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8 - 3

 寒くて寒くて仕方がないので、部屋に飛び込んだ瞬間にリモコンのもとへ走りエアコンの電源を入れた。そしてベッドの上へ投げた。ついさっき触れたドアノブが酷く冷たかったのでそれで一気に体が冷えたような気がした。指先を少しでも動かして温めようと、グーパーグーパーと開いたり閉じたりしたがやはり無駄だ。

 ニトリで買ったガラスのローテーブルの上のリモコンを取ってテレビをつけてから、唇の前で指先を合わせて吐息を吹きかけた。やっと温風が部屋を暖めだした。

 んっ、と、右肘を左手で掴んで手を挙げ背中を伸ばすと、リモコンの「録画一覧」のボタンを押した。自分たちの冠番組やメンバーが出ている番組はもちろん、話題のドラマやバラエティなどを録画してある。

 真剣に何かを観る気が起きないので、先輩方がやっている音楽番組を垂れ流すことにした。げ、三ヶ月分も溜まってんのか。思いながら、下半身だけに掛布団をかぶせ、スマホのロックを解除した。これひとつで芸能ネタや世間の時事ニュースは大丈夫だ。


 しかしこの状態、非常に不味い。このまま、シャワーを浴びることなく布団に潜り込み、スマホと添い寝してしまうのではなかろうか。不味い不味い。

 そう思っている矢先に、画面上部に通知のバーが現れた。


KYO―CO〈ねぇ、もしかしてさっきセブンいた?〉


 なんだこいつ。だから何だ。せっかく人がうとうとしていい気分でいるところを。何を思って連絡を入れてきたのかわからない。折角さっき気不味い雰囲気を作ったのに。面倒くさいな。

 胸糞が悪くなってしまったので、未読無視のまま、スマホを布団に投げて風呂へ向かうことにした。そうだ、録画は連続再生して、防水のイヤホンをブルートゥースに繋いで風呂で聴こう。

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