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地下2階へ
下への階段を降り、いよいよパーティ単位での行動に差し掛かることになった。
顕人達は全員が支給されたスマートホンを持っておりその歩みは記録されている。
それは自分たちが辿った道を確認する際に使用したり、地上に返って他のチームのデータと照らし簡易的な地図を作る際に用いられる。
「よし、じゃあ行くか!」
豹悟の号令のもと歩み始めたが、先程までの賑やかな声はもはやなく、4人全員の心臓が大きく脈打った。
豹悟を先頭に楓と昴が両脇を警戒しながら顕人が後ろから続く。
4人の足音だけが聞こえていたが、それも止むこととなる。
豹悟が前方にモンスターを発見したのだ。