人間関係の深度を、自己構造の重なり方として見る仮説を作り、 恋愛を物語に落としやすくできたかもしれない話
昔から、
「この二人の関係は深い」
と言われるものと、
「確かに恋愛だけど、何か違う」
と言われるものの差が、
ずっとよく分かりませんでした。
例えば、
『めぞん一刻』の響子と総一郎さん
キリトとアスナ
スバルとエミリア
のような関係は、
単に「好き」の量が多いだけでは説明できない気がします。
むしろ、
相手が、自分の世界そのものになっていく過程
を見ているのではないか。
最近は、そんな風に考えるようになりました。
これは心理学でも哲学でもなく、
長編を書いている途中で見つけた、
完全に個人的な創作仮説です。
もしこの仮説が使えるなら、
「なぜこの二人は重いのか」
「なぜこの恋愛は深いのか」
「なぜこの別れは人生の崩壊に見えるのか」
を、少しだけ構造的に考えられるかもしれません。
というわけで、
今回は、
「恋愛の深さとは、感情の強さではなく、自己世界の重なり率なのではないか」
という仮説を整理してみました。
■ 仮説:
「恋愛の深さ」とは、感情の強さではなく、自己世界の重なり率である
昔から不思議だったことがあります。
なぜ、
「好き」
「愛している」
「付き合っている」
という言葉だけでは説明できない関係があるのか。
そしてなぜ、
ある関係は「ただの恋愛」に見え、
ある関係は「人生そのもの」に見えるのか。
最近は、それを
自己世界(Self World)の重なり率
として考えています。
■ 仮説モデル
人間はそれぞれ、
記憶
価値観
生存戦略
未来予測
感情
身体感覚
からなる、
自分だけの世界(Self World)
を持っています。
人との関係が深くなるということは、
単に好感度が上がることではなく、
相手が、自分の世界の構成要素として組み込まれていくこと
なのではないか。
■ 第一段階:発見(Discovery)
「自分とは違うが、無視できない存在を見つける」
例:
一目惚れ
尊敬
興味
憧れ
この段階では、
私 あなた
○ ○
まだ世界は分離している。
■ 第二段階:接触(Contact)
「相手を理解しようとし、
自分も理解されようとする」
例:
会話
共闘
告白
共同生活
○ ←→ ○
ここで初めて、
世界同士が接触を始める。
■ 第三段階:浸食(Invasion)
「相手が自分の判断基準に入り込む」
例えば、
この人はどう思うだろう
喜ばせたい
悲しませたくない
この人を前提に未来を考える
など。
◉◐
この段階になると、
相手は"外部の他人"ではなく、
"内部の他者"になる。
■ 第四段階:融合(Fusion)
「相手が自分の世界の一部になる」
例:
相手の苦痛が自分の苦痛になる
相手の幸福が自分の幸福になる
相手を失うことが、
自分の世界の崩壊になる
⬤
ここでは、
「好き」
ではなく、
「この人がいないと、自分が何者か分からない」
という状態になる。
■ 肉体と精神の重なり
ここで重要なのは、
肉体のみ
身体 ←→ 身体
これは接触。
精神のみ
自己 ←→ 自己
これは理解。
肉体+精神
身体
↑
自己 ←→ 自己
↓
未来
ここまで重なると、
恋愛は単なる感情ではなく、
相互生存システム
に近づく。
■ 仮説
私は昔から、
「深い恋愛」
と言われるものは、
感情の量ではなく、
互いの世界がどれだけ重なっているか
によって決まるのではないか、
と思っていました。
だから、
『めぞん一刻』の響子
キリトとアスナ
スバルとエミリア
のような関係は、
単なる恋愛というより、
互いが互いの世界の一部になっている状態
として読める気がします。
■ 暫定結論
恋愛の深さとは、
愛情の量(接触頻度や深さの掛け算)ではなく、
自己世界の相互侵食率なのかもしれない。
そして、
人が「尊い」「重い」「深い」と感じる関係は、
実は、
互いがどれだけ互いの世界になっているか
を見ているのかもしれません。
しっかりと二人の距離を埋めるのにももちろんですが、突拍子もない恋愛進行や一方通行を演出するのに意外と使えるぞ、と思っていたりします。
※これはあくまで、長編を書いている途中で見つけた個人的な仮説です。
もし間違っていたら、その時はまた別の形で世界を見直そうと思います。




