リーダー
「山縣さん一緒のチームだったね」
楓が少し嬉しそうに言う。
「心強いよ」
と顕人は返す。
「2人は知り合いなの?」
比較的長身の顕人と同じくらいの大きさの青年が聞く。
「いやさっき席が隣だったから少し話してて…。
あ、俺山縣 顕人っていいます。」
「ボクは永崎 楓です。
よろしくお願いします。」
「俺は小野豹悟。
よろしくね。
えっと、そっちのあなたは…」
「岩手 昴です。」
聞こえるか聞こえないかのこえで細身の彼は答えた。
「まぁ、何はともあれ大袈裟ではなく我々は運命共同体やからね、一緒に頑張りましょう!」
豹悟は同志を得たこの状況に少し喜びつつそういった。
「早速やけど、皆んな最初だから仕方ないけど敬語やめない?
命を預けるもの同士が他人行儀ってのも寂しいし。」
「異論なし!」
不慣れな敬語に窮屈さを感じていた顕人はすぐに同意した。
続いて楓も
「ボクもそっちの方が楽かな!」
昴は声こそあげなかったが小さくうなずいた。
「さて…」
と前置きして豹悟が言う。
「リーダー…は決めといた方がいいと思うんやけど」
楓も乗っかり
「そうだね!なんかあった時とか揉めないように決めとこう!
まぁ、ほとんど決まってるけどね!」
とニヤリと顕人を見ながら言った。
顕人もそれに応えるように少しニヤリとして豹悟を見ながら言った。
「じゃあリーダーは小野がいいかな。
こういうのはこういう話を切り出せるヤツが適任だよ。」
「え…」
虚を突かれたように豹悟の間抜けな声が漏れる。
「俺もそれでいいと思うよ。」
昴も同意しトントン拍子で小野リーダーが誕生したのだった。




