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不正破壊者の我侭姫 作者:桜崎あかり

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エピソード11


 ペンドラゴンの一件は、ネット上でも話題になった。
彼の活躍をメインにした記事が大半であり、超有名アイドルの株を上げる為の炎上狙い記事やまとめサイトは――何処にもないのである。
厳密には、あるかもしれないが検索避けを施しているのがほとんどだろうか。取り上げていたとしても、アフィリエイト収入狙いなのは明白だが。
「色々と――この状況に突っ込みたい自分がいるが、今はよそう」
 アンテナショップのフードコート、そこでコーヒーを飲んでいたのは一人の女性だった。
彼女に声を賭けようと言う人物はいないと言うよりも、アンテナショップでナンパ行為は禁止されている。
しかし、身長180に近いような長身――それに、アマゾネスの様な肉体を持つ女性に声をかける勇気ある人物がいるかどうか、だろう。
彼女はARバイザーを装着していないが、コーヒーを飲むのにバイザーを装着するのも不便である。
覆面レスラーのように口がオープンになっていれば話は別だが、そう言ったタイプの形状は市販品では入手困難だ。
「この辺りに突っ込むと言う事は、ネット炎上勢と同類に見られるだろう。つぶやきサイトのアカウントを持つのも、危険すぎる」
 彼女の名はアルストロメリア、ふるさと納税の納税者でもあるのだが、それ以上に彼女は――。


 7月11日、ネット上では朝のニュースで報道されたアイドルファンのネット炎上行為が話題となっている。
この話題を見たとき、ARゲーマーが感じたのは一連の事件がこちらへ飛び火しない事。
しかし、チートプレイヤーの事件やデンドロビウムの存在を踏まえると、それも無理な話と言えるかもしれない。
「これは、どうした物か――」
 ARガジェットで一連のまとめサイトの話題を見ていたのは、デンドロビウムである。
彼女が今回のアイドルファンに関するニュースに関心を持つ訳ではないのだが、そこからチートプレイヤーが何かの理由を付けてARゲームを潰してくるのかもしれない。
そうした環境になって行くのは、ARゲームの誕生した理由等を踏まえると――関心出来るものではない。
「ARゲームはコンテンツ市場の活性化を目的として誕生した。聖地巡礼や町おこし等では限界があると考えたメーカー側が、短命化するコンテンツに対して――」
 デンドロビウムはふと何かを考えるのだが、そうやっても一連の事件がすぐに解決するわけではない。
それに、超有名アイドルファンは自分達の推しアイドル以外はすべて排除しようと動くだろう。
さすがに、推しアイドルの為に同時多発テロ等を起こすような事をすれば――日本のコンテンツ市場は確実に終焉を迎えるのは百も承知である。
「何をばかな事を考えるのか――チートプレイヤーと言い、モラルを失ったアイドルファンと言い」
 デンドロビウムは皮肉を愚痴る。こんな事を言っても、自分には何の得にもならない。
せいぜい、自分がチートプレイヤーを狩り続ける理由を正当化するには――役に立つだろうが。
彼女は、それでも昨日の連中が起こした行為には許し難い物がある。
「ペンドラゴン――彼のガジェットも分からない事があるが、あの時の連中はARゲームの基本すら無視した――」
 そして、デンドロビウムはARガジェットを肩にかけているポーチにしまい、ARゲームフィールドへと向かう。
「ARゲームの基本に従った上でのチートプレイヤーであれば、まだ分かるが――あの連中はネット炎上を意図的に起こそうとしている」
 デンドロビウムが一番関わりたくない勢力、それがネット炎上を意図的に起こして炎上行為を楽しみとして行う連中である。
そうした勢力を取り締まる法律がない以上、デンドロビウムでも手の打ちようはなかったのだ。
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