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【二年生編】史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます  作者: 白い彗星
第十七章 "七帝魔導士"との出会い

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第1287話 お腹減ってまして



 さて、待ちに待った昼食だ。

 こうして時間がやってくると、アルテミィミスさんを案内していた時間って結構長かったんだなーって思う。


 まああとは、力試しの時間も含まれる……か。結構長い間やってたんだなぁ。


「ガツガツガツ……!」


 そんなわけで、私は今絶賛お腹ペコペコ中だ。

 授業中はお腹が鳴るのはあの一回だけだったけど、空腹に耐えよう耐えようと必死に頑張っていた。


 授業聞きながらだから、ホントもうどうしようかと思った。


「バクバクバク……!」


「……よく食べるわね」


 私の食べっぷりを見て、若干引いた様子のクレアちゃん。そしてフィルちゃんは、おかしそうに私を見て笑っていた。というか真似してバクバク食べている。

 今日は大盛りで注文したんだけど、ご飯が美味しいのは空腹のせいだろう。みるみる減っていく。


「ん、んんむ、んんーっ」


「食べてから喋りなさい」


 それからしばらくの間、食べるのに夢中だった。

 半分ほど食べたところでようやく少し落ち着き、水を飲んでから喉を潤す。ふぅ。


「落ち着いた?」


「うん、とりあえずはねー」


「ママ、すごい食べてたね」


「ホントにね。……アルテミィミスさんを案内していただけで、ずいぶんとお腹を空かせたものね?」


 じぃーっと見つめてくるクレアちゃんの視線が突き刺さる。

 この言い方は……う、疑っている。私がアルテミィミスさんをただの案内で終えたわけではないと、疑っている!


 そして、それは正解だ。そのせいでお腹減ってるんだもん。


「い、いやあ、今日はたまたまお腹が減りまくっててー」


「そうかしら。エランちゃんのことだから、強い人がいたらすぐに挑みそうなのよね」


「私は戦闘民族じゃないよ」


 けれど、クレアちゃんはそれ以上深くは突っ込んでこない。


「……ま、先生や生徒会長もいたなら、変なことはしてないでしょ」


 そう結論づけたおかげだ。

 実際は、二人ともほぼ諦めてたわけなんだけど。わざわざ正直に言う必要もない。


 ……ここは基本的に生徒が使う食堂だから、先生たちはもちろんアルテミィミスさんもいない。

 ま、いたら騒ぎになってご飯どころじゃないだろうけどね。


「あ、エランさん!」


「おー、エランじゃん」


 すると、私の名前を呼ぶのは……お盆を持ったルリーちゃんに、ヨル。その後ろにマヒルちゃんもいる。

 なんだか珍しい組み合わせに見えるけど、同じクラスだし不思議ではないんだよな。


 三人とも席を探していたようなので、近くに座るように言う。


「よーエラン。お前、あのアルテミィミスさんとお近づきになれたとか、マジうらやましいなー」


「なんでヨルがここにいるのさ」


「相変わらず辛辣だなぁ」


 同じ黒髪同士だけど、やっぱり私、ヨルのこと苦手だなー。

 ルリーちゃんとも仲良くしてくれたり、妹のマヒルちゃんの友達の輪を広げたり悪い奴ではないんだけどさ。


 やっぱり初めて会った時の印象的ってのは、なかなか拭えないよ。


「ど、どうでしたかエランさんっ。"七帝(しちてい)魔導士"様との時間は!」


「……ルリーちゃんも、気になるものなんだ?」


「それはもう!」


 ダークエルフのルリーちゃんは、他の人に対してどんな気持ちを抱いているのか掴めないところがある。境遇が境遇だけに仕方ないけど。

 そんなルリーちゃんでも、"七帝魔導士"に関しては気になるものなんだな。


 一方で、この世界に召喚されてさほど経ってないマヒルちゃんは、わけがわからないといった顔をしている。


「どうって聞かれても……ただ、すごい人だなぁとしか言えないっていうか」


「なるほど……あまり深くは話せないんですね」


 話せないのはそれはそうなんだけど、なんかルリーちゃんは勘違いしてそうだ。

 でも、もちろん話せることだってある。


「身体の年齢を変えるっていうあの魔法……初めて見たなぁ」


 年齢というか、正確には見た目か。学園に来たときは成人女性の姿だったけど、その後は子供の姿になった。

 そんな魔法があるなんて知らなかったし、興味深いと感じている。


 もし私も使えたら……大人になった私、とかなれるのかなぁ。どうしよー、めちゃくちゃスタイル抜群の女になってたら。


「ぐふふふ」


「なにを考えているのか察しがつくから言うけど、エランちゃんの考えてる通りにはならないと思うけどね」


 クレアちゃんは、バッサリだ。私の考えていることわかるなんて、心が通じ合っているんだね! なんちゃって!


 とはいえ、今度話す機会があったらどんな魔法なのか話を聞いてみよう。

 彼女からは未知の魔法、そして使い魔とのことについても話を聞きたい。


 まさかクロガネの攻撃を防ぐレベルなんて。しかも術者と協力すれば、魔術二発を防ぐこともできる。

 使い魔によって、出来ることは変わってくる。ゴルさんもフィルちゃんも、そうだ。


 私は……クロガネと、どんなことができるんだろうな。


「やあ、賑やかだと思ったらやっぱりエランくんたちか」


「ナタリアちゃん」


 食堂で固まって話していると、見つけた友達が声をかけてくれる。

 そんな彼女たちから聞かれるのは、やっぱりアルテミィミスさんのことだ。


 すごい魔導士ってのは、やっぱりみんなの目標にされる人なんだよな。私もいつか、そんな人になりたいなぁ。


「そういえばナタリアさん、アルテミィミスさんとお知り合いなんでしたっけ」


「知り合い、ってわけじゃないよ。会ったことがあるってだけで」


 ……おや?

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