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【二年生編】史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます  作者: 白い彗星
第十六章 二年生突入編

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第1066話 冒険者との戦い



 ダンジョンには、魔物が出現する。普通に生活していれば、魔物を見る機会はまずない。

 たとえば国の中で生活していれば、魔物は入ってこない。ちゃんと整備されているからだ。中にはモンスターを飼っている人もいるけど、魔物はまずいない。


 国の外に出れば別だけど、それでも近くのあたりは魔物が出ないよう定期的に見回っているらしい。討伐依頼もあるしね。

 なので、魔物と一番遭遇するのはやはり、冒険者だ。それこそダンジョンの中でね。


 なんだけど……


「さすがにこれは、多すぎない……?」


 いつの間にか、魔物の群れに囲まれていた。

 形状は、四足歩行の先ほどの魔物と同じ。黒い毛並みがよく目立つ。種類が同じだけど、たくさんいる。


 ひとかたまりになって移動していたおかげで、誰かがはぐれて一人だけ囲まれる……なんて事態にならなかったのは、幸いだけど……


「どのダンジョンでも二階層から、魔物が出現する。けど……」


「この数は、なかなか見ないな」


 数々のダンジョンを見てきているであろう二人でも、この状況はおかしい思っているのだ。

 やっぱり、このダンジョン自体がおかしいのだろうか? 前回入ったときといい……


 ……ま、今はそんなことを考えている場合ではないか。


「皆、仲間に背を預けろ」


 フェルニンさんの指示に、私たちはそれぞれ背中を向ける。

 これで……背中を気にする必要はなくなった。背中は、仲間が守ってくれるからだ。


 そして……私が倒れない限り、仲間も倒れない! 自分はただ、前だけ見ていればいい!


「しかし、いいんだぞ。二人は、私たちに任せていても」


「ううん、大丈夫。私だって戦えるんだから」


「リーも!」


 ガルデさんの気遣いは嬉しいけど、私たちは魔導の杖を抜いて構える。

 魔物を相手にしたことは、何度だってある。師匠と暮らしている時、近くに魔物が出たときは戦ったりもした。学園に来てからだって。


 それに、魔獣とだって戦い……倒した経験があるのだ。倒したと言っても、魔術で氷漬けにしたくらいだけど。

 けれど、ここでは……ダンジョンの中では、魔術を使えない。使ってしまえば、環境的な問題で予想以上の威力になってしまう。


 魔導には、自分の魔力を使う魔法と、大気中の魔力を使う二種類がある。魔法は自分の魔力を使うため、魔力量によって威力も変わる。

 けれど、魔術は大気中の魔力を使うため……自分の魔力は消費されず、周囲の魔力量によって威力も変化する。


 魔力量の濃いダンジョン内では、一歩間違えれば洞窟崩壊、なんてことにもなりかねない。

 そりゃ、魔術だってある程度の威力制御はできるけど……


「それが難しい場所……か」


 魔術の訓練を重ねれば、コツを掴むことだってできる。

 だけど、ダンジョン内で練習なんてなかなかできない。ただでさえ、魔術を撃つのには精神力が疲弊し、限りがあるのだ。


 仮にダンジョンに入れたとしても、一人で練習してて魔術使用による疲弊で動けなくなっては、とんでもないことになってしまう。


「よーし、行くヨー!」


 そのため、この場では魔術は使わないこと。それは魔導士のフェルニンさんだってわかっているだろうけど、果たしてリーメイはわかっているのだろうか。

 それを確認するために、注意しようとするけど……それより先に、リーメイは張り切った様子で手を掲げる。


 生み出すのは、水。手のひらよりも大きな水の玉を作り出し、そこから小さな水の弾が次々と撃ち出される。

 まるで水のマシンガンだ。


「オォオオオ!?」


 それは一発一発の殺傷力は低い。だけど、絶え間ない弾丸は魔物の身体を次々撃ち抜いていく。


 リーメイはニンギョで、ニンギョは泳ぐのが得意だからだろうか。水を操るのが得意なのだ。

 これまでにもリーメイの魔法を見てきたけど、水を主体とした魔法を使う。そして、自分の魔力を使う魔法は使いすぎれば魔力切れを起こしてしまうけど……多分リーメイには、それがない。


 容赦ない弾丸が、魔物を襲い……他の魔物が、それを阻止しようとリーメイに襲いかかる。


「させるか!」


 けれど、隣に居るガルデさんがそれを防ぐ。

 接近する魔物を、剣で斬り伏せていくのだ。


 魔導士ではなくただの剣士であるガルデさんに、遠距離の相手に攻撃する手段はない。

 だからこそ、リーチ内に迫った相手には容赦なく、斬りつけることができる。


 その一太刀は確実に魔物の息の根を止めていく。

 モンスターが魔石によって変化した姿とはいえ、倒せば消滅してしまうとはいえ、生き物であることに変わりはない。急所は変わらない。


「グォオ!?」


 そしてフェルニンさんもまた、確実に急所を狙っていく。喉元を斬り裂き、その命を奪っていく。

 倒れた魔物は消滅して、その場に魔石を残していく。


「よーし!」


 私だって、負けていられない。自分が担当する魔物は、しっかりと倒さないと!

 迫る魔物に魔力弾を放ち、魔物を撃ち抜く。一発一発を大きく、確実に魔物を倒すためのものだ。


 さすがに一発で急所を撃ち抜くことなんてできないけど、何度も当てれば確実にダメージを与えることはできる。

 ダンジョン内での魔物との戦いだけど、うまく連携が取れて戦えている!

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