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【二年生編】史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます  作者: 白い彗星
第十六章 二年生突入編

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第1062話 下に潜ろう



 ダンジョンに足を踏み入れた。生徒は私とリーメイ。冒険者はガルデさんとフェルニンさんだ。

 ここは以前も訪れた洞窟で、以前来たときと見た感じまったく変わっていない。


 ダンジョンってのは、外から見た大きさと実際に中に入った広さとは全然違うみたいだ。

 外から見るとただの洞窟が、中に入ると明らかに広さが違う……なんてことはよくあることだそう。


「それで……結局、私たちはなにをすればいいのかな」


 以前は、魔石採取という名目で冒険者と一緒に来た。でも、今回はそのようなことは言われていない。

 ただ、冒険者と一緒にダンジョンに潜るように言われただけだ。


 ガルデさんたちなら、なにか知っているだろう。


「ま、なに……ってわけでもないさ。魔導学園の生徒がダンジョンを探索する、俺たちはその護衛みたいなもんだな」


「探索……ってことは、下の階層にも行っていいの?」


「そうだな……とりあえず、二階層までなら降りてもいいと許可はもらってる」


 おぉっ、そうなのか!

 以前は一階層目だけで終わっちゃったし、それ以降ダンジョンに潜ることはなかった。師匠が冒険者でもあったことを聞いたりして、ダンジョンにはものすごく興味があったのにだ。


 でも、ようやく潜れるってことなのか!


「ただし、我々の側を離れないことだ。いいな?」


「はーい」


「はーイ」


 フェルニンさんの言葉に、私たちはそれぞれ返事をする。

 さすがに冒険者から離れてダンジョンを歩き回るほど、私だって考えなしじゃないつもりだよ。


 そんなわけで、ガルデとフェルニンさんに挟まれる形で、私とリーメイは歩いていく。


「ダンジョンには、外とは段違いの魔力が漂っている……というのは、以前エランちゃんに説明したけど、そのせいか、ダンジョン内には魔力濃度の高い魔石がよくできるんだ」


 右を見ても左を見ても、魔石がある。生えているのだ。

 魔石ってやつは周囲の魔力を溜め込む石だ。それが生活の用途に使われることもあれば、魔導具の部品として使われることもある。


 そして、ダンジョンの魔石はそれだけ希少価値の高いものなのだ。なので、ダンジョンでの魔石採取の依頼も多いとか。


「でも、こんなに魔石があル……魔石、そんなに珍しいものじゃないノ?」


「ま、それに関してはこのダンジョンが特別……と言うべきかな。普通一階層に、こんなに魔石は生えていないぞ」


「確かにな。ダンジョンは下に降りれば降りるほど、魔力濃度が濃くなっていく。ゆえに、魔石もより大きく強大なものが生成される。

 階層が上では、下に比べて魔石は少ないはずだ」


 へぇ、ダンジョンって下に行けばそれだけ魔力が濃くなるのか。そして魔石も多くなる。

 逆に言えば、一階層目でこれだけの魔石があるってことは、下に行ったらいったいどれだけの数の魔石が眠っているんだろう。


「このダンジョン、他に誰か入ったりしたの?」


「もちろん。以前エランちゃんたちと入って、魔物が出てきたり……異常事態を伝えた後、調査のために何組もの冒険者が潜っていったよ」


 そりゃそうか。異常があったダンジョン……ただでさえ、出現したばかりのダンジョンというのはいろいろ調べないといけないんだ。

 それが冒険者の仕事。まずはダンジョンの広さや規模を調べる……言わゆるマップ作成だ。


 そうやって調べたマップがあって初めて、冒険者たちが次々に攻略に挑むことができる。

 みんなの頑張りで、ダンジョンを攻略していくのだ。


「けれど、このダンジョンは奥が深くてね。ダンジョンの最下層には、そのダンジョンの親玉みたいな存在がいるんだが……このダンジョンでは、まだそういったモンスターの存在は確認されていない。

 つまり……」


「このダンジョンにはまだ見ぬ階層がある……ということ」


 なるほど、ダンジョンのボスか。ボスと言うからには、他のモンスターとは全然違った存在なのだろう。一度戦ってみたいけど……

 このダンジョンで魔術を使ったら、とんでもないことになっちゃうのは学習済みだ。なのでやるなら魔法か。


 しかも、一階層目ではなくてボスがいる最深部で魔術を使えば……! 下に行くほど魔力が濃くなるなら、それだけ魔術に干渉する力も強くなるってことだし。


「どんなダンジョンでも油断するなってことだ。一度行ったことのあるダンジョンだからって、潜る度に地形を変えるところもある」


「地形を!?」


「そ。そしたら、せっかく描いてきた地図も意味がなくなるが……

 まあ、それもまたダンジョンの楽しさってやっぱ」


 ガルデさんは実に楽しそうに語っている。

 冒険者たるもの、楽しまなきゃ損……って、以前言っていたような気がするな。


「……ここだ」


 道中、たくさんの魔石に目を奪われたり、魔物に遭遇することはなかったり……そのうちに、たどり着いたのだ。

 ダンジョンの二階層目に続く、まるで床下に伸びているような階段。その入口が。


「これが……!」


 下は真っ暗で、なにも見えない。元々ダンジョンには明かりはなく、魔石の放つ光のみが周囲を照らしているけど。

 下がなにも見えないのってのは、ドキドキするなぁ。

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