↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者が魔王の娘と婚約したら、聖女も参戦してきて修羅場が爆誕した件  作者: 川合 佑樹


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/13

第4話

 ルクスが教会の内部に足を踏み入れると、一人の修道女がこちらに気づき、近づいてきた。


「勇者様、聖女様がお待ちです」


 そう告げ、彼女はルクスを奥の祈りの間へと案内した。


 祈りの間の扉には、黄金の太陽の紋章が刻まれていた。


 修道女は一礼してその場を去った。


 ルクスは扉を開け、中へと足を進めた。


 部屋は予想以上に広々としていた。


 天井まで届く巨大な神の石像が、一番奥に佇んでいる。


 顔は影に沈み、輪郭だけがぼんやりと浮かぶその姿が、空間全体をより幻想的で神聖なものに仕立て上げていた。


 石像の前に、一人の女性がこちらを向いて立っていた。


 聖女レリファ。


『太陽の聖女』と呼ばれる彼女は、肌も、腰まで届く長い髪も、すべて純白だった。


 瞳だけが、燃えるような真っ赤な色で、まさに太陽そのものを宿しているかのよう。


 細く、儚げな体躯は、全てを神に捧げ尽くした聖女そのものに見えた。



 しかし、その実態は、少しばかり違っていた。


 レリファが静かに扉を閉めると、彼女はルクスのもとへ歩み寄ってきた。


 ルクスも自然に足を進め、二人は部屋の中央で向き合った。


 ルクスはその場に跪いた。


「また勝ってきた、レリファ」


 レリファは、両手でルクスの頬を優しく包み込むように触れた。


 大きく息を吸い、


「あんたねぇ! 何が『また勝ってきた』よ! こっちがどれだけここで祈り続けてたと思ってんの!? あんたが傷を負うたび、死にそうな目に遭うたび、回復させてるのは誰だと思ってんの!? 言ってみなさいよ、ねぇ!」


 聖女らしからぬ勢いと口調で、彼女の声が部屋に響き渡った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。