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【二年生編】史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます  作者: 白い彗星
第十六章 二年生突入編

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第1043話 仲良くしよう



 さて、晩ご飯の時間がやって来た。

 魔導学園では、男子寮と女子寮に分かれている。基本的には寮で生活することになり、言ってしまえばこの学園内だけでも生活はできる。


 食事には、食堂か売店がある。私は、主に食堂を利用しているけどね。


「わぁー、お腹すいたー!」


「そうだねー」


 きゃっきゃとはしゃぐフィルちゃんに続いて、私とノマちゃんは食堂に足を踏み入れる。

 朝とはまた違った賑わいを見せている。それに、一年生の姿もちらほら見える。


 まだ使い方がわからないのか、右へ左へときょろきょろしている姿が新鮮で面白い。


「さあて、どこに座ろうか……あ」


 もしも知っている子が居ればその近くに座る。空いていればね。

 なので軽く周囲を見ると……見たことのある姿を見つけた。


 綺麗な金色の髪。その周囲に人はおらず、一人でご飯を食べているのがわかる。


「ね、二人とも。あそこに座ってもいいかな」


「わたくしは、構いませんわよ」


「どこでもいいよー」


 二人の許可を得て、私は目的の席へと向かう。

 不自然なほどに周りには誰も居ないけど、そんなの関係はない。


「こんばんは、カリュリアちゃん」


「! フィールド先輩……?」


 私の声に反応して顔を上げるのは、目が隠れるほどに前髪を伸ばした女の子……カリュリアちゃんだ。

 その白い肌や尖った耳は、緑色の瞳が見えずとも彼女がエルフだと教えてくれる。


「エランでいいよ。席、一緒してもいいかな」


「は、はいっ、もちろんです」


 本人の許可も貰い、私は隣の席へ。

 ノマちゃんとフィルちゃんは、それぞれ正面の席に座った。


 そのノマちゃんは、カリュリアちゃんの姿をじっと見つめていた。


「もしかして、先ほど話していたエルフの女の子と言うのは……」


「うん、この子。カリュリアちゃんだよ」


「か、カリュリアです……」


 エルフの後輩。これは忘れようにも忘れられない。

 魔力の扱い方に不安があり、私を頼ってくれたのだ。


「ノマ・エーテンですわ」


「フィルだよー」


「よ、よろしくお願いします」


 おとなしめの良い子だけど、周りに誰も居ないのは……


「みんな、エルフだからって謙遜してるのかな」


 エルフ族の認識。それは師匠のおかげで変わってきたとはいえ、まだまだ完璧に払しょくするには程遠いみたい。

 特に、この学園に入学したばかりの一年生はそうだろう。そういえばラッヘやウーラスト先生以外、国にエルフ見たことないしなぁ。


「皆さん、どう接したらいいかわからないみたいで……」


 そして、こういうのって本人が一番気にしているんだよね。

 周りと仲良くしたいのに、周りが謙遜している。自分から話しかけに行く勇気もない。


 エルフだからって避けられたら、たまったもんじゃないもんね。


「なら、私たちと仲良くしている姿を見たら、自然と寄ってくるかもよ!」


 誰かと仲良くしている様子を見れば、ひょっとしてあんまり怖くないんじゃないか……そう思って周りから寄ってくるかもしれない。

 こういうのって、一人で居るのと周りに誰か居るのとでは、全然違うだろうから。


「い、いいんですか?」


「もちろんですわ! わたくしたちはもうお友達ですから!」


 ノマちゃんの友達認定早いな……まあ、私も異論はないけどさ。

 カリュリアちゃんは驚いているけど嬉しそうだし、フィルちゃんはなぜか腕組みをして何度もうなずいている。


 それから食べる料理を注文しに行って、それを手に戻ってくる。


「ここのお料理、おいしいですね」


「でしょー」


「なぜフィールドさんが偉そうなんですの。

 ……食事にも気を遣ってこそ、健全な心身が得られますわ。健全な心身があって、魔力にも良き影響を及ぼすのです」


 ……確かに、おいしいもの食べた後は魔力の使い方がうまくいく。ような気がする。

 でも、よく寝てよく食べるのはとても大切なことだ。


 ……あ、そうだ。


「魔力、ですか……」


「カリュリアちゃん、一応ウーラスト先生に話しは通しておいたからね」


「え、もうですか!?」


 まさか私に相談したその当日に、同じエルフの先生に話が行くとは思っていなかったのだろう。またも驚いた表情を浮かべている。

 まあこれは、私としても予定外だったけど。


 ともかく、話をしたわけだし、なにかしら向こうから接触があるはずだ。


「ただ、先生に伝えたからって後は放置……なんてことはしないから。私もちゃんと、付き合うからね」


 まあ、どうすればいいのかわからないけど。


「あ、ありがとうございます……」


 ただ、本当に喜んでいるカリュリアちゃんの姿を見ていると、これでよかったのだという気持ちになる。


「エルフの方への魔力指導……わたくしも、興味ありますわね」


「お、ノマちゃんも付き合う?」


「都合がつけば、ぜひ」


 ノマちゃんみたいに、エルフに対してまったく偏見がない人もいる。いや、まったくってのは言い過ぎかもしれないけど。

 それでも、噂だけじゃなくて自分の目で見て判断してくれる子だ。彼女になら、ルリーちゃんがダークエルフだということを話しても……という気持ちにならなくもない。


 けれど……以前、友達のクレアちゃんにルリーちゃんの正体がバレ、その時ルリーちゃんは激しく拒絶された。

 関係はもう修復不可能ではないか。そんなレベルまで行ってしまったのだ。


 だから……どうしても、他の人に話すのは躊躇してしまうんだよね、

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