ヴァランデール王国譚（短編集）

昔々、『色狂いの老いぼれ公爵』と呼ばれた公爵がいました。嫁いだ若い令嬢たちは何故か数か月で命を落とし、また若い妻を迎える。酷い噂が国中に流れていても、王の弟である公爵に誰も逆らうことはできませんでした//

昔々、金貨の雨を降らす奇跡の力を持つ聖女がいました。 尽きることのない金貨の雨は王国を栄えさせ、国民すべてが貴族になることができました。 大人も子供も働くことなく、毎日贅沢をしながら遊んでいられる楽園//

「世界の終わりまであと七日になりました」それは地下都市から助けを求める暗号メッセージ。 　数十億年前に火星の大気を奪った超宇宙台風の襲来によって、地球にいた人類は地上と地下に分断されてしまった。地下都//

　婚約者の王子は私を裏切り、一月後に予定されていた結婚式を侯爵家の令嬢にすべて譲ることが決まった。 　絶望した私は自決する為に魔物を呼び出したのに、美しい魔術師が現れてしまう。「お茶が飲みたい」と言う//

幼馴染との幸せな結婚式の翌日。突然現れた火竜が、私のことを〝竜の番〟だと言った――。 これは「生贄の魔女と呪われ王子」の火竜のその後のお話。 ■カクヨム・pixiv・魔法のiらんど・エブリスタに掲載//

両親の借金で売られそうになった伯爵令嬢アレッタは、幼馴染の見習い魔術師ケフィンによって救われた。 一年後、平民となったアレッタが暮らす僻地の村に問題が発生し、解決する為にアレッタはケフィンに結婚を申し//

上司のパワハラに悩み、思い詰めた「私」は、小さな老人や巨大な赤子、空を駆ける白狐や龍といった、おかしなモノたちが見えるようになっていた。 冬の夜、公園の木の上で眠っていた鬼神が落とした角を拾った私は、//

――私は父の公爵に命ぜられるまま、愛する王子に毒薬を盛った。 　父に命じられるまま婚約者の王子に毒を盛った公爵家の娘マディーハは、壊れた王子と離宮に籠り、花冠を作り、お茶を飲む穏やかな日々を送ってい//

　異世界召喚された私は、世界を大災厄から救うため毎日の祈りを捧げる聖女として真面目に務めていた。一年後には元の世界に戻れると聞いていたのに戻る方法はなく、白い魔物への供物にされると知った私は復讐するこ//

不治の病で死んだ私は、一年間だけ三途の川のほとりにある食堂で働くことになった。現代の三途の川は観光名所になっていて、生者と死者の魂が入り乱れて騒がしい。 奪衣婆や鬼、慣れない仕事に疲れた者たちの愚痴を//

高校一年の夏休み直前、俺は不思議な銀髪の女に出会った。彼女は俺が小学生の頃から書いている秘密の物語を知っていて、そのヒーローの名前を言い当てた。 彼女はヒーローを探して、この広大な宇宙と無数の世界を旅//

風竜ヴラディミールは待ち望んでいた番に出会い、困惑していた。目の前には黒い髪と瞳の少年しかいなかったからだ。竜の番を拒否した少年は、不思議な魔法を使い、やがて秘密を語りだす。 ◆この作品はpixiv//

私を嫌っていた婚約者の王子が、明日処刑されます。――これは「生き残りの巫女と魔物喰いの王子」の王子の弟とその婚約者の物語。

卵から生まれた時から寄り添う火竜の夫に、竜の番と呼ばれる運命の相手が現れた。その姿を見た妻の土竜は、嫉妬と錯乱の中で竜族最大の禁忌を犯す。時は流れ、運命は回る。それはまるで輪舞のように。 ◆◆竜によ//

恋人に売られた平民の女と、国と妃に捨てられた王子の物語。 ※ムーンライトノベルズ版をＲ１５に改稿、加筆した作品です。カクヨムにも掲載しています。

肉食系女子を目指して奮闘してきた料理の得意な女が、結局は腹黒幼馴染に捕まるお話。 ――「抱き枕の侍女と意地悪な騎士」に登場するベリンダのその後。 ■カクヨム・エブリスタにも掲載しています。

ダンスが得意な私が異世界転移。最初に出会った美形は超ナルシストのお貴族様。 踊れないと悩む姿を見てひらめいた。私がレッスンしてあげる（もちろん有料）！ ――これは、踊る女子高生と踊れない貴公子の物語//

月が輝く夜、ろうそくの灯りを見つめながら皇帝の妃になってしまった恋人を男は想う。強大な力を持つ魔術師となり、宰相となった今でも自分の無力を感じながら。――「後宮青月妃伝」、宰相セイランの物語。 ■カ//

幼い王子の教育係になった私は、いつしか王子の隣に立っていた。 私を護る為、王子は幸せなお伽話を紡ぎ続けていく。 ――これは「お伽話に取り残された私の話」のフェイの物語。 ■この作品はカクヨムにも掲載//

◆2020年11月　pixiv「コミカライズ・パーティ」ビーズログCHEEK賞受賞／pixivコミックにて、2022年10月連載開始（コミカライズ原作は加筆しています）◆ 異世界召喚され、魔王を倒した//