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【二年生編】史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます  作者: 白い彗星
第十七章 "七帝魔導士"との出会い

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第1090話 恵まれた環境



 学園に訪れた、"七帝(しちてい)魔導士"の一人。その名をビビアン・アルテミィミス。その存在は、生徒たちの注目を独り占めだ。

 魔導士として憧れの存在であると同時に、その美貌は道行く人も振り返るほどだろう。というか、私だってこんな美人とすれ違ったら忘れないよ。


 このあとは私とシルフィ先輩が学園を案内することになり、生徒たちは解散となった。ちゃんと線引きしないと、みんな押し寄せてきて大変だろうしね。

 ちゃんとみんなと接する時間も、作ってくれるって言うし……とりあえず教室に戻っていった。


「でも、あとでいろいろ言われそう」


 教室に戻ったら絶対、ビビアン・アルテミィミスと一緒だったことがずるいとかなんとか詰められちゃうよな。

 私はなにも悪いことしてないのに。


 ま、これも生徒会の特権だと言って強引にでも納得してもらうとしよう。


「お会いできて光栄です。改めまして、シルフィドーラ・ドラミアスです」


 ペコリと、シルフィ先輩はお辞儀をする。先ほど照会がったとはいえ、初対面の相手に自己紹介は大切だ。

 やっぱり私に対する態度が雑なだけで、基本的に礼儀正しい人だよね。


 っと、私も続いたほうがいいか。


「えっと、エラン・フィールド、です」


 とりあえず頭を下げておく。

 知らない人ではあるけど、魔導士としてトップクラスに凄い人なのは確かだ。師匠を超えることを目標としている私にとって、彼女のような人物と間近で触れ合える機会は貴重だ。


 ぜひ、私のスキルアップのために学ばせてもらいたいものだ! そんで、叶うことならお手合わせを……


「よろしくね、二人とも。でも、そんなにかしこまらなくても大丈夫よ。気軽にビビちゃんと呼んでくれてもいいわよ」


「……いえ、それは……」


 パチン、とウインクをする彼女の言葉に、シルフィ先輩も困惑気味だ。

 この人、わりとフレンドリーなのだろうか。かわいいんだけどさ。


 その後、先生たちとも少し話をする。そして、サテラン先生のみがこの場に残り、他の先生たちも校内へと戻っていく。


「あ、先生も一緒なんだね」


「ドラミアスはともかく、お前が失礼のないように見ておかないとな」


 なんと、失礼な。だったらそもそも私を指名しなきゃよかったのに。


 それから、ビビちゃん……とはさすがに呼べないアルテミィミスさんを連れて、まずは敷地内を案内する。

 こういった広場に、中庭。それに数々の訓練場。授業こそあるけど、基本的に生徒の自主性を重んじる学園であることなど説明していく。


「なるほど……さすがは魔導大国のこの国の中でも一番魔導に関する設備が整った学園。よい環境で生徒たちは生活しているようですね」


「あちらが学生寮になります。生徒は基本、この学園の敷地内で生活できるようになっています」


 おぉ、先生が丁寧な言い方だ。まあ私たち生徒を相手にするわけじゃないんだから、それも当然なんだけど。


 ……どっちが年上なんだろうなぁ。アルテミィミスさんは大人の女性って感じだけど、とても若く見える。

 とはいえサテラン先生も……まあ、先生の年齢知らないんだけど。


「どうかしたか」


「いえ、なんでも」


 おっとっと、変な視線を向けていたことを気づかせちゃった。危ない危ない。


 とりあえず施設も一つ一つ見て回る。みんながどんな所で授業を受け、魔導の訓練をしているのか、それを確認するためだ。

 アルテミィミスさんは、興味深そうに見つめていた。


「へぇ……私もこの学園の出身なんだけど、ここまで設備は整ってなかった。恵まれてるわね」


 ほぉ、アルテミィミスって魔導学園の生徒だったのか。

 やっぱりここは、魔導士として自分を高めることのできる場所なんだ。その実例が目の前にいて、興奮している。


 まあ実例って言うなら、師匠は魔導学園を首席で卒業したらしいんだけどね。えっへん。


「先ほど生徒たちを軽く見させてもらいましたが……何人か、すでに学生の域を超えている魔力を有している子が居ましたね」


 訓練場を見て回りながら、アルテミィミスさんは言う。

 さっきと言うと、アルテミィミスさんにとってはざっと見ただけだろうが……それだけで、魔力の強さとかわかるのか。エルフでもないのに。

 あるいは、キリアちゃんみたいにそういう体質なのか。


 それにしても、すでに学生を超えている子がいるのかぁ。やっぱ、入学した時点で【成績上位者】だったナタリアちゃんと……あと、ヨルかな。

 私もそうだけどね!


「それはありがたい言葉です。しかし、彼らはまだ経験が足りません。それを補い成長させていくのも、我々の役目です」


「そうですね。ここには、そういった環境が整っている。なにより、魔導士の卵がこんなに集まっている……やはり魔導士は、競い合ってこそ互いに成長する生き物だ。一人で黙々と訓練するにも、限界がある」


 ちらっと、アルテミィミスさんが私を見た気がした。

 その言葉に、私は思い当たることがあった。師匠と訓練し、おかげでかなり魔力を扱えるようになったけど……対人戦の経験が少ないから、それが弱点だった。


 ここで学ぶことは、その弱点を克服することにもつながる。やっぱり、上級魔導士から見ても大切なことだと思うんだなぁ。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

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