『芸術家問題』

『柄谷行人問題』 日本における、柄谷行人の位置について。もっと文壇が廃れないように、批評をしてもらいたい、という評論的文章。

『芥川龍之介問題』 芥川龍之介と自分との関わり。歯車、についてなど。

『太宰治問題』 太宰がどれだけ素晴らしい作品を書いても、心中しているという事実に、目を背ける訳にはいかない。

『埴谷雄高問題』 自分が気に入っている埴谷雄高を批判しないが、もしも、批評し得るとすれば、埴谷雄高問題は、その読解の難しさにあるだろう、とした。

『志賀直哉問題』 ウルトラエゴイスト、と称される、小説の神様。しかし、生きるためのウルトラエゴイストは悪くない、とする評論的文章。

『アルチュール・ランボー問題』 輝かしい詩的営為における、アルチュール・ランボーの問題は、その優しさにある、とした評論的文章。

『村上春樹問題』 村上春樹に問題はなく、流行りの村上春樹を読んでいない自分に、問題があるとした、評論的文章。

『司馬遼太郎問題』 司馬遼太郎の小説は、面白過ぎるため、どんどん読んでしまうから、視力低下の問題がある、とした。

『ドストエフスキー問題』 超一流の作家、であるドストエフスキーに問題はなく、自分が登場人物が覚えきれないという問題があるとした、評論的文章。

『西村賢太問題』 西村賢太に問題がある訳ではなく、西村賢太を文壇の重要な場所に置かなかった、日本の文壇に問題があるとした、評論的文章。

『萩原朔太郎問題』 萩原朔太郎問題とは、我々の思考が及ばない程に、高度な点にある、とした。

『島尾敏雄問題』 実際、戦争というものについて、考えさせられる、島尾敏雄問題。

『宮本輝問題』 芥川賞を取って、今なお活躍する宮本輝は、金を持ってそうなのに、小説から貧困な感じを受けると言うのが、宮本輝問題。

『夏目漱石問題』 先駆者的存在で、長編のストーリーテラーである、夏目漱石の問題は、その退屈さにある、とした評論的文章。

『カフカ問題』 有名なカフカは、問題がないと言うのが、問題だとする、評論的文章。

『中原中也問題』 中原中也の偉大さは、一端は、あの写真写りの良さ、にあったのではないか、と言う問題の、評論的文章。

『坂口安吾問題』 『堕落論』の理解のされ方に、問題があるのではないか、とした坂口安吾問題。

『川端康成問題』 川端康成問題としては、ノーベル文学賞を貰っているのに、自殺した点にあるとした。

『アラン問題』 優秀な哲学者であり評論家であるアランの問題は、本名はアランではないというのが、アラン問題。

『阿佐田哲也問題』 麻雀小説なのに、内容が無茶苦茶、面白いと言う、阿佐田哲也問題。

『藤澤清造問題』 西村賢太なくして、藤澤清造なし、と言うのが、藤澤清造問題。

『織田作之助問題』 日文出身の自分が、全く、織田作之助と言う小説家を知らなかったという、織田作之助問題。

『江戸川乱歩問題』 ペンネームの使い方が、上手すぎる、と言うのが、江戸川乱歩問題。

『二葉亭四迷問題』 二葉亭四迷問題とは、すごいことをやってのけたのに、自身を「くたばって仕舞めえ」と罵った、と言う所にあるとした。

『三島由紀夫問題』 三島由紀夫問題とは、いちいち、注釈に行かなければならない、言葉の難しさにある、とした。

『谷崎潤一郎問題』 谷崎潤一郎問題とは、自分にとって、研究する興味がわかないという問題。

『安部公房問題』 安部公房問題とは、急死しなければ、ノーベル文学賞を受けていた、と言う問題。

『シェークスピア問題』 シェークスピアと言えば、様々な有名な作品を残しているのに、自分の読書経緯から、『マクベス』くらいしか言えない、と言う問題が、シェークスピア問題。

『ニーチェ問題』 ニーチェ問題とは、本のタイトルは覚えていても、内容は全く答えられない問題

『ゲーテ問題』 ゲーテ問題とは、ゲーテには非の打ち所がない、と言う問題。

『梶井基次郎問題』 梶井基次郎問題とは、『檸檬』で有名なあの写真の人、くらいしか知らないという問題。

『小林秀雄問題』 小林秀雄問題とは、批評はすごいが、小説家にはなれなかったところに、問題がある。

『ゴッホ問題』 ゴッホ問題とは、絵のタッチが、ゴッホは目が悪かったんじゃないか、と自分が思うということに、問題がある、と言う問題。

『ムンク問題』 ムンク問題とは、皆思って居たムンクの叫びと言う作品が、丁寧に、正確に言えば、ムンクと言う画家が描いた、『叫び』だった、と言う問題。

『芸術家問題の位置』 死んでみないと、その芸術家の問題というおものは、見えにくいという、芸術家問題の位置について。