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21 - 2

 ふと目が覚めるともう朝、外がやけに明るい。やべ、今何時だ、と飛び起きた瞬間、自分が見知らぬ場所にいることに気が付いた。そうだ、ここは加地の家で、しかも今日は水曜で休みの日だ。なんだ。


「あれ、今日仕事休みとか言ってなかったっけ。大丈夫」


 あまりにも勢いづけて飛び起きた姿にびっくりしたのだろう。コップを片手にキッチンの近くで立っている加地が目を丸くしてこちらを見た。


「いや、寝ぼけてただけ……今何時」


 よた、よた、と歩き回りながらあちこちに落とした衣類を拾い、その都度身に着けた。加地は廊下に続くドアの上を見た。つられて見上げるとそこには白枠の丸いアナログ時計がかけられていた。


「十一時。もう昼だよ」

「ははっ、どっちにしろ思ってた時間だと遅刻してたわ」


 渇いた笑いが出た。そのまま暖かいフローリングにぐったり寝転んだ。スン、と鼻を突く臭いがする方向を見たが、それなりに拭き取られているのか、綺麗になっているように見えた。気が付くと、ほんのりと消臭剤の匂いもした。


「何か食べる。欲しいもんあったらコンビニ行くけど。俺も欲しいもんあるし。ついでに」

「別にいらない……のんびりさせて」

「のんびりするの、うちで」

「あ、ごめん……」


 思わず友人のように心を開きすぎたようだ。俺は慌てて体を起こして腰を上げ、申し訳なさそうな顔を作った。


「ふふっ、いいのに。じゃあ、昼からビールでも行っとく。俺朝は食ったし」


 加地は「どうでもいいよ」と言うように笑った。


「いいね。ツマミ何ある」

「スモークタンと、ピーナッツ」

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