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俺にブサイクと言われたら学年一位の美少女がなぜか懐いてきた  作者: 雪方ハヤ
第二章 学年一位の子との道

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第五十四話 最終決戦前の、最後の波

 ――一方、最上咲良の視点――


「最上様、ちょっとお時間いいですか?」


「白井……? ここ学校だよ。そんなかしこまらなしても……」


 白井のいつものふざけた様子が見えない……家で私を呼んでいるかのように背筋を正している。


「来月の予算の話ですが、緊急なことになってしまいましたので、一歩置いてから話しましょう」


「ああ、わかった」


 私は彼の後ろについていき、人の少ない廊下を歩く。軽い足音が響き渡り、私はボーッとなる。


 来月の予算か……それって昨日の家族会議で決めたんじゃないの? おかしい、白井も参加してたのに。


 緊急なことが起きたって……なに。


「最上様」


「うん?」


 シュッ。


 なにか尖ったものが、私の頬を掠った。瞬時に私は体を倒して避けた。


「白井!?」


 彼は手に収納式のハサミを持っていて、ゆっくりと私に近づく。


「なにをするの?」


 ここは人があまり通らない廊下……叫ぶ、そう、叫ぶ!


 私は口を開いて叫ぼうとすると、白井は走り出し、私の口をおさえる。


「んん!!」


 声が出せない、青年の男の体重が体にかかり、重い、動かない。


「最上咲良……やっぱ不死鳥のキミは、俺の手で直々に始末しないと……」


 ――一方、泉千里の視点――


 金沢と教室に戻り、俺は最上さんの姿を探そうとしたが、彼女の席には誰もいない。


「説明しろ! 金沢……おまえは、最上さんとどんな関係なんだよ!」


「泉さん……ここまで来たら、僕も本当のことを言わないといけなくなりました」


 彼は俺を連れて、一つひとつの教室を駆け回って最上さんを探しながら説明する。


 二年七組、いない。


「僕は……最初から好きなのは咲良さんじゃないんです」


「はあ?」


 二年六組、いない。


「李萌……この人のことを知ったときから、僕の心が落ち着かなくなりました」


「急になに?? 変なロマンチックなことを言いやがって」


 じゃあなんで最上咲良を追求してたんだよ。このマヌケ。


 二年五組、いない。


「ええ、たしかに僕は最初、学年一位の美少女というレッテルに引っ張られて、咲良さんを追求してました」


 二年四組、いない。


「僕が咲良さんについて調べていくと、最上萌という人物に目が留まりました」


「…………」


 二年三組、いない。


「だから僕は咲良さんを追求するという名目で、裏で萌さんに近づこうとしてました。だから玉緒さんが暴れてたとき、僕は萌さんを自宅まで誘いました」


「おまえ……まじか」


 信じられねえ。半信半疑だ。


 二年二組、いない。


「なぜ僕は玉緒さんと組んで、泉さんと咲良さんを陥れようとしたかというと……」


「…………」


 ごくりと、俺は唾を飲み込む。


 二年一組、いない。


「かつて邪悪な計画を企んだ川口も、泉さんに異様な感情を持つ玉緒さんも、ただの駒です」


「はあ?」


「その裏には、本当のボスが存在しています」

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