以て血を

外界から閉ざされた、とある王国 かつて繁栄した種族が今、ゆるやかに滅びの途を辿り始めた

秘境に隠された美しい山。その山頂は、巨大な深い暗緑色の翡翠で出来ていた。 それが人間の目に見つかった時、物語は、始まった。

生きていれば全長２５ｍ、新種の恐竜の化石が発見される その化石は、発見時には見つからなかった特徴があった

盗まれた伝説の呪文書”死者の掟”を追って四人の登場人物が手掛かりを求めて旅立つ 産業革命を経た近代国家のそこここに隠れ潜んだ歴史の闇、社会の陰 『サウロンサウルスの標本』の裏で起っていた一連の事件の物//

狩人の騎士団、四大支部の一角、蒼天院。 その始まりの地、アーンスローに「獣」が現れた。 一向に事件が終息しないことを危惧し、糞虫の巣から助っ人が派遣される。

古い伝統ある貴族の家系が途絶えようとしている。 カルヴェノ家に残った最後の男児に継承権が回って来た。 グレアスタン・セドヴィーク・ド・カルヴェルノは、家門を継承するために一族が与えられた秘密の役目を果//

終わることのない日常の終わり その終わり

重なる不測の事態 それが騎士団本部、血統鑑定局、宿礼院、糞虫の四勢力が絡み合う事件に発展する

夢と現実が交錯する世界で少年と若い女が出会う 遠い遥かな昔から、きっと二人は、この出会いと別れを繰り返して来た

患者の尊厳をも奪う忌むべき黝（くろつち）病。 未だ病理の解明されていない珍しい病気である。 水妖（フーア）の専門家であるルーフレッドとその師匠ヴェロニカは、黝病の患者と出会った。

雑記 獣狩りの狩人と工房、悪夢、血質について

美しい女警察官の風変わりな依頼

とある貴族の別荘にて未解決事件あり

大ヴィン島で感染するハズがない南洋の風土病に罹患した女が殺された 彼女は、どこでこの病気に罹ったのか？ 調査の結果、どこにも知らせずに同じ病気を自宅で治療している富豪の妻が見つかる

ヴェロニカは、いかにして”ソーベリックの人喰い”と呼ばれるに至ったか あるいは”猫の船乗り”が死んだ後の物語

残酷な飼い主に買われている犬を見ると、ゾッとする。 彼らは、理不尽な酷い仕打ちに日々、苦しんでいる。 そこから逃げることも出来ず、助けを求めることもできない。 あるいは、明日が来ることさえ呪っているだ//

馬鹿で、軽くて、いい加減な二人の夜の追いかけっこ

「もっと早く来てくれれば良かったのに」 そう思うことは良くあるだろう これは、そういうお話

悪魔も人間を助けることがあるものだ それが人間の望む形と違うとしても ロイド少年は、夢で祖父に黒薔薇を預けられた 人を喰う夢魔の助けを得て少年は、海底墓場に向かう

君は、悪夢を覚えているか？ 息を呑むような戦慄を。 目も眩む暴力を。 あらゆる悪徳を思うさま、満腹になるまで堪能した夜を。 もう誰一人、幸福になるなとすべてに絶望した夜に。 君がもし、悪夢を覚え//

平凡な庶民の男が伯爵に見初められ、花婿に迎えられた だが彼女は、吸血鬼 華麗なる伯爵家に隠された悍ましい旧家の伝統