表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雑音ステップ 〜ALONE〜  作者: 白井 雲
21/140

薬師の葛藤

必死に僕を拒む彼は、物憂い気な表情を戦いながら時折覗かせていた。



どうしようもない寂しさを感じてしまうのは、何故だろう。



「……何故、避けぬ」



彼の刃を僕は、受け入れる事にした。



「今まで会った年上の人って、みんな頑固で頭ごなしなのばかりだから……こうでも、しないと……話もさせてくれないから」



僕の胸を貫通するその白き刃は、その輝きをより強くした。



「……死ぬぞ、この刃の猛毒は」



「ですが、背負ってもいいかなと思えた痛みです」



そのセリフに、何処と無く信念めいたものを感じる薬師。









痛みを背負うものの事は、同じく痛みを背負ったものにしかわからぬ。



だからこの少年は、あんなに穏やかな顔が出来るのか。



だから、悲しみに敏感なユイからの招待を、受けられたのか。






「お主、不思議な目をしておるな」



「まるで、ユイのようじゃわい」



「ユイさんに、似てる?」



「その目と度胸に免じて、少しだけ話をしてやろう。このまま見過ごしてもいいが、無為に殺生を行なってはあやつに顔向けできん」



「ふぅ」





彼は漸く、周囲に放つシンマネの展開を抑え、僕の傷を直しながら事の顛末を話してくれた。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ