アルフレーガシ5
〜古代都市アルフレーガシ〜
一行は戦力になり得る仲間を求めて、「ナイトメア一人の力で栄える街」の伝説を継ぐ街へ足を延ばしていた。
「確かに古い街みたいだな、雰囲気もいい。落ち着いてる」
「ねぇねぇ、技を教えてくれよ〜」
「活気があってそれでいて賑やかすぎない、穏やかな街だ」
「街に着いたら修行法を教えてくれるって約束だろ〜?」
「うるせぇ!」
「あでっ!」
「怒らせちゃった……」
せがむ燦には目もくれず、新天地へたどり着いたシキはこの街の様子を見回していた。
気高き仲間たちとの暮らし、ヒトとナイトメアのバランスが崩れた事で半ば崩壊したオルレアンの再興を夢見るシキには、この街はどう映ったのだろう。
「分かったよ。まずは人気のない所でその技をやってやる。不完全だけど何もないよりはイメージ出来るものがあったほうが便利だろ」
「うん、うん!」
二人は直線的に足を運び、人気のない樹々に着く。
あたりを見回して人がいないのを確認すると、シキは右手を前に掲げ、そこに目を向け力を込める。
「クゥァアアアアッ……」
その刹那の間に汗を肌に走らせ、いつもの生気あふれる顔色ら一転、生気のない肌色に変わる。
忽ち掌から球状で、真っ赤に輝く光を生み出す。
「眩しい……!燃えるように光っている力!これは……!」
眩しくとも目を逸らさず、見つめ続ける燦。
大きさは卓球球程であった。
「見ていろ燦、俺の母が編み出し、誰もマネが出来なかった必殺技。不完全ながらこのシキが披露してやる……!」
目の前に立つ木に向けて紅く光る力をぶつける。
「眩い光を放つ宝珠をシンマネで象り、平穏の礎を作り上げ、守り続けてきた力の名は!」
「紅慶刃!」




