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【二年生編】史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます  作者: 白い彗星
第十六章 二年生突入編

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第1026話 私が生徒会副会長!?



 決闘では、お互いに相手に賭けるものを要求する。ゴルさんは私に、自分のものになるように要求したのだ。

 そして負けた私は、要求に従い……彼が所属する生徒会に入ることになった。


 ま、今となっては生徒会に入ってよかったと思ってるけどね。


「というか、先生。先生も意見を出してください」


「……んぁっ? あ、あぁ、そうだな……」


 今寝てた!? 完全に寝てたよねこの人!

 しまいにゃぶん殴るぞ!


 よだれを拭い、先生はぼさぼさの頭をかく。もう少し小綺麗にしたらいいのに。


「そうは言ってもなぁ……基本的に生徒会の会員は、現会員が集めてくるのがほとんどだったから」


「つまり先生はなにもしていない、と」


「ははは」


 笑ってんじゃないよ!


「……俺も、ゴルドーラ様に勧誘されたのがきっかけだったな」


 思い出し懐かしむように、シルフィ先輩はうなずいていた。

 へぇ、ゴルさんにスカウトされたのか。やっぱ見る目あるんだなぁ。シルフィ先輩は仕事は早いし、先輩たちも助かるって言ってたっけ。


 タメリア先輩とメメメリ先輩も、ゴルさんから誘われたって言ってたな。そのゴルさんとリリアーナ先輩は、自発的に入ったらしいけど。


「知っての通り、この学園は生徒の自主性を尊重しているからな。生徒会は……いや生徒会だからこそ、キミたち自身に任せたいと思っている」


 いい風に言っているけど、ただめんどくさいだけじゃないのかなぁ。


「……まあ、まだ心当たり全員に声をかけたわけでもない。それに、期待の新入生も何人かいる」


「おぉ、さすが新生徒会長。もう良さげな子たちをリストアップしてるんですね!」


「俺は、そちらを当たってみるつもりだ。お前は、もう本当に心当たりがないのか?」


「うーん……そういえばリーメイにこの話をしたら、考えてみるって言ってたっけ」


「! そ、そうか」


 ニンギョ族である、リーメイ。彼女とは学園外……というかこのベルザ国の外で出会った。

 ウミという場所で、溺れていたところを助けたのだ。


 ニンギョというのは、初めて見た種族だった。水中を泳げる種族らしいのだけど、大きな水のたまり場のウミで溺れていたように、リーメイは泳げないニンギョらしい。

 そんな彼女は、学園に転入して……


 どうやら、シルフィ先輩はリーメイのことが気になっているらしいのだ。


「むふふふ」


「なんだ、その顔は」


「いぃえぇ」


 なんせ、この扱いにくい先輩が、リーメイの話題を出した途端狼狽え始めるのだ。

 いやぁ……楽しいよね。


 リーメイは、シルフィ先輩をどう思っているのかわからないけど。


「とはいえ、人数を集めても使える者でなければ意味はない」


 まったく、照れて誤魔化しちゃって。本当はリーメイと一緒に生徒会活動したいくせに。


 ……ま、言ってることもわかるけどね。人数だけ居ても、それだけじゃあなんの意味もないのだ。

 ただ、その点で考えると……


「その娘は、ちゃんと使えるんだろうな」


 同じことを考えたらしいシルフィ先輩が、マヒルちゃんに視線を向ける。

 その鋭い視線と口調に、マヒルちゃんは小さく肩を震わせた。


 そりゃ、私も似たようなことは思ったけど……


「シルフィ先輩、言い方」


「事実だ。あと呼び方を変えろ」


 それからシルフィ先輩は、先生に目を向けた。


「珍しく、先生からの推薦があったので許可しましたが……この娘、役に立つんですか」


 そういえば、さっき「自主性を尊重しているから、キミたち自身に任せたいと思っている」って言ってたよな。

 そんな人が、自ら推薦……それも、この世界に召喚されて間もないマヒルちゃんをだ。召喚云々の事情は知らないけど。


 世間知らずって意味じゃあ、私も同じだけど……マヒルちゃんの場合は違う世界から召喚されたって言うんだ。苦労は私の比にはならない。

 ただ、世界が違うのに言語とかは特に問題なく通じるけど。


「あぁ、彼女なら大丈夫だよ」


 そんな私たちの不安を一蹴するように、先生は自信満々に言った。

 正直、さっきまでのあんな姿を見ていたら、なんも説得力ないんだけど……まあ、信じよう。


「……これまでは、生徒会の役職は会長、副会長を除けば会計、書記だ。人数が多くなっても使えない人間が増えるよりは、優秀な少数精鋭で挑みたい」


 確か……会長のゴルさんに、副会長のリリアーナ先輩。タメリア先輩は会計で、メメメリ先輩とシルフィ先輩が会計だったっけ。

 別に役職が被ることに問題はない。その分、個人の負担が楽になるから。


 えぇと、そうなると……今まで書記をやっていたシルフィ先輩が会長だから……


「私が副会長!?」


「なにを飛躍してそんなことを考えた」


 先輩の呆れた視線が突き刺さる。


「とはいえ、順当にいけばそうなる。俺を除けば、経験者はお前しかいないからな。

 それに……一年生の時、お前に役職はなかった。代わりに、先輩たちの仕事を間近で見ていた知識を生かせる場面はあるだろう」


「おぉ」


 冗談半分で言ったことだけど、なんか本当に私が生徒会の副会長になりそうだよ!?

 嫌ではないけど……メンバー集めより、私には重大なことだよぉ。


 その後は、軽く話をして……この日は、特に仕事もなく解散となった。

 もちろん、生徒会に勧誘する生徒を見つけておくことと念押しされてから。

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