東京帝国女学院 四季の情話

秋の夕暮れ、手紙から始まった恋物語 　文学少女の藤己澄子は、秋の夕暮れにロマンチックな衝動から戦地への慰問文を書く。その相手は満洲にいる通信兵、大村勇太郎一等兵だった。 　澄子の詩的な手紙に対し、勇//

　春の入学式を迎えた藤己澄子は、文学を愛する女学生。 　恋をするたびに感想文を書く彼女は、古文の先生、上級生、さらには漱石の著作まで、次々と”恋”を発見する。 「未来のあなたへ」と宛てた手紙を毎晩書き//

　清少納言を愛する文学少女・澄子（15歳）は、東京帝国女学院に派遣されてきた理系助手・鮎川に恋をする。 　実験室で試験管を爆発させ、恋文を誤って職員室に提出してしまうドタバタの末、夏祭りの夜に鮎川から//

シリーズ【東京帝国女学院 四季の情話】四作目です。 　昭和初期、戦時下の東京帝国女学院に通う文学少女・藤己澄子は、厳しい勤労奉仕の中でも、ひそかに勇太郎一等兵への想いを『冬のつとめ帖』に綴っていた。//

　戦時下の東京帝国女学院三年生、藤己澄子は、空襲や勤労奉仕で日常が奪われる中、「秋は夕暮れ」という美意識と大村勇太郎への想いを胸に「文学」として生きる。勇太郎が九州へ転属する際、「笑っていてくれ」とい//

【東京帝国女学院シリーズ】スピンオフ。愛子の物語。 終戦間際の東京。東京帝国女学院三年の阿佐野愛子は、「思いつき」で失敗を重ねる十八歳。焼け跡から酒粕を拾って泥酔、内緒で帝国歌劇団のオーディションを受//