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067:旧き遺森の地下遺跡


 遺跡をある程度進んでいくと、天井も高く、横に広くそしてどこまでもまっすぐに伸びてるかのような廊下に出た。そこは意外にも明るかった。


 周囲を見渡してみるが、明かりになるようなものが何かあるようには見えず、壁や天井がうっすらと発光しているように思える。


「どんな技術使ってるのかしらね?」


 花導技術(フィオレクトロジー)であれ、それ以外の技術であれ、まったくもって原理が分からない。

 そのことに、ユノは満面の笑顔を浮かべている。


「未知って素晴らしいわよね。なんたって未知なんだもの。未知に満ちた未知を既知にする為の道筋や道理を妄想するだけでワクワクするわッ!」


 両手を広げ、芝居かなにかのような大仰な仕草でそう口にするユノに、ユズリハとライラは、「あーあ、始まった」という顔をした。


 自分でライラとドリスに気を付けろと言いながら、ユノはあっちへフラフラこっちへフラフラ。壁をペタペタ触ったり、床をつま先でつついたりと落ち着きがない。


「あの……お姉様はどうなさったのでしょう?」


 ドリスが困惑した面持ちで、ユズリハに訊ねる。

 それに、ユズリハは苦笑混じりに答えた。


「ある意味、あれも素のユノ……かなぁ」

「でもあそこまで舞い上がってるお姉ちゃんは初めてみたかも」

「遺跡に眠る何か――でなくて、遺跡そのものが未知すぎて、理性とかが振り切れちゃったんだと思う」


 それでも、本当に意味で危険なものには近づかないだろう。

 だが、このまま放っておくのもよろしくはない。


 やれやれという顔で、ユズリハはユノに声をかける。


「ユノ、この遺跡に来た目的は?」

「それはもちろんッ、この未知なる……」

「目的は?」


 声高く――ついでにテンションも高く――なにやら間違ったことを口走るユノの言葉を遮って、ユズリハは殺気混じりに同じことを問い直す。


「……花噴水修理の手がかりを探しに、です」


 花が急速に萎れるように、しょぼんと答えるユノに、ユズリハはよろしいとうなずいた。


「ついでに言うけど――ついさっき、森の中でライラとドリーに未知なるモノに迂闊に触るなと言ったのユノだよね?」

「それはほら……あのスカシユリは本当に未知の植物だったわけだけど……ここはほら、踏破済みの部分の普通の廊下だし? 触ったり撫でたりしても平気だって分かってたから……」

「ユ・ノ」

「……はい」


 二人のやりとりを見ながら、ライラが笑う。  


「ユズお姉ちゃんというか、ユズお母さんっっていう光景だね」

「ユズリハさんは時折とても年上のように思えますわ」

「実際年上だよ。このメンツの中だと、一番のお姉さんのは間違いないし」

「まぁそうなのですか?」

「そうなのです」


 口元に手を当て、純粋に驚くドリスに、ライラがおどけた調子で肯定する。


「そこッ、聞こえてるよッ! おかーさんとかやめてッ!」


 そんな二人に、ズバっと指を差して嫌そうに告げると、ライラは首を傾げた。


「えーっと、それじゃあ、お世話好きのおばさん?」

「…………ッ!?」


 ライラの口から無垢に呟かれる言葉に、ユズリハが目を見開いて固まった。

 そのユズリハの様子に、ドリスがライラを撫でながら苦笑する。


「ライラさん。貴女の無邪気さは美徳ですが、時には残酷な刃物になりうるので、気を付けてくださいね」

「?」


 なにはともあれ、四人は賑やかに遺跡を進んでいくのだった。




 内部探索が完全に終わっていない遺跡といえども、調査がされていないわけではない。

 先のユノの言葉ではないが、調査済みの場所にはそこまで危険はなさそうである。


 明るい廊下はまっすぐ伸びているが、途中に小部屋や横道が多数あった。

 地下一階に関しては、その全てが調査済みのようではあるが。


「地下三階の途中までは調査済みって話よね」

「正しくは二階の八割と、三階の五割ほど……ですね」


 ユノの確認に、ドリスはそれを補足しつつ肯定する。


「何割ってどうして分かるの?」


 ライラの疑問に、ユノは周囲を見回しながら答えた。


「正確にその数字が正しいかは分かってないと思うわ。

 単純に、踏破したと思われる地下一階の規模と見比べての推察ね。

 地下一階(ここ)だって、壁が崩れたり、瓦礫で埋まってる場所があったりするでしょ?

 だから、あくまで踏破可能範囲内を参考値として予想の話。そもそも必ずしも、上の階や下の階と規模や形状が同一であるとは限らないんだしね」


 ユノの説明に、なるほど――とライラとドリスが相づちを打つ。


「言ってるそばからだよ」


 そして、少し先を歩いていたユズリハが苦笑気味にうめいて、こちらへと向き直ると肩を竦める。


「瓦礫と土砂で埋まっちゃってるねぇ……」


 この広い廊下の先、完全に埋もれてしまってるのが遠目からでも分かる。


「どうする?」


 ユズリハに問われて、ユノは少しだけ考えてから――


「あそこまで行くわ。

 あの瓦礫の向こうに行く手段が思いつけばそれでいいし、無さそうなら別の道を行くだけよ。地下一階は踏破済みなんて言われてるくらいなんだから道はあるんでしょ。

 なので、道中は気になる部屋や横道に目星はつけといてね」


 最後の言葉はユズリハだけでなく、ライラとドリスに向けて告げた。

 それに全員が了解するのを確認すると、ユノは行こうと皆を促す。


「見事に埋まっちゃってるねぇ」


 そうして、たどり着くと、やはりそこは土砂と瓦礫が道を塞いでる以外になにもない場所だった。


「天井に穴が開いてますね」


 ドリスが天井を示すと、ユズリハがそこへ視線を向け、確認してからうなずく。


「経年劣化かな? なんかの原因でここだけ脆くなってて、上に乗る土の重みに絶えられなかったんだろうね」


 二人の横で、ライラが瓦礫に飛び乗って、ひょいひょいと上へと上がっていく。


「気を付けなさいよー」

「はーい」


 ユノの言葉に、元気良く返事をし、ライラは天井付近にある隙間から、瓦礫の反対側をのぞき込んだ。


「同じような廊下が伸びてるみたい。

 でも、途中で右に曲がってるよ。えーっと、直角に」

「そう。ありがとう。気を付けて戻ってきなさい」


 ライラに礼を告げたあと、ユノは瓦礫に背を向ける。

 すぐそばの左側の壁に穴が開いており、そこから先に行けるようなのだ。


「これ、誰かが開けたのかしら?」

「壁開けする為に、爆発に指向性を持たせたりした即花弾(インスール)とかかな? ハンマーとかで殴った感じじゃないし」


 穴に手を掛け、ユズリハは警戒しながらのぞき込む。

 魔獣などの気配はない。


「穴の向こうは小さな部屋みたい。とりあえず、魔獣とかの気配はなさそうだけど、どうする?」

「行きましょう」


 即断して、ユノは告げる。


「じゃあ、みんな気を付けてね。

 ちょっと高い位置に穴が開いてて、部屋の中へ飛び降りる形になるから」


 ユズリハはそう言うと、実践するようにピョンっと飛び降りた。

 確かに穴の先にある部屋の床は少し下の方にある。


 ユノが部屋の床に立った場合、この廊下の床はユノの腰の高さよりやや高いところにあるようだ。


「まぁ危険がないなら、足下確認しながら飛び降りるだけよ」


 ユノが飛び降りると、続いてライラとドリスも危なげなく飛び降りる。


「ドリーにエスコートは必要ないのね」

「こう見えて、それなりに鍛えておりますから」


 部屋の扉を開けると、また同じような廊下があった。

 どうやらこの部屋は角部屋だったらしい。

 目の前には正面に伸びる廊下と、右へと伸びる廊下が存在した。


「ユノお姉ちゃん。どっち?」

「……そうねぇ」


 ライラに見てもらった瓦礫の向こう。

 この部屋が少し下にある点。

 角部屋であるこの部屋から伸びる二本の廊下。


 少なくとも地下一階であるこのフロアの構造は想像できた。


「バカ正直に地下二階を目指すならまっすぐのはずよ」

「何か気になるコトでもあるの、ユノ?」

「冷静になってみると、この遺跡……色々と不自然なのよね」


 その疑念はまだ確信になったわけではない。


「遺跡だけじゃないわ。旧き遺森(アルテ・ヴァルタ)も、花噴水も、ね……」


 それでも、ジャックはその違和感の理由を理解しており、その上でこの遺跡から花噴水へとたどり着いているのだろう。

 そうでなければ、花噴水には自分が破壊して回っている花導品のような機能は有してなかった――という答えが出せるわけがない。


「答えを出すにはヒントが足りないわ。

 とりあえず、まっすぐ進みましょう」


 ユノが歩き出すと、三人も一緒に歩き始めた。

 その間も、ユノは自分の感じる不自然さの理由について思案する。


 そんな中、廊下を歩いている途中で左目に僅かな疼きを感じて、ユノは足を止めた。

 左目に感じたものはたまたまだったのか、ただの偶然だったのかもしれない。けれどそれでも、ユノの脳裏に閃くものがあった。


「ユノ?」


 周囲を見渡すが、特に何かあるわけではない。

 だが――何かを掴みかけた気がして、ユノは左目に触れながら、ユズリハとライラへと向き直る。


「ユズリハ、ライラ……この周辺のマナを感じ取れる?」

「え? あ、うん」

「やってみる」


 戸惑いながらもユズリハが周辺のマナを深く探ってみると、驚いたように顔をあげた。


「うまく説明できないけど、マナに違和感あるね。

 恵みの雨のマナの中に、別のマナが混じってる感じがする」


 ライラは周囲を見渡しながら、近くの壁へと歩いていく。

 そして、壁のヒビに紛れた、奇妙な穴を指差した。


「お姉ちゃん、これ」

「……よく気づいたわね」

「灯りの為か壁や天井にマナが流れてるんだけど、ここにだけ流れがおかしかったから」


 それは間違いなく、自然に穿たれた穴ではなく、人為的に開けられた穴だ。

 本当に小さな穴で、女性の指輪と同じ程度のサイズのもの。


「穴の奥に紋章みたいのがあるっぽいけど、よく分からないわね」


 だが、ここでそんなものがある理由なんて分かり切っている。

 ユノはジャックから渡された指輪を取り出すと、それをドリスに差し出した。


「悪いんだけど、ドリー」

「ええ。分かっております。でも、その指輪は必要ありませんわ」

「え?」

「だって、自前のモノがありますもの」


 茶目っ気たっぷりにドリスは笑うと、ユノも見たことがある水宝石(アクアマリン)の施された指輪を取り出して見せた。


「トカゲがどうしたって?」


 わざとらしくユノが訊ねると、ドリスは貴族らしい笑顔で答える。


「あら? 嘘は言っておりませんよ。トカゲが誤って飲み込んだ後、脱走してしまったのは本当ですもの。

 ただ、そのトカゲから指輪を託された方がいて、その方からうちの兵士の一人が指輪を譲渡され、私の手元に秘密裏に戻ってきただけですので。

 表向きはこの指輪――行方不明のままなのですから」


 人差し指を口元に当てて微笑むドリスに、ユノは肩を竦めてみせた。


「あの状況で、表向きの理由だけを口にするなんて度胸あるじゃない。

 ましてや、嘘だと見抜かれなかったなんて……近隣国からしたら恐ろしい次期王様候補よね」

「ふふ、ありがとうございます。

 でも私は、王になるならやはりお兄様であってほしいと思っております。

 堂々とした態度。常に先頭を歩き、着いていきたいと思わせるお姿――能力以上に、その纏う風格を思えば、お兄様こそ相応しい」


 そこまで口にして、あらいけない――と、ドリスは舌を出した。


「お兄様には内緒にしておいてくださいね。バレると少し恥ずかしいですので」


 ドリスはそう言うと、指輪を中指に付けて、水宝石(アクアマリン)を穴へと近づける。


「この指輪に水のマナを巡らせるのでしたね」


 そうして巡らされたマナに反応して、台座である花と水宝石(アクアマリン)が綺麗な青に輝いた。

 青い光は壁の小さな穴に吸い込まれていく。すると、壁がゴゴゴゴゴと音を立てながら、動き始める。

 さながら回転扉だ。くるん――という軽い言葉で表現するほど軽快な動きではないが、ゆっくりと壁の一角が回転していくと、縦になった。


 現れた隙間は、人一人が充分に通ることが可能なもの。


 四人は顔を見合わせると、そこを通って反対側へと向かう。

 そこはなにもない小さな部屋で、何故か部屋の床が上り階段になっている。

 ただそれだけの部屋のようではあるのだが、注意深く壁を調べていくと、階段を登りきった先の壁に同じような小さな穴が開いていた。


 その穴にドリスが指輪の掲げてマナを巡らせれば、同じように壁が回転して通れるようになる。


「ここは?」

「さっきの瓦礫に邪魔されてた廊下の続きよ」


 首を傾げるライラに、ユノは即答する。

 そして、ユノはまずは左右に伸びる廊下の左側を示す。


「そこの曲がり角。ライラが向こうの瓦礫の隙間から見えたところ」


 それから、右側の奥の方を示す。

 その最奥には、崩れた瓦礫と土砂が山になって道を塞いでいる。


「あっちにも瓦礫と土砂が積み上がってるけど、あれは恐らく右へ曲がる曲がり角ね」

 

 その説明で、ユズリハが眉を潜めた。


「つまり、ここはなにもない廊下?」

「まさか」


 そもそも、通ってきた隠し扉と隠し部屋の存在そのものが不自然なものだ。

 まるで、左右の瓦礫が邪魔して通れなくなること前提のようなのである。


 それを口にすれば、ユズリハたち三人も確かに――と神妙な顔になった。


「あの瓦礫は人為的なものよ。

 もしかしたら、現在進行形で探索されている範囲というのは、この建物を造った人が、そもそも、いつか探索されること前提で拵えたものの可能性がある」


 まるで作った当時ではなく、ある程度の年月が過ぎてから、この建物に入ってくる者達がいることが前提のようなのだ。


「では、この遺跡は――この扉を見つけられない限り、偽りの踏破で終わってしまう、と」

「そういうコトになるわね」


 ドリスの言葉にユノはうなずくと、歩き始める。

 三人もユノの後を追いかけていくと、ユノは一つだけデザインの違う扉の前で足を止めた。


「ドリー」

「はい」


 その扉には、ハニィロップ王家の紋章が施されており、ドアノブの代わりに装飾された台座のようなものが付いている。

 ドリスはその台座のような場所に指輪を掲げてマナを巡らせると、ドアからガチャリという音が響き、ゆっくりと横にスライドしていった。


「この扉――瓦礫から廊下を覗いたとしても、死角になる場所にあるんだね」

「ええ。明らかに人為的な隠し方でしょう?」

「そう言われると、確かにそうだけどね」


 ユズリハは呆れたように苦笑する。


「さて、みんな準備は良い?

 この扉をくぐれば、本気で未踏区画になるわ。何が出てきても良いように身構えておきなさい」


 全員がごくり――と息を飲みながらも、ゆっくりと扉をくぐっていく。


 扉の先にあったのは――


「とりかご?」


 ライラが首を傾げた。

 そう、見た目は鳥かごのような何か。


 形状は鳥かごだが、中には大人が十人以上は入ってもまだ余裕があるだろう広さはある。


 入り口は口を開けており、その鳥かごの真ん中には台座の上に光る珠が置いてあった。


「あの珠――ハニィロップ王家の紋章が中に浮かんでるわね」


 鳥かごの中には入らず、とりあえず外から様子を見ながら、ユノが確認をとる。


「ここまで来て、侵入者を閉じこめるトラップってのも、ありえないかな?」

「そうね。確かにありえないとは思うけど」


 ユノとユズリハは慎重になっている横で、ライラとドリスは互いにうなずきあうと、中へと入っていた。


「二人ともッ!?」

「大丈夫です。ユノお姉様。この王家の紋章がある限り、王家のものに害をなすようなものではないでしょうから」

「……言われてみればそうかもね、ユノ?」

「ええ。あたし達も腹を括りましょう」


 ユノとユズリハの二人が鳥かごのようなものの中へと入ったのを確認すると、ドリスはこれまでの扉と同じように台座の珠へと指輪を向けてマナを巡らせた。


 指輪の光は珠へと吸い込まれていくと、鳥かごの入り口が閉じてしまった。


「えッ!?」


 驚く四人だったが、直後に振動が起き始め、さらに困惑をしはじめる。

 ついには、周囲の壁が上へと動き始めた。


「……この鳥かごが、下へと降りていっている?」

「なるほど。これ移動用のものなんだ……」


 鳥かごが何であるか理解すると、四人は思わず安堵するのだった。




「それにしても、どんだけ降りるんだろうね」

「結構時間経ったわね」


 最初こそは驚いていたものの、馴れてくると、ただひたすら下に降りていくだけの状況というのはとても退屈なものだった。


 ましてや自分の足ではなく、鳥かごが勝手に動いているのだから、尚更である。


 それでも、さらにしばらくの時が経つと信じがたい光景が目に映った。


「みんな、アレ……」

「何?」

「え? 街……?」

「これはどういう……?」


 遺跡の壁という代わり映えしない光景が、途中から透明の筒の中を移動するように切り替わると、眼下にそれが広がっている。


 見慣れない様式。見慣れない文化。

 すでに滅んでしまっている街のようだが、それでも間違いなく街。


「第三文明なんてレベルじゃないわ……。

 もしかしてこれ、完全な形で残ってるそれ以前の街よ……」


 そして、街の中心にあるのは見覚えのある白い樹皮を持つ円柱。


「あの中心にあるのはもしかしなくても……」

「ええ。シェラープの花噴水ね。こんな下まで伸びてたなんて思わなかったけど」


 やがて鳥かごは、何らかの建物の屋上へたどり着く。

 一時停止する鳥かごだったが、降り立った部分の足下が開き、鳥かごはさらに建物の中を降りていく。


 そうして、一番下までたどり着いたのだろう。

 鳥かごが通ってきた透明な筒の一部が開き、そしてその部分と一致している鳥かごの入り口も開いた。


 四人は顔を見合わせてうなずき会うと、警戒をしながらも――好奇心が抑えきれないまま、その鳥かごの中から外へと出た。


 建物から出れば、花噴水までは一直線に道が伸びている。


「……色々見て回りたいけど、まずは花噴水ね」

「そう思うなら建物の壁に頬ずり止めよう、ユノ」


 そんなわけで地下に広がる謎の街に到着。

 次回は街の中を進み、花噴水の中枢へと向かいます。

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