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【二年生編】史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます  作者: 白い彗星
第十七章 "七帝魔導士"との出会い

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第1088話 サプライズなのかな?



 ビビアン・アルテミィミス……それが、ノマちゃんが憧れているという"七帝(しちてい)魔導士"の名前だ。

 有名人らしいけど、私は名前を聞いたことがない。どうせ私は世間に疎いですよーだ。


 そして夜はベッドでぐっすりと眠り……翌日。私は、生徒会室に呼び出された。


「なんでしょう、先輩」


「お前、とんでもない寝癖だな。登校する前に直してこなかったのか」


「いや、私って髪の毛柔らかいから……セットしても、突風が吹いたらすぐに崩れちゃうんだよね」


 そんなやり取りをしつつ、本題に入る。

 ちなみに部屋には、カーゼン・レアメタル先生もいる。めったに顔を出さないけど、生徒会の顧問だ。いつもだらしない恰好をしているおじさんで、面倒くさがり屋。


 ちなみにマヒルちゃんを生徒会に推薦したのは、この人だ。


「本題だが……先日話した、"七帝魔導士"がこの学園に来るという話だが……」


「……なに、もしかしてやっぱりなしになったとか……」


「今日、この後生徒たちに発表することになった。もちろん、本人に来てもらって直接……だ」


「……」


 ええと……なんか話が急すぎて、よく呑み込めないんだけど。

 今日、この後って言った? ていうか、もう本人来てるの?


「あの、もう少し事前に言ってほしいんですけど。私にも、心の準備というものが」


「俺だってさっき聞かされたんだ」


 私は、レアメタル先生を見た。この人は当然、知っていたはずだ。

 だけど、本人は知らぬ顔で天井を見上げていた。やめろよそういうの、なんか居るのか?


 なんでこんな急に……っていう抗議は、多分シルフィ先輩がした後だから、言うまい。


「ま、私たちへのサプライズってことなんだろうけど……いや、そう信じよう」


「直前になって、とりあえず生徒会には情報が下りてきたわけだ」


「直前すぎる!」


 とはいえ、もう決まったことだし……この後ってことは、その時まで刻一刻と時間が迫っているわけだ。

 ここで驚きを口にしているばかりでは、時間の無駄になってしまう。


「それで、私はなにをすればいいの?」


「特になにを、というわけでもない。準備については、先生方のほうでやっておいてくれるようだからな。お前は一応生徒会副会長だから、知らせておいた方が良いと思っただけだ」


 まあ、知ったばかりで今から準備しろ、なんて言われても困るんだけどね。


 そんなわけで、この後全校生徒に校舎の外に出てもらうことに。

 いろいろと物申したいことはあるけど、この後のことを考えると実はわくわくしている自分が居るのだ。


「いきなりなんなのかしら」


「さあ」


 校内に指示が行き渡り、みんな順々に外に出ていく。

 こういうのって、生徒全員が入れる建物の中に移動するのかと思ったけど……その先は、外だ。


 広場に、みんな集まっていく。全校生徒だけあって、かなりの数が揃っている。

 その光景に、みんななにかが起こると察しているようだ。


 それどころか……


「ねえ、これって……」


「うん、もしかして……」


 例の噂。出所はわからないけど、すでにかなり広まっているらしい。

 こんな大々的な動きは、『そういうこと』なのではないかと、口々に話している。


 そこに……ドンッ、と大きな音が響いた。


「な、なんだなんだ?」


 ざわざわ、と周囲がざわつく。そして、音の発生源を探る……そこは、空だ。

 みんな、一様に空を見上げる。すると、青い空に……なにかが、打ち上がる。


 それは、ひゅぅうう……と細い線を描いて打ち上がり、ドンッと大きな音を立てて弾けた。

 弾けたそれはまるで、花のように舞い広がって。


「おぉ、花火だ花火!」


「ちょっ、お兄! 騒がないで恥ずかしい!」


 近くで、はしゃいでいるヨルとそれを落ち着かせるマヒルちゃんの声が聞こえた。

 打ち上がる花火は、一発二発ではない。三発四発……いや、まだ上がる。


 色とりどりのそれはとてもきれいで、心臓まで響くような音が視線を離さない。なるほど、これは外じゃないと出来ないわけだ。

 しかし、これはいったい……


「魔導学園の生徒皆さん、はじめまして!」


 その時だ。花火の音に負けないほどに大きな声が、響いた。まるで頭の中に響くかのよう。

 とても明るく、きれいな声だ。声の主はどこかと、きょろきょろと探す。


 そんな中、ひときわ大きな花火が弾けた。……思わず目を奪われていると、うっすらと人影が見えた。

 弾けた火花が明るく、逆光でよく見えない。けれど、それはすぐに露わになった。


 空に浮かんでいる、人。いや、浮かんでいると言うのもちょっと語弊があるか。


「……ほうき?」


 誰かが呟いた。

 そう、そこにいる人物は、箒に乗って……空を飛んでいたのだ。まるで浮いているように見えたのは、そのためだ。


 花火の余韻が終わり、その姿が目に映る。黒いローブを羽織り、黒いとんがり帽子を被った女の人……さらに、風に揺れる桃色の髪。

 あの服装って……もしかして……


「おはよう、未来の凄腕魔導士たち! 私は"七帝魔導士"の一人、ビビアン・アルテミィミスよ!」


 昨日会った、特徴的な女の子……その子に、とってもよく似た格好をした大人の女性がいた。

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