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雑音ステップ 〜ALONE〜  作者: 白井 雲
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薬師の葛藤13

コイツは典型的な努力家で、才能がそれを加速させている。



だからこそこの短時間で強くなったんだ。



だけどそれは本物の強さじゃない、身体が強さを身に付けても心はその加速度的才能についていけないからだ。



故に自尊心が先行しがちで、何か一つ奇抜な行動と言動を起こせばそれにノってくるはずなんだ。



意外とお調子者と見たぞ……!



「なんだと?それに応じた所でお前はどちらにせよ死ぬだけだ」



「それなんだよ。シキならともかく僕はまだロクな修行も積んでないヒヨッ子なんだよね。だけど他の連中と比べて渡り合った方だって自負しているんだよ。だって屋敷のナイトメア達なんかまるで相手にならなかったでしょ?あんなにいっぱいいたのに一人で全部倒しちゃうくらいだもんね」



「……何が言いたい」



「つまり僕はあんたより才能に溢れていて、次に会う時には正々堂々、一対一で戦ったらそれこそ秒殺なんじゃないかと、そういう風に思っているんだよ。現状の強さに満足しているアンタを横目に僕らヒトは弱さを自覚しているからこそどんどん強くなれるかなって」



瞼がピクついてる……いける!



「ぐ、ぬぬぬぬぬ……確かにその目、自信に満ちている……」



まだ身体が迷っているな。



「あー、いいや。忘れてくれ。こんな強敵を早い内に倒せるんだから、あんたにとってはメリットだよね。さあ、とっとと殺してくれ〜できるだけ楽にさせて〜」



トドメだ!




「まあ、【自身より強くなる才があるけど、現状ではシンマネの扱い方もロクに理解してないヒヨッ子な敵が怖かったから倒した】っていう汚点に近い何かを背負うかも知れないってのだけは理解してね」







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