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雑音ステップ 〜ALONE〜  作者: 白井 雲
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薬師の葛藤14

アーゼスは考えた。



考えた事は二つ。



一つは、自分の任務のこと。



『自身に近しいシンマネを持つ者をモノにし、さらなる力を獲得する』



『燦とシキを倒す』



この二つの命令を守らなければいけない事。



そしてもう一つの考えた事は。



『この少年と再び戦って見たい』



自分より強くなるだと……そんな事があり得るのか?



今までに戦ったナイトメアに、このような場の乗り切り方をする者はいなかった。



胸が高鳴る。



さらなる高みを目指せる機会がここにあった。




「良いだろう、お前の提案に乗る事にした」



「ほんとに?」



「俺の目的は故郷の再興。守る力が居る。くだらない挑発をけしかけてまでこの場を凌ごうとするその意志の強さ。そんなお前が更に力を持ったらどうなるのか」



「アンタは……」



「知りたいのだよ。ヒトの事を」











この時僕は確かに再戦するつもりでいた。



「お前はミハヤという子を助ける為に旅をしているのだったな」



これは約束だ。



「だからお前が逃げられないように、私は一ついい事を考えついた」



見逃す代わりにヤツを満足させる力を手に入れなければいけないと、より修行を積んで強くならなくてはと。



だけど。



再戦の運命は砕かれた。



ヤツの放った次の一言が風となりて、僕に力を運んできた。



「お前が再戦を申し込んで来なかったら、ミハヤを殺す」










「は?」


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