中辛

ここに記せしは 大陸の果ての島国に生まれ 強大なる悪の帝国に立ち向かいし 若き騎士の物語 （『カクヨム』様にも投稿しています）

テツヤは寝不足だった。同じ街の夢ばかり見るせいだ。 夢の世界で空を飛ぶテツヤに、正体不明の敵が襲いかかる。 現れた巨大ロボット“フォアシュテルング”に誘われるまま、 テツヤは誰にも知られることのない戦//

深い深い森の奥、月の光が差し込むお城の回廊を、透き通るような白い肌の若者が歩いていました。 若者は、荒れ放題のお城を掃除するついでに、宝探しをしてみたいと思いました。 さて、きしむ扉を左右に開くと、大//

……自殺なんてするんじゃなかった。 （『カクヨム』様にも投稿しています）

獣の皮に身をくるんだ男が一人、白銀の世界にまっすぐ足跡を刻んでいた。

最初に言っておくが、これは俺の物語じゃない。俺はただ余計な仕事に付き合わされただけだ。 （『カクヨム』様にも投稿しています）

アテナイに、コモスとトラゴスという二人の男がいた。

「おめでとう勇者さん。あなたは異世界への転生者として選ばれました」

雨の季節のお話です。 鳥や大きな獣から身を隠していたカエルたちは、雨の気配を感じると アジサイの下に這い出てきて、いっせいにゲコゲコと歌い始めます。 でも仲良く合唱しているわけじゃありません。 カエル//

死にたくなければ、空気を読むことだ。

「たのもう！！たのもーう！！」 剣の達人と噂に名高い水出壮敏の道場を前に、稙田時村は声を張り上げた。 ところが時村を出迎えたのは、武芸の“ぶ”の字も知らなそうな弱々しい若者であった。 「申し訳ない。当//

騒ぎの原因なんてどうでもいい。

三年目の夏が過ぎ去る前に　秘めた想い打ち明けたくて 白い便箋を買ったんだ 顔文字じゃ伝えきれない　伝えきれるわけないと思ったから

もしも“文字の無い街”へ行く方法を見つけたら、私にも知らせてほしい。

toybox explorer　何が楽しくて　人間なんか 好きでもないのに　付き合わなきゃならない

鏡よ、鏡。この世でいちばん美しいものは何？

結末を知りながら続行する者は狂人である。 しかし我々は、いずれ死ぬことが分かっていながら生きている。

五十億周年おめでとう！！！！！

むかしむかし、ある山奥に、とても賢いドラゴンが棲んでいました。

小説を書いている。 ただひたすら、書いている。

CPUの熱暴走を防ぐ無数のファンの作動音だけが反響する地下室で、とあるプログラムが長大な文字列をディスプレイに表示してゆく。文章による創作の歴史が、スーパーコンピュータの中で静かに終わろうとしていた。

なまこは身の危険を感じると溶けるが、しばらく経つと元のなまこに戻る。我々もそうありたいものだ。

勝負の結果は分かりきっていました。

むかし、北の大地が深い森に覆われていた頃。森の中の集落に、土器職人が住んでいた。

光の剣（つるぎ）握り締め 気がつけば剣と魔法の国 与えられた使命はひとつ 「ただひたすらに駆け抜けろ」と

俺の名はピースメーカー。ゴミ溜めの街ガーベイジ・シティの平和を守るスーパーヒーローだ。

ある日突然、人間が爆発しだした。

絵を破壊するべきだろうか？ わたしはそうは思わない。

大きな図書館に一匹のねずみが棲んでいました。

小説の中に閉じ込められていると気がついたのは、私の置かれている状況と私が描写した状況とが一致しているからだった。あるいは、今そのように描写したからこうなったのかもしれない。

※注意※ 架空の人物が自作ゲームについて語っています。 登場するゲーム作者、ウェブサイト、VRゲームなどは全てフィクションであり、実在しません。

ダンジョンの宝よ、ありがとう。

長い長い道のりだった。 オリンピックで百メートル走のトップ記録が0秒00に到達した瞬間から、世界は変わり始めた。

一体の骸骨がメモ帳を抱えたまま、通路の脇に転がっている。