ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私はロボット

短編
あらすじ
 ……妙だ。朝、いつものようにベッドから起きようとしたが、何かが違う。最近悩まされていた腰や関節の痛みが消えている。しかし、スッキリしている割には、どこか動きがぎこちない……これは驚いた。鏡を見ると、そこにはかつての私の面影はなく、金属の光沢を持つロボットの姿が映っていた。
 おそるおそる自分に触れてみるが、感触がまったくない。ただ、ひんやりとしていそうだ。だからだろうか、不思議と冷静に物事を考えられるのは。そういえば、起きたばかりなのに思考がクリアだし、この姿を見てもさほど驚きはしなかった。普段の私なら、間違いなく悲鳴を上げていただろう。この前なんか、蜘蛛を見てその場で踊ってしまったくらいだ。妻のあの呆れた顔は思い出したくもない。そうだ、妻と息子にどう説明すればいいのだろう。
Nコード
N9927JS
作者名
雉白書屋
キーワード
キーワードが設定されていません
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2024年 11月17日 11時00分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
0件
総合評価
10pt
評価ポイント
10pt
感想受付
受け付ける
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
2,216文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N4435KX| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
 おれは『夢男』だ。誰かにそう呼ばれているわけじゃないが、いずれはそんなふうに都市伝説のような存在として、人々の間で恐怖とともに語られるようになるだろう。  男も女も、子供も老人も、おれに逆らうことはできない。やりたい放//
N4434KX| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
 おれの人生はどん詰まりだ。借金に借金を重ね、拾ってくれた会社にも不義理を働いた。もう引き返すことはできない。おれにはもう、この手しか残されてない。  そう何度も頭の中で繰り返しながら、おれは“道”と呼ぶにはあまりに心も//
N7019KW| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
 いくつか会社を経営する、とある金持ちの男。ある夜、帰宅して玄関のドアに鍵を差し込んだそのときだった。 「動くな」  低く、抑えた声が背後から突き刺さった。同時に、背中に硬い感触が伝わる。男は即座にそれが何かを察知し//
N7017KW| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
 最近、田村はどうも体調が優れなかった。頭の芯に靄がかかったような鈍い感覚が続き、かと思えば時折、突然針で刺されたような鋭い頭痛が走る。肩こりは慢性的にひどく、目は霞み、物が二重に見えることすらあった。  最初は、寝不足//
N7013KW| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
 ――コン、コロ……。 「あの、これだけですか……?」  とある会場。天井の高い無機質な空間に、大勢の人々が列を成していた。皆、器を抱え、黙って順番を待っている。その列の先頭に立つ中年の女性が、プラスチックのバケツの//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ