崩壊4
「ここって……」
「森の中に、建物が、ある……」
どこまでも開けた空間に建物が並んでいる。
天目掛けてそびえ行く巨大な木が幾多もあり、そこを掘って家としているようだ。
木漏れ日の僅かな光が、薄暗いながらもこの場所がナイトメアアクセル達の暮らしを成している場所であるのを二人に教えてくれた。
「綺麗……」
ユイはため息混じりに、その幻想的な集落に見惚れていた。
「引き返せないとおもって突っ切っていくつもりが、本当に住める場所に出くわすとは」
二人は敵を退けながら進み続けたが、途中から森が深くなり不安を覚えるながらも僅かながらシンマネの気配をリベールが探知、そこを目指して進んだのだ。
「オルレアンへの道が分かる人がいるかもしれない。話、聞いてきますよ。ユイさんはここで座って待っていてください」
「分かったよ。今回のMVPは私だからね。休ませてもらう」
「ふっ、じゃあ行ってきます」
僅かな光を、広がる緑が受け、淡い光の反射が無数に広がっていた。
虫たちが己の存在を示すように様々な光を放っていた。
見たこともない世界に、ユイの心は沸き立った。
「うわぁーーー……」
気づけばシキの下した命令とは裏腹に足が勝手に動き出していた。
今までの一生をオルレアンとアルフレーガシで過ごした彼女は、心に味わったことのない気持ちが流れ込んで来るのを実感する。
「散歩しよう……散歩散歩♪」




