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桜吹雪舞う頃に8
階段を降りると、そこには洞窟が続いていた。
その先が抜け道になっているようで、そこから差し込む光で足元は意外と明るく照らされており、歩くのに支障はない。
吹き抜けた風が肌を優しく撫でるように、涼しい。
湿気が一段と感じられる。
何故だろうか。
シキは桜吹雪にこのような吹き抜けを用意していたというのか。
予め攻め入られてもいいように、ここを戦場にはしない為に。
歩を進めていくうちに音が聞こえる。
水の流れる音だった。
「全員分用意しておいた。お前ら乗れるだけこれに乗って脱出だ」
「シキ、これって……」
「俺たちが向かう先だけ教えておいてやる」
シキは目を瞑り、覚悟を決めた面持ちでその向かう先を教えた。
「オルレアンだ」




