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桜吹雪舞う頃に14
助ける事というのは彼女にとってどういう事なのだろうか。
救うとは。
違うんだ。
僕はちっぽけだから、他人を使って自分の満足を満たしていたんだ。
今は苦しいかもしれないし、悩んでいるかもしれないし、そうでないかもしれない。
でも「助け」なくてもいいんだ。
「救わ」なくてとも構いやしないんだ。
「僕が会いに行くのは確定事項だから」
「何故、それほどまでに自信に満ちている?君の力は、微々たるものだぞ?」
「すでに救われていて、すでに問題はない彼女に、気付いてもらうだけでいいんだ。力はその為に付ける」
「お前が助けるのは確実だから、問題がないだと?」
「助けるなんて大それた事はしない」
……なるほど、「会いに行く」か。
血だらけで今にも消えてしまいそうな身体に、どんどん信念が集まって行く。
どんどん力が集まる。
これが燦という男の才能か。
とは言え身体のあちこちが震え、目には焦りと悲しみが移っている。
ただの強がりだな。
「目的は達成できたし、僕はひとまず引かせてもらうよ。後続の奴らは僕を倒そうと躍起になっているのでね」
ロワールはどこかへ消え去っていった。
それがわかった途端に霞み行く視界から、自分が気を失っていくことに気付いた。
シキならきっと大丈夫だろう、すぐにユイさんを連れて、合流……できる……




