掌編小説
時々長いお話のようなものがありますので、それをまとめました。
タブーの穴
タブーという言葉がある。使うことすら、許されないような雰囲気がある言葉。いつの間にか、人生に生まれて、いつの間にか、当たり前になり、いつの間にか、穴のあいた自分をつくる、それがタブー。
掲載日:2020年 09月 05日
最終更新日:
2020年 09月 05日
キーワード:
日常
ひろ葉
明日というもの
明日というもの、それに向かって行きたい。きれいな風景、それに向かって行きたい。私は、私を有りたい。
掲載日:2020年 08月 11日
最終更新日:
2020年 08月 11日
キーワード:
日常
ひろ葉
縁結び
この昨今でも、ふらっと旅に出られる余裕というのか、経済的にも、精神的にも、マイペースで生きられる人はいるようだ。羨ましいかぎりである。その分、私のような者は、病んでゆくのだろうか。考え過ぎだろう、と何//
掲載日:2020年 08月 09日
最終更新日:
2020年 08月 09日
キーワード:
日常
ひろ葉
晴れ間の朝
こんな二人がいるかどうかはわからないけれど、蛍袋の絵を描いてくれる人はいないだろうか。昔、あの人が残してくれた絵を、無くしてしまった。あの絵に、もう一度、逢いたい。
掲載日:2020年 06月 21日
最終更新日:
2020年 06月 21日
キーワード:
日常
ひろ葉
願いの石
石を拾うことがある。何故、その石を拾い、眺めたかはわからない。偶然かもしれないし、必然かもしれない。誰もが石を拾うことがある。石は人の奥にある謎、人の奥にある謎は、謎のまま、生きてゆく人に引き継がれて//
掲載日:2020年 05月 25日
最終更新日:
2020年 05月 25日
キーワード:
日常
ひろ葉
緑が好き
緑が好き、と言うけれど、ほんとの意味をわかっていないことが多い。西日の当たる草木見ていて、偉くもない人間のことを考えていた。
掲載日:2020年 05月 02日
最終更新日:
2020年 05月 02日
キーワード:
日常
ひろ葉
久しぶり
簡単な声と言葉。いつでも持っていられたら、人生は楽しくなる、そんな気がする。難しいことは、わかりにくいから、なるべく、なるべく、簡単な声と言葉で、久しぶりって。
掲載日:2020年 06月 30日
最終更新日:
2020年 06月 30日
キーワード:
日常
ひろ葉
禁忌
ウイルスにより危機にひんしている今よりも 、科学はやがて、更なる発展を遂げるだろう。あってはならないことを、日々、起こしながら。
掲載日:2020年 04月 12日
最終更新日:
2020年 04月 12日
キーワード:
日常
ひろ葉
今時の才能
この世界は、いつも、辛くない方向へと進んで行く。辛くない方向へと急ぐときには、多くの物事がはしょられる。はしょればはしょるほど、何もできない世界へ進んでいるのに。
掲載日:2020年 03月 22日
最終更新日:
2020年 03月 22日
キーワード:
日常
ひろ葉
寝湯にいた父
寒波が来て、冷たくなった午後、こたつでうたた寝をした。夢を見た。父親の夢だった。銭湯によく行った。今の自分より、ずっと若い父親がいた。何故か、悲しかった。
掲載日:2020年 03月 16日
最終更新日:
2020年 03月 16日
キーワード:
日常
ひろ葉
正確な前世
遺伝子を調べれば、この先どんな病気にかかりやすいのか、わかるらしい。聞きたいような、聞きたくないような。前世のことも、ほんとうは、わかるようになっていたりして、と考えてみた。
掲載日:2020年 02月 25日
最終更新日:
2020年 02月 25日
キーワード:
日常
ひろ葉
紅梅が咲いた日
紅梅が咲いているのを見かけた。もう、春だなと今年も思った。春が来ると、一周したような気になる。一周したら、皆が年を取ったなと感じる。梅や桜は、その目印の花のようだ。
掲載日:2020年 02月 23日
最終更新日:
2020年 02月 23日
キーワード:
日常
ひろ葉
掌の明日
言いたいことを言い、やりたいことをし、周りのストレスを考えられない人の視界は、どんどん縞模様になるんだろう。そういう人が早くいなくならないかと思いながら、書いていたら、こうなってしまいました。
掲載日:2020年 02月 16日
最終更新日:
2020年 02月 16日
キーワード:
日常
ひろ葉
母と粉雪
人は年老いて、次第に記憶を失ってゆく。その光景を目の当たりにするときに、浮かんだことは、ある家族のことだった。兄と妹、同じ人から生まれても、性格は違うものだ。それを一番感じた家族のことが、この冬、気に//
掲載日:2020年 02月 02日
最終更新日:
2020年 02月 02日
キーワード:
日常
ひろ葉
パノラマの星座
とにかく、書いてみました。長くなりすぎて、詩ではないのですが。脚本って、ある程度、一人芝居をするから、書けるのかなと思いました。
掲載日:2019年 11月 30日
最終更新日:
2019年 12月 01日
キーワード:
日常
ひろ葉
赤い椅子
一人で過ごしていると、ふと思い出す人がいる。思い出すというのは、心の中に、その人のための椅子が、ずっと置いてあるということか。なんとなく浮かんだこと。
掲載日:2019年 11月 25日
最終更新日:
2019年 11月 25日
キーワード:
悲恋
日常
ひろ葉
甘い匂い
秋の日の色は、柿の実色で、冬に向かうにつれて、熟してゆくその匂いは、甘く、怪しい。古代からある甘さだ。それは、どこか艶かしい匂いを秘めている。無防備にさせて、永遠の眠りにまで、誘うような。
掲載日:2019年 11月 09日
最終更新日:
2019年 11月 09日
キーワード:
日常
ひろ葉
この寒いのに
甘い匂い、のあとのことを考えていたのと、どこからともなく聞こえた風の音に、浮かんできた情景。なんでも、思ったことを言う人は、なんでも、思ったことを言えない人に、寄りかかって暮らしている。それが、人間の//
掲載日:2019年 11月 17日
最終更新日:
2019年 11月 17日
キーワード:
日常
ひろ葉
女の部屋
長袖でないと肌寒くなってきて、タンスの中を見ていた。そこには古い封筒があって、ついでに始末していた。ふと、思った。タンスの中の時間、タンスの中の真実、見えない心の引き出し。物語を思えようとしたとき、明//
掲載日:2019年 10月 13日
最終更新日:
2019年 10月 13日
キーワード:
日常
ひろ葉
水色が見えた日
子供の頃から、自分のことを、俺、って言ったことがない。何故かはわからない。もしも、自分のことを俺って言っていたら、人生は変わっていたかもしれない。九月の土曜日、そして、俺、Tという女、なんとなく、浮か//
掲載日:2019年 09月 21日
最終更新日:
2019年 09月 21日
キーワード:
日常
ひろ葉
海の方まで
海の方に歩いてゆく先生の背中を、今でもはっきりと覚えている。黄色いシャツの色が、秋の日の蝶々のように見えた。先生、ありがとう。
掲載日:2019年 09月 15日
最終更新日:
2019年 09月 15日
キーワード:
日常
ひろ葉
日暮れても
老人の、介護支援について、思うことは多々あるけれど、何がどう関連して、何かのシワが寄せてくるのかは。わからない。これも、イメージの世界だから、賛否あるだろう。
医療ビルの持ち主が家賃を上げなければ、//
掲載日:2020年 01月 02日
最終更新日:
2020年 01月 02日
キーワード:
日常
ひろ葉
森の中
明け方まで起きていた。ぼんやりする頭のなかで、ぼくは、森の中にいた。とくに、何がというわけでなく、ぼくは、やっぱり、ここにいる。
掲載日:2019年 10月 26日
最終更新日:
2019年 10月 26日
キーワード:
日常
ひろ葉
島の夏へ
島国なんだから、残せるんじゃないか、何をか、何かを。それが、感動というか、感激というか、何回も出くわしても、これは良いって、そんな感覚になれること。会話を控えることもなく、駅前は騒がしいから、余計にそ//
掲載日:2020年 06月 29日
最終更新日:
2020年 06月 29日
キーワード:
日常
ひろ葉
夏のムシ
蒸し暑い日になると、夏のムシの話を思い出す。あの頃の夏は、いつも、秀ちゃんといて、いつも、幻の中にいるようだった。山間の、見渡す限りの緑の中には、人ではない者たちがたくさんいたと、ほんとうに、そう思っ//
掲載日:2019年 07月 13日
最終更新日:
2019年 07月 13日
キーワード:
日常
ひろ葉
夏の終わりに
夏の終わりに、人には何があるのだろうと考えながら、坂道を歩いていた。これからどうしようかという思いが、尚更、生まれてくる。皆、迷いの中にいるんだろう。それでも、生きてゆくんだろう。
掲載日:2019年 09月 01日
最終更新日:
2019年 09月 01日
キーワード:
日常
ひろ葉
二人の背中
敬老の日が来て、二人仲良く家族に囲まれて、そんな暮らしなら、それほど、幸せなことはないんだろう。せめて、二人であれば、それも幸せなんだろうか。
掲載日:2019年 09月 14日
最終更新日:
2019年 09月 15日
キーワード:
日常
ひろ葉
三つめの蛍
蛍の光が何かを繋いでくれている、そう感じたんだ。こんな田舎の日常も、あるかもしれないな。
掲載日:2019年 06月 17日
最終更新日:
2019年 06月 17日
キーワード:
日常
ひろ葉
ケケケッ
梅雨時の朝、突然、襲ってくるあの魔物はいったいなんだろう。言葉で説明できないけれど、確かに、魔物はいる。
働き方改革とかで、何かが変わってゆくとしても、上手く生きられない人は多くて、富やゆとりは偏った//
掲載日:2019年 06月 14日
最終更新日:
2019年 06月 14日
キーワード:
日常
ひろ葉
睡蓮鉢
原風景について考えることが多くなった。喜びや悲しみを得られた心の源は、どこにあるのか。これがあったから、自分でいられたと、そう言えるものは、長く生きるうえでは必要に思う。そこにはまた、開いてはいけない//
掲載日:2020年 07月 07日
最終更新日:
2020年 07月 07日
キーワード:
日常
ひろ葉
安兵衛さん
こんな安兵衛さんみたいな人がいて、こんな家で暮らしていて、妻がいて、笑い声があって、夜には真っ暗な外が訪れて、いいなぁと思った。畑の芋掘りをいつしようかと思いつつ、書いていた。
掲載日:2020年 10月 14日
最終更新日:
2020年 10月 15日
キーワード:
日常
ひろ葉
秋空なのに
秋空、爽やかで清々しいけれど、心の空、その風は幻想のままに、流れてゆく。この世、ほんとの気持ちで生きている瞬間に、日がさすことはないという。
掲載日:2020年 10月 24日
最終更新日:
2020年 10月 24日
作品に含まれる要素:
R15
キーワード:
日常
ひろ葉
この村は
何を見ているのかなと思っていたら、ほとんどの人はゲームみたいで、そんなに夢中になれるのって、ある意味幸せなんだろうなと思った。生き物は、脳で感じ取るのだとしたら、脳だけ生きていればいいような気がしてし//
掲載日:2020年 11月 05日
最終更新日:
2020年 11月 05日
キーワード:
日常
ひろ葉
追想
感染症が治まることは、しばらくはないだろう。社会は少しずつ、これまでのシワをうねらせて、別のシワを作っているようだ。人員整理と人手不足の間で、人は追想しつつ、また明日も暮らしてゆく。
掲載日:2020年 11月 07日
最終更新日:
2020年 11月 07日
キーワード:
日常
ひろ葉
にこにこ
疲れているからか、甘いものが食べたくなり、甘味屋に入ることがある。ケーキよりは、小豆を好むのもあって、甘味屋は欠かせない。そんなとき、一人で行くのもつまらなくて、ちょうどいい相手が欲しくなる。ちょうど//
掲載日:2020年 11月 12日
最終更新日:
2020年 11月 12日
キーワード:
日常
ひろ葉