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【二年生編】史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます  作者: 白い彗星
第十六章 二年生突入編

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第1076話 ギルドマスター



 冒険者ギルドで、ダンジョンで起こったことを話す。

 フェルニンさんを筆頭に、ガルデさんや私、リーメイと証言者もたくさんいる。ギルドとしては、無視できないだろう。


 カタリアさんも、上の人に報告してくれるということだけど……


「直接お話していただいたほうがいいと思いますので……少々お待ちいただいてもよろしいでしょうか」


 さすがに事態が事態だからか、自分の口から報告するよりもより確実に……その場に居合わせた私たち本人から、話をしてほしいらしい。

 そのため、カタリアさんは少し席を外してしまった。こういうのは後回しではなく、その場で対応してくれるようだ。


 勝手に帰ることもできないし……なんか、大ごとになってきちゃったなぁ。


「お待たせ致しました」


 近くの席で待たされること数分。戻ってきたカタリアさんが私たちに声をかける。相変わらずにこっと微笑んでいるけど、先ほどとは雰囲気が違う。

 正確には、彼女の後ろに立つ人物が、そうさせている。


 その人物は、なんていうか……圧がすごかった。

 そして、一歩前へ。執事風の男が、姿を現した。


「お初にお目にかかります。ハリベルト・ローヴェルトと申します」


 痩せ型の、年配の男性。刻まれたしわと白髪が、彼が過ごしてきた年月を物語っているようだ。

 目元にはモノクルってやつをかけてて、細目だ。口に蓄えたヒゲは、なんだか貫禄が見える。


 見た目は、ただよおじいちゃん。けど、なんだろう……その内に秘めたものは、そのへんの冒険者とは比べ物にならないなにかがある。


「こちらこそ、お初に。私は……Aランク冒険者のフェルニン様、ですね。Bランク冒険者のガルデ様、それに魔導学園の生徒の方々」


 そのおじいちゃんは、丁寧なお辞儀をしたあと私たちを見渡した。

 なんか、見た目通り礼儀正しい人だなぁ。フェルニンもまた、相応の態度で応対した。


 それにしても、カタリアさんはこの人を呼びに行ったってことなのかな。偉い人?


「皆様のお話、簡単にですが受付嬢の彼女から聞きました。ぜひ、お話の詳細をギルドマスターにもしていただければと」


 ギルドマスター……冒険者ギルドのマスターってことか。つまり、このギルドで一番偉い人ってことだよね。

 その人に、今の話をする。そのためにこの人が来た。じゃあこの人は、ギルドマスターへの案内人ってところか。


 私たちは、顔を見合わせる。

 わざわざ、そんなすごい人物に話を直接するってことは……やっぱり、これはただならない事態ってことなんだろう。


「わかりました。……彼女らも、共に居た方が?」


「えぇ、できればお願いしたく。貴重な証言者ですから」


 冒険者じゃない学園の生徒からも、直接話を聞きたいのか。やっぱ帰らなくてよかった。

 私も、私が話すことでなにか手がかりになるなら……喜んで協力しよう。


 リーメイも同じ気持ちのようで、こくこくと頷いていた。


「ありがとうございます。それでは、こちらへ」


 私たちの反応に深くお辞儀をして、おじいちゃんは私たちを案内する。

 その後に続いて、私たちも歩いていく。まさか、報告して終わりだけのつもりが、ギルドマスターに会うことになるなんてね。


 コツコツと音を響かせ、廊下を歩いていく。しばらく着いていくと、部屋の一角に立ち止まった。突き当たりの扉、そこをコンコンとノックする。

 数秒して「入れ」と言葉が返ってくる。それを受けておじいちゃんは「失礼します」と扉を開けていく。


 ここが、ギルドマスターの部屋かぁ。私たちも続き、部屋に足を踏み入れる。

 うわ、なんな広いな……それに、豪華そうなものがちらほらある。


「ギルドマスター、今回の騒動に遭遇した本人たちを、お連れしました」


 その人物は、部屋の奥に立っていた。私たちに背を向ける形で……窓の外を眺めていた。

 その背中は大きく、そしてとても大きかった。大柄な男の人だ。


 彼は、おじいちゃんの言葉に振り向く。

 スキンヘッドに、右目を眼帯で隠した男。さらに左目には三本の鋭い傷が目元に刻まれている。


 強面な男。ガタイもいいので、夜中に出くわしたらチビってしまいそうだ。


「よく来た。お前たちが、今回の騒動の……」


『は、はい」


 その姿に、迫力に、さすがのフェルニンさんも動揺している。会ったことはないのだろうか。

 怖がっちゃうのも無理はないよ。私だって今すぐここから逃げだしたいよ。


 けれど、その人物は私たちを見てからにっこりと笑った。


「来てもらってすまないな……が、よく来てくれた。私がこの冒険者のギルドマスター、ザルドゥスだ。よらしくな、ゲッパゲパゲパゲパ!」


 男は軽快に、腕を組んで笑っていた。

 しかも、変な笑い方してやがる……キャラ付けでも狙ってるのかぁ?


 ギルドマスターは、専用の席だろう机をバンバンと叩きつつ、部屋に設置されているソファーを指さした。座れということだろう。


「では、失礼します」


 ペコリとお辞儀するフェルニンさんに続いて、私たちも席に座っていく。

 ソファーは二つあったので、私とリーメイ、ガルデさんとフェルニンさんでわかれる感じだ。


 そして、ギルドマスターも自分の席に座った。


「まずは今回のダンジョン探索、ご苦労さん。それじゃ、早速だが話を聞かせてもらおうか」

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

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