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薬師の葛藤8
燦はほぼほぼモノにしたシキの武術を用いて、アーゼスと戦っていた。
「ここは通さないぞ!」
「上手い……あの少年。私の意識を彼に向けさせる為に敢えて前に出て動きで錯乱させ。その動きをお前に真似させる。そうしてあの娘とお前の両方を守ったか」
「うちのシキは凄いぞ!なんたってこの世界を変えるだけの力を持ってるんだからな!」
「だが。完璧に見えるあのシキとかいう少年にも弱点がある」
嫌な笑いをする。
「なんだと!?」
「自身を守るのを第一としない事だ。3……2……1……」
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屋敷を微弱ながら揺らす程の振動が発生する。
そこから方向を察するに、シキが走り出した方向だ。
「夜半の氷刃act2」
「お前、一体何をしたァ!」
僕がシキの所まで向かうか?
ダメだ。
せっかくユイさんを逃しているところに向かっても今度こそ守りきれなくなる。
今は信じるしかない!
今こうして引きつけている事が一番の役割の果たし方なんだ。




