使ったからか? ジャリジャリしてるのは砂岩か? ……口に入れるのは嫌だな。
まあかけてもいいから味なんかどうでもいいんだが。
同じ材料をセットする。
「調合」
できるだけ魔力を込めない。
成功させる秘訣だな。
作成した光ってない回復薬にアナライズをかける。
低級回復薬
レア度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
名称 アカの適当な液体型回復薬
作成者 アカ
素材 メ草 ✕ 1 砂岩 ✕ 1 モクモク草 ✕ 1 カカカの実 ✕ 1 パン茸 ✕ 1 サカサ草 ✕ 1
回復量 HP 59 弱骨折(ヒビ程度)
期限 80日 80日経過後緩やかに劣化し90日でゴミと化す。
重量 35g
備考 高レベルの中級錬金術師が極めて粗悪な素材から作られた一品。弱骨折程度ならたちどころに回復する。飲む事でもかける事でも即時効果がある。非常に苦く、臭い。口に入れるとジャリジャリしている。
いいのではないだろうか。
前回の回復薬より回復量も上がっていて、骨にヒビが入ってても治る。どれだけの傷を負ってるのか知らんが、これで我慢してもらおう。
いくつ必要か聞いてないのを思い出して、同じものを5本用意した。
作っていてわかった事がある。やはり込める魔力量でHPの回復量も変わっている。
全く同じものは作るのが難しい。HP70回復だったり40しか回復しないものもできてしまった。
ムラがあるのは仕方がないだろう。
さっそくこれを持ってギルドに向かうか。




