【夏のホラー20XX】向け短編

　ある日を境に、ただの噂が現実を侵蝕し始めた。　 　根も葉もない噂話、あるいは思いつきのホラ話・ヨタ話・ネタ話、そういったものが現実を捻じ曲げて、本当の話にすり替わってしまうようになったのだ。　 　こ//

　地元に帰ってきた私は、以前通学路として使っていた道を歩いていた。だが、通いなれていたはずの道は、以前と異なっていた……。

　骨董品のラジカセから、ノイズに混じってぼそぼそと喋る奇妙な声が聞こえてきた。まるでお経のようにも聞こえるそれに興味を持った照行は、発信源を探してみることにした……。

　宇宙を航行中の貨物船が、正体不明のモンスターに襲われた。あっという間に船員二名が殺され、モンスターの正体であるナノマシンに船長も感染してしまう。さらに、宇宙船の進路が勝手に変更されてしまい、このまま//

　その日。とある市立総合病院で、一晩のうちに１３人の患者が原因不明で相次いで亡くなった。 　そして、騒ぎはそれだけでは終わらなかった。　 　翌日には、気温より低い体温に、呼吸なし、脈拍なしという、どう//