037:騒乱の花に反逆の火が燃え移る
「クソッ、このババァがどうなっても……ッ!」
騎士の一人が、手に持った槍をランチバスケット屋台の老婆へと突きつける。
「ああ――悪いコトは言わないよ。それは、やめておきな」
それに、マリーがそう言うが騎士は気にせず、
「うるせぇ……ッ!」
その槍を老婆へ振るう。
「一振りすれば情熱の赤、二振りすると刺激の黒、重ねて二つ」
だが、槍が老婆を突くより早く、老婆はランチバスケットを開いた。
バスケットの中には無数の霊花が詰まっており、すでに老婆の口にした詠唱によって輝いている。
「……え?」
「赤と黒の辛味が絡んで燃える」
「うわぁぁぁぁぁ……ッ!?」
花銘と共に、バスケットの中から赤い炎と黒い炎が吹き出すと、槍を構えた騎士を吹き飛ばした。
「だからやめておけと言っただろう?」
マリーはやれやれと、嘆息しながら、老婆に少額の硬貨を数枚手渡す。
「マム。花飛魚のスイートチリサンドを一つ」
「やぁやぁマリーちゃん。久しぶりだね。元気そうでなによりだ」
老婆マギ―――ちなみに彼女の本名はマーガレットだ――が、サンドイッチを一つ取り出しながら笑った。
それを受け取り、マリーは一口かじりながら笑う。
「腕は落ちてないようですね。料理も花術も」
「その腕を落とさないようにするのが若さの秘訣さ。マリーちゃんも覚えておくといい」
「ええ。参考になります」
「そうだろう、そうだろう」
笑みを浮かべてうなずくマリーに、マーガレットも歯の抜けた口を大開きにして笑う。
「ところで、カーンの小僧はどこへ行ったかの?」
「ああ、あいつなら常濡の森海に一番近い門へ行くと言ってましたね。
自ら親玉を迎え撃つつもりなんでしょう」
そう答えると、マーガレットは首を横に振った。
「それはちょいと違うだろうね」
「……と、言いますと?」
「大花時計中心の騒動だろう?
なら、カーンの小僧がするのは、二代目を待つコトさね」
「なるほど。あくまでもあいつの仕事は足止めというワケですか」
「遅刻には容赦ないだろうけどねぇ」
笑いながら、マーガレットはどこからともなく即花弾を取り出して、マリーに向けて放り投げる。
それをマリーは首を軽く動かして避ける。彼女の背後でそれが炸裂して電撃をまき散らすと、直撃を受けた騎士が、その場で痙攣しながら倒れた。
「ごちそうさまでした」
「お粗末さん。お腹が空いたらいつでもおいで。
マギー印のランチバスケットは、あたしのやる気がある限り、名目上はいつでもどこでも年中無休だからね」
ちなみにやる気がないからという理由でちょいちょい休むのは公然の秘密である。
「ええ。では、もうひと暴れして来ます」
ペロリと親指に付いたソースを舐めて、マリーが告げると、マーガレットもそれにうなずいた。
「怪我だけには気をつけるんだよ」
「ご心配、痛み入ります」
マリーはそう笑って、小さく一礼すると、手近な騎士を蹴り飛ばすのだった。
♪
「はぁぁぁ……盛り上げる為に調子乗ってみたが、やっぱ気は乗らねぇなぁ……」
金髪の男が深く深く嘆息する。
それを見て、対峙していた騎士の一人が眦を釣り上げた。
「こちらを見るなり嘆息しやがって……何なんだお前はッ!?」
「何なんだ……は、俺の台詞だよ」
嘆息した金髪の男――アレンは、苛立ち混じりに吐き捨てる。
「元々、嫌気がして辞めた身だからよ、いちいち口出しするつもりはなかったんだが……お前ら、本当にグラジの騎士か?」
「……なに?」
「大陸最高峰の騎士団を有するグラジ皇国。
実力者が優遇されるとされ、平民にさえ名をあげるチャンスがある――俺はそんな謳い文句に騙された口だよ」
「騙された? 単に貴様の実力が足りなかっただけではないのか?」
「……そうか。なら、試してみるか」
嘲るような騎士に対して、アレンは一歩踏み込む。
瞬間――アレンの右の拳が男の頬を捉えて、殴り飛ばす。
「手加減してやったのに反応できないお前の方が実力が足りてないと思うんだがなぁ」
実力以前に頭もか――と、わざわざこれ見よがしに付け加える。
「俺は謳い文句以上に、その騎士の在り方に憧れていた。
まるで、物語の中に出てくるかのような国か主か……仕える者に忠義を成す――そういう騎士が、グラジの騎士だと思ってた」
ところが、実際に入団してみれば、腐敗ばかりが目立つクソのような部隊ばかりだったのだ。
それでも多少マシな部隊に配属されたものの、その部隊が解散すると同時に、ロクな騎士が残っていないグラジに見切りをつけ、騎士団を辞めると故郷へと戻ってきたのである。
だからこそ、アレンはカイム・アウルーラで暴れ回っている騎士たちが許せない。
ただでさえ、自分の夢を砕いた騎士たちなのに、ことさらにこちらの夢を粉砕していくのだ。
「お前たちは……どこまで、俺を失望させるんだよッ!」
黄薔薇の剣を抜き放ち、アレンは声を上げる。
「勝手に期待して、失望したのは貴様だろうッ!」
騎士たちの言葉はその通りだ。
だが、その通りだと理解はできても、アレンの胸にくすぶり貯まっていく思いは、どうにもならない。
「ああ、そうだッ! 失望したから騎士を辞めたッ! だがお前たちは、俺をさらに失望させてるんだよッ!!」
八つ当たりだと言われればそうかもしれない。
それでも、アレンは、かつての仲間や友人たちが残っている騎士団に最低限の希望を持っていたのかもしれない。
だと言うのに――
「クソッタレ!!」
アレンは自分の方へと突き出される槍を避け、ついでにその持ち手の手首を切りつける。
直後に背後から迫ってくる剣士が剣を振り上げると同時に、アレンは地面を蹴って、背後へ飛んだ。
剣士は自分の方へと向かってくるアレンの背中に戸惑いを浮かべる。それが致命的なまでの遅れとなり、アレンはその隙に剣士の足を払った。
転ぶ剣士の鎧の上から勢いと体重を乗せて踏みつける。噎せる剣士に対しても容赦はせず、その兜をつま先で蹴飛ばした。脳震盪でも起こしたのだろう。その剣士は沈黙した。
もう一人、斧を振り下ろそうとしていた騎士がいたが、彼は地面に横たわる仲間を気にしたのか、アレンへの攻撃を躊躇った。当然、アレンはそこを見過ごすわけがなく、その斧使いを鎧ごと逆袈裟に斬り上げる。
マナを巡らせれば、花術や葉術でなくても切れ味が増す黄薔薇の剣が、鎧を容赦なく切り裂き、その内側の肉をも切り裂いた。
目を見開く斧使い。感触的に肉体へのダメージは少ないと判断したアレンは、裂けた鎧へ向かって靴底を叩きつけるような蹴りを放つ。
「今回の戦いは殺しが御法度で良かったな。
行政局長が殺しを禁止してくれてなければ、お前らの命核はここで旅立っていた」
蹴り飛ばされて地面に横たわった斧使いへと、アレンは吐き捨てるように告げる。
「だからこそ、我々は何度も立ち上がり街の連中を殺せるんだがな」
壊れた鎧を脱ぎ捨てて、斧使いは言葉通り立ち上がる。
どうやら、切っ先が軽く撫でた程度のケガで済んでしまったらしい。
「殺さずとも無力化する手段なんていくらでもあるぞ? あまり頭の悪いコトを言わないでくれ」
「ええ。アレン先輩の言う通りです」
アレンがうめくように吐き出した言葉に、肯定する声がする。
直後――
「……がっ!?」
斧使いの男が、その場に倒れた。
その背後に、見覚えのある男が立っている。どうやら彼が斧使いを倒したようだ。
「ご無沙汰していますね。アレン先輩」
「お前か」
斧使いの背後にいたのは、かつてアレンが所属していた部隊の後輩だ。まさかこの場にいるとは思ってもみなかった。
「この度の騒動……騎士として、なんとお詫び申し上げれば良いやら……」
困ったような彼に、アレンは小さな笑みを浮かべる。
それは、シャンテ以外にも、信用できそうな騎士が街いるという証拠だった。
「いや、お前やシャンテがいるってだけで充分だよ。
そういや、シャンテが隊長をしてる護衛隊ってのはもしかして……?」
「全員が全員とは言えませんけどね。まぁそれでも、シャンテリーゼ先輩が隊長をしてる……ってコトを考えてもらえれば」
「そうか」
それでも、ある程度はシャンテや後輩の眼鏡に叶った者たちが集まっているということだろう。
「……完全に失望しちまうのは、まだ早いってか?」
「何とも言いづらい問いですが……それでも、おれ個人の意見として聞いていただけるのなら……」
「いただけるのなら?」
「完全な失望は、もう少し待っていただけたら、と」
「わかった」
「え? 自分で言っておいてアレですけど、うなずいてしまうんですか?」
「騎士団じゃなくて、お前を信用してるってコトだよ。信用させてくれよ」
「……わかりました。その信用を裏切らないように、精一杯やりますよ」
「おう。がんばりすぎて潰れない程度にがんばれ」
そうして、後輩はわざわざグラジ騎士式敬礼をアレンにすると、連れてきた部下たちに指示をだして、暴れていた騎士たちを回収していく。
それを見ながら、アレンは小さく息を吐いた。
「我ながら未練タラタラじゃねぇか」
苦笑して、剣を鞘に納める。
「だけどまぁ、街を守りながら八つ当たりできる相手が用意されてるってのは悪くないな」
アレンはそう独りごちると、次の八つ当たり先を探して、再び歩き始めた。
♪
カイム・アウルーラ。常濡れ樹海近くの門。サイネリアーチ。
そこにカーネイリは、立ちふさがる騎士たちを殴りとばしながら、やってきていた。
「あれは……」
門兵達を脅していた騎士たちを叩き伏せ、外へと視線を向けると、先日見た顔がこちらへ向かってくる。
それを見、門兵達が身構えるが、カーネイリがそれを制した。
「リーゼ」
「ミスタ・ショーンズ」
呼びかけられたシャンテリーゼが、乗っていた宙を滑る乗り物をカーネイリの前で停止させる。それを見ながら、彼は訊ねた。
「その様子では最悪のパターンが発生したな?」
彼女がうなずくのを確認してから、カーネイリが続ける。
「ならば、貴様は街の中だ。
馬鹿に従わず、信念に従ってる連中を纏めろ。そいつらの指針になってやれ」
「では、こちらは頼みます」
頭を下げて、シャンテリーゼが宙を滑る乗り物を発進させる。
「あ、あの……ミスタ……」
「グラジの騎士も一枚岩ではないというコトだ。
あの女はこの街の味方をする騎士の頭。街で暴れたり、これからこの門へとなだれ込んでくる馬鹿は、大花時計を狙う街の敵の頭だよ」
二人のやり取りを戸惑いながら見ていた門兵に、カーネイリはそう言って口の端をつり上げた。
ややして散発的ではなく、まとまった数の騎士達が街の中からサイネリアーチ周辺に集まってくる。
「まったく、どれだけ過激派連中は紛れ込んでいる」
面白くなさげに毒づいてから、
「烈葉拳ッ!」
カーネイリは青白い炎を纏った右手を振り上げる。
その炎は地面を滑るように舞い踊り、門へと集まってくる騎士たちを飲み込んだ。
「あの男……!? 詠唱を重ねるコトなく花銘だけで術を使えるのか……ッ!?」
それに戸惑う騎士達に、
「怯むな! 葉術というオドを用いた極東のマイナー術式だッ!
葉銘だけで術の発動が出来るが、花術ほど広範囲や高威力の術は存在せんッ!」
その場へとやってきた団長が叱咤するように告げる。
「ふんッ、確かにその通りだがな……」
団長の言葉に、カーネイリは鼻を鳴らす。
その叱咤を受けて、弾みをつけた騎士の攻撃を、カーネイリが身を屈めて躱した。
頭上を剣の横薙ぎが通り過ぎるのを感じつつ、その姿勢のまま一歩踏み込み、右手に青白い炎を灯すと――
「邪葉拳ッ!」
その手でアッパーカット気味の掌底を騎士の胸当てへと叩きつけた。
掌底の衝撃で、騎士の胸当ては砕け、そのまま宙を舞う。
「こと白兵戦に於いては、詠唱を重ねる必要がない分、こちらに分があるぞ?」
技の残心を終え、構え直しながら、カーネイリは団長を挑発するように口の端をつり上げる。
「かもしれぬ。だがな――」
それに団長はうなずきながら、カーネイリと同じような表情をして告げた。
「このツリーピオの猛毒液には勝てぬだろう?」
背に乗せた主に応えるように、ツリーピオが口のような部分を開く。
「倒れた部下を巻き込むぞ?」
「だから、今わざわざ口した。部下への警告も兼ねてな。それでも躱せぬなら、躱せぬ方が悪いッ!」
「ふんッ……良い悪党っぷりだ」
団長の答えに、カーネイリは面白くなさそうに笑う。
「天と刻の支配者の礎となるのだ! むしろ、光栄に思うべきだろうッ!」
「人のコトは言えんが、クズだな貴様も」
吐き捨てるように毒づきながらも、毒を浴びるワケにはいかないと、身構える。
他人のところの部下まで気を回す余裕はない。
「やれッ、ツリー……」
そこへ――
「やらせないッ!」
団長の言葉を遮って、少女の声が割って入る。
同時に、雪の結晶を模した容器が無数に空から落ちてきた。
「ユズ嬢……遅刻だぞ」
降り注ぐ雪の結晶から大きく離れつつ、カーネイリは口元に笑みを浮かべる。
「なッ!?」
空から降ってきたその容器は、中の術式が起動するなり、破裂しながら周囲に氷のつぶてを放つ。そのつぶては触れたものを次々と凍てつかせていった。
それがツリーピオの口を筆頭に、足や尾も凍らせる。
「先ほど、お前は葉術に威力はないと言ったな」
各所が凍っていくツリーピオを見ながら、カーネイリが嘯く。
「確かに一般的にはそうだが――花導と同じく、葉導もまた、ごく少数だが、例外がいるぞ?」
「なに?」
それに団長が目を細めた時――
「青紫纏……」
氷の即花弾に続くように、空から声が聞こえてきた。団長が思わず見上げる。
「……なん、だと……ッ!?」
思わず団長は声を漏らす。
太陽を背に、逆光と共に落ちてくるのは、先ほど毒で倒れたはずの異装の少女。
「最上位の葉術使いを、東の最果てでは、タツジンと呼ぶらしい」
青い紫陽花のような光を纏った少女は、花びらを散らすように、光の粒子を放ちながらまっすぐこちらに落ちてくる。
「……肢閃・紫陽散華ッ!」
落下しながら、逆手に持ったコダチが閃く。
「斬ッ!」
間合いの外からの斬撃にオドが乗る。届かぬはずの斬撃が、本物の斬撃となって団長の元へと降り注いだ。
「チッ」
花術では間に合わない。
そう判断した団長は、舌打ちしながらツリーピオから飛び降りた。
青紫陽花色の斬光はツリーピオの足関節を切断し、そのボディにも深々と傷を刻み込む。
直後に、異装の少女は地面へと降り立った。
「小娘ぇ……毒を克服したかッ!?」
ギリリと奥歯を鳴らす団長を無視し、異装の少女――ユズリハはコダチを構える。
「ユノとツリーピオには申し訳ないけど」
口の中で小さく呟きながらも、剣に先ほどと同じように青い紫陽花のような色をした光を纏わせた。
左手の中指と人差し指を立てて口元に当てつつ、腰を深く落とす。
裏街で得た技を本当は披露したくはなかった。だが現状、この技が自分を――街を護る為に必要だと、確信した。
なら、躊躇ってなど居られない。
「重ねず一つッ!」
団長の声が聞こえてくるが、ユズリハは気にせずに地面を蹴る。
「赤纏」
葉銘を口にしながら、ユズリハは全身に力を、コダチにありったけのオドを込める。
ユズリハを包んでいた光が、青い紫陽花から、赤い紫陽花を思わせる色へと変わっていく。
そうして、赤い紫陽花に包まれたユズリハがツリーピオに向かって、一気に駆けるッ!
「赤華・雷鳴紫水ッ!」
ユズリハ自らが雷の化身と化したかのような一撃。
ツリーピオをすり抜けるようにすれ違うその動きは、まさに雷鳴一閃。
瞬間的にツリーピオの背後へと至ったユズリハが――
「散ッ」
残心と共に、祈るように囁た。
直後、ツリーピオは斬られた場所から、赤い光が花吹雪のように吹き出した。まるで鮮血のようなそれと共に、その背の不枯のグラジオラスも砕け散り、ツリーピオが完全に沈黙する。
「ふぅ……」
降り注ぐ紫陽花の花吹雪。それがユズリハの照らし出す。
幻花の吹雪が、その体調の悪さを表すような青白い顔も、水の滴る髪も、濡れてその身にまとわりつくような衣服も、今の彼女の全てを、美しさを引き立てている一要素と変化させる。
舞い降る残光の中にいるユズリハはまさに、人外の美幽鬼の様だ。その美しさに見惚れてしまえば、心どころか命核さえも奪われて、幻蘭の園へと導かれてしまうかのような――
突如、空から現れて、そんな姿を見せたユズリハに、周囲にいた騎士たちは、ある者は見惚れ、ある者は呆気に取られ、ある者は畏怖を抱く。
そうして、完全に騎士達が動きを止めている中、ユズリハの技後の隙を狙っていたかのように――
「爆炎破ッ!」
団長が剣に灯した炎を放つ。
「無駄だよ」
眼前に迫る炎のつぶてを見ながら、ユズリハは焦り一つなく呟いた。
何故なら――
「重ねて三つ。其は城壁の如き光土の鎧ッ!」
新たに空から聞こえた声と共に、光の壁はユズリハへ迫る炎を阻む。
「なんだと……ッ!?」
団長の術を防いだ花術師が、空よりふわりと舞い降る。
「戦学共修騎士団団長ダンダルシア・ダラン・ダンゼルさん……だったっけ?
色んなコトの落とし前――付けに来たわ。覚悟は出来てる?」
――ユズリハは、フルール・ユニック工房の主人、花修理の少女ユノ・ルージュと共にここへ来ていたのだから。
主役は遅れた頃にやってきます。
ちなみに、カーネイリさんは、ユノとユズリハが来ないようなら、自分で団長をボコるつもりでした。ただツリーピオの存在はカーネイリさんには想定外。それでも負けるつもりはなかったようです。
マギー婆さんは引退してるものの元々はマリーの経営してる娼館の経営者でした。マリーが彼女の全権を受け継いだ形になります。
マリーとマギー婆さんの関係は、ほぼそのままサイーニャとマリーの関係に近いものです。本編で特に出番のなさそうな設定なので、ここでコソっと呟いておきます。
サイーニャとマリーの関係の掘り下げは、また後日そのうちに。
次回、vs団長戦決着の予定です。