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【二年生編】史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます  作者: 白い彗星
第十六章 二年生突入編

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第1035話 懐かしき魔導剣士

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

面白い、良かった等感じてくれたらぜひ、★評価や感想をお待ちしております!



 決闘相手の、アレクレス・ルーランド。この少しの間に、彼の実力は垣間見えた。

 初日から上級生に決闘を挑むだけあって、すごい自信だとは思っていたけど……どうやら、口だけではなかったらしい。


 そんな彼が取り出したのは、剣だ。一見なにもない空間から出したけど、考えてみれば私も空間に収納する魔法とか使うことあるし、そこは不思議ではない。

 それよりも、気になるのは……


「それ、魔導剣? キミ、魔導剣士なんだ」


「ま、知ってるよな」


 見た目は、普通の剣と変わらない。でも、大きく違うところがある。


 魔導士の中には、『魔導剣士』というものも存在する。

 ……彼らが扱うそれを、『魔導剣』と呼ぶのだ。ただ剣と使うのではない……魔導と剣を同時に扱う必要があるため、見た目に反してその力は制御が難しい。


 また、これは彼らにとって魔導の杖と役割が同じでもある。つまり、魔導の杖ではなく剣で魔力を扱えるように訓練することでさらなるパワーアップを見込める。

 というか、魔導剣士を名乗る以上必須だ。なんせ、出来なければ片手に杖を、片手に剣を持って戦うことになるから。


「どうした黙って。ビビッて動けねえか?」


「いや、少し懐かしいなと思ってね」


 一年前の私は、魔導剣やら魔導剣士やらに無知だった。こうも詳しくなったのは、まさに魔導剣士と対峙したことがあるから。

 それが、私の決闘相手ダルマス……彼がそうだったからだ。


 初めて見るものに困惑したけど、あの時は私が勝ったんだ。

 ま、その後彼の訓練に付き合ったりして……魔導大会、他学年試合と驚くほど実力を上げていった。


「それが見せかけじゃないことを祈るよ」


「はっ、ほざけ」


 言うとルーランドは、軽く一呼吸置く。

 すると、彼の中の魔力が蠢き……彼の持つ魔導剣へ、魔力が伝わっていく。


 その剣は、まるで炎を纏っているかのよう。メラメラと燃え盛り、その力を発揮しようとしている。


「行くぞぉ!」


 両手でしっかりと剣を握り、彼は飛ぶように踏み出した。

 私との距離を一気に詰め、剣のリーチへと入った私に一閃。横薙ぎの件が私の胴体を狙っている。


 たとえ胴体を切断するほどの攻撃だろうと、結界の中でならばたいしたダメージにはならない。身をもって体験している。

 ま、あの時は斬られたんじゃなく、体内から爆発させられたんだけどね。


 とはいえ、ちゃんと痛みはあるし……死ぬほどのダメージを受ければ、身体は平気でも負け扱いになってしまう。


「せい!」


 だから私は、剣が身体に届く前に……魔導の杖に魔力を纏わせ、剣とぶつける。


「!」


 言ってしまえば、魔力を纏えばなんでも武器になる。この杖だってそうだ。

 見た目は木の棒だけど、魔力量によっては岩だって砕ける。こうして剣を防ぐことも、可能だ。


 それから剣と打ち合うのではなく、力を流す。ギギギ……と受け流され、ルーランドは少しバランスを崩した。


「そこ!」


 すかさず私は飛び退き……その最中に、倒れかけたルーランドの顔面へと蹴りを放つ。

 ルーランドもさすがの反応速度でかわそうとするけど……元々倒れかけていた体勢だ、うまくいかない。


 そのまま頬に、つま先が打ち込まれる。


「ぐぅ!」


「アレク!」


 軽く吹き飛び、けれど空中で体勢を整え……うまく着地する。

 ふぅん、あの状態から頬を軽く蹴られただけか。


 これは……予想以上だね。


「キミ、すごいね。私わくわくしちゃってるよ」


「ちっ、余裕見せやがって。次はこいつだ!」


 燃える剣を振るい、放たれるのは炎の斬撃だ。

 剣士は近接戦しか出来ない……なんていうのは、普通の剣士の話。魔導剣士なら。こうして遠距離だろうと攻撃することが出来る。


 あぁ、これも思い出すな。ダルマスも、火を主に使った魔導剣だったっけ。その時も……


「えい!」


 イメージするのは、氷。杖を振るい、迫る炎の波へとぶつける……瞬間、炎の波が凍る。

 それはまるで、氷の彫像。きれいだなぁ。


 あの時は、その光景に驚き呆けていたダルマスの隙をついて、接近してからぶん殴ったんだったっけな。


「らぁ!」


「!」


 けれど、今回は違う。似た状況でも、相手が違えば展開が違うのも当然だ。


 上空から飛びかかってきたルーランドの剣撃を、下がって避ける。

 おそらく身体強化の魔法を使ったんだろうけど……あの炎の波を飛び越えてきたのか。


「ちっ、上からならイケると思ったんだけどな」


「確かに、奇襲するにはいい判断……おわっ」


 そのままルーランドは、私に迫り剣を振るう。

 やはり身体強化か、動きが早い。強化した杖で、剣撃を捌くのが精一杯だ。


 けど、これなら避けきれないことはない……


「爆ぜろ!」


「!」


 剣を振り上げたその瞬間……刀身が光る。

 本能的に、私は魔力を展開……身体を魔力防壁で覆った。


 次の瞬間、起こるのは爆発。当然、起爆点は魔導剣……私もルーランド本人も、巻き込まれる。

 自分も巻き込んでこんな爆発……正気か?


 てか、防御しきれず結構食らった……


「ぐっ……ちょっ、だいじょうぶふ!?」


「相手の心配とは、余裕だなぁ!」


 爆炎で視界が利かない……そんな中で、気付いた時には頬を殴られていた。

 剣による接近戦、からの爆発で視界を奪う。あわよくば決着をつけるつもりで……


 一発当てるために、ここまでするか……


「ふっ、飛べやぁ!」


 そのまま、身体強化の拳で殴られた私は……腕を振り抜くのと同時、吹っ飛ばされた。

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