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【二年生編】史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます  作者: 白い彗星
第十六章 二年生突入編

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第1030話 魔導士としての使命感がありまして



 ……謎の一年生に決闘を挑まれてしまった。


 決闘とは、一対一で行う真剣勝負。互いになにかを賭け、負けた者は勝った者に従うことになる。

 ちなみにこの賭けというのは、自分で決めるものではない。相手に要求するものだ。


 私が以前決闘をしたときは、私は決闘相手に"とある人物への謝罪"を要求。逆に決闘相手は"俺のものになれ"と要求してきた。

 そして決闘に負けた結果、私は彼のものになり……正確には、彼の所属する生徒会に入ることになった。


「……それで、決闘を受けた……と」


「まあ断る理由もないしね」


 一年生に決闘を挑まれ、私はそれを承諾した。

 今日は午前中で学校は終わりだから、午後からならいくらでも時間がある。すぐに決闘をすることはできる。


 ただ、場所の確保……それに、第三者の審判が必要だ。


「だからって、私は無理よ! そりゃ第三者だけど、同じ生徒だしそんなのできないわ!」


「やっぱそうかぁ」


 先ほど近くを通りがかったクレアちゃんに、審判をお願いしてみた。

 無理でした。


「私も、まだそのあたりのことよくわからないから……」


 マヒルちゃんは、どこか申し訳なさそうだ。

 そもそも、生徒が決闘の審判をするのは良いのだろうか?


「というか……はぁー……なんっで初日からそんなことが起きるのかしらねぇ」


「なんでだろうね。でもこれに関しては私悪くないよ」


「決闘を受けなきゃこんな面倒にはならないでしょう?」


「魔導士たるもの、挑まれたからには応えなきゃって言う使命感が」


「まったく……」


 やっぱり、審判を頼むなら大人……教師か。

 ってなると、やっぱり担任のサテラン先生かなぁ。私とダルマスの決闘の時も、請け負ってくれたしね。あれは授業の一環だったから、流れで担任が請け負っただけだけど。


 まあ近くを誰かが通ってくれたら、それでいいんだけどね!


「それで……相手の一年生は、なんて名前だって?」


「アキレスケンくんだって」


「なにその脚が痛くなりそうな名前は」


 するとマヒルちゃんが「違うでしょ」と私の肩を叩く。


「確か……アレクレス・ルーランドくんと」


「おぉ、よく覚えてたね」


「あんたは変な間違いしすぎよ。

 ……それにしても、ルーランドか」


「知っているのかいクレアちゃん」


 顎を触り、難しそうな顔をするクレアちゃん。

 どうやら引っかかるところがあるようだ。


「有名な上級貴族よ。貴族の中でその名前を知らない人はいないんじゃないかしら」


「そんなに」


「えぇ。なんせ、他国にさえ名前が知れ渡っているくらいだから」


 私は世間に疎いし、マヒルちゃんもこの世界のことをまだまだ知り始めたばかり。有名貴族だろうが知らないものは知らない。

 とはいえ、クレアちゃんが言うにはかなりの有名どころらしい。口だけじゃなかったのか。


 しかも、元は他国の貴族らしい。このベルザ国には他国からも人が集まるから、不思議はない。


「それで、その相手はどこに?」


「決闘の準備をしてくるんだってさ」


「やる気満々ね」


 決闘には、いくつか決めることがある。武器の使用数とか、そんなところだ。

 あと、魔導具を使ってもいいかどうか。魔導具があれば、魔力の扱えない人間でも魔導を使える。


 まあこの魔導学園に、魔力を扱えない人間はいないけど。

 ……さっきのカリュリアちゃんは、魔力がうまく使えないって言ってたけど、入学試験には合格してるんだよな。


「って、まさかこれから決闘をするの?」


「うん。ダメだった?」


「ダメってわけじゃないけど……普通は、日を置くものなんじゃない?」


 クレアちゃんの言葉にふむ……と考える。


 決闘……私が経験したのは二回。一度目はダルマスだけど、まああれは授業の延長線上……その日のうちに行った。

 二度目はゴルさん。相手が王族で生徒会長だからか、決闘まで一週間の準備期間があった。その時間で、彼の妹のコロニアちゃんに訓練に付き合ってもらったんだよねー。


「決闘を挑んだアレクレス・ルーランドくんは、この後お昼からやるぞ逃げるなよ……って言って、どこか言っちゃって」


「はぁあー、エランちゃん以上のおバカ者がそこにいたのかも」


 おうおう、それはちょっと失礼じゃないかいクレアちゃん。私だって始業式直後に上級生に決闘を挑むなんてことはしていないよ。


 ともかく、もう決まってしまったのだ。どうしようもない。


「ま、なんにせよ審判を探さないとね。

 ……あ、ウーラスト先生!」


 キョロキョロしていると、近くをきれいな金髪が通りがかる。

 この学園にいる、数少ないエルフだ。副担任でもある先生の姿に、手を振って彼を呼び止める。


 先生は不思議そうにこちらを見た。


「エランか。どうしたんだい?」


「実は……かくがくしかじかちょもらんま、で」


「なるほど……新入生と決闘、その審判をオレオレに」


「なんで通じてるのよ」


 さすが私の兄弟子、話が早くて助かるよ。


 決闘は第三者の審判と、場所さえ確保できればどこでだってできる。

 ゴルさんの時は学園中の生徒や教師がギャラリーとして居たけど、それは一週間のうちに話が広がり、王族と一年生の決闘にみんなが興味を抱いたからだ。


 今回は、決闘を受けてすぐのこと。ギャラリーも、マヒルちゃんやクレアちゃんくらいだろう。


「そういうことなら、受け入れよう。オレオレも、ついに教師としての大仕事か……!」


「その一大仕事がこれでいいんですか」


 審判は確保したし、決闘場所も訓練所を使えばいい。

 魔導学園には、たくさんの訓練所がある。そのどこかは空いているはずだ。


 くぅー……私、ワクワクしてきたぞ!

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

面白い、良かった等感じてくれたらぜひ、★評価や感想をお待ちしております!

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