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私はロボット

短編
あらすじ
 ……妙だ。朝、いつものようにベッドから起きようとしたが、何かが違う。最近悩まされていた腰や関節の痛みが消えている。しかし、スッキリしている割には、どこか動きがぎこちない……これは驚いた。鏡を見ると、そこにはかつての私の面影はなく、金属の光沢を持つロボットの姿が映っていた。
 おそるおそる自分に触れてみるが、感触がまったくない。ただ、ひんやりとしていそうだ。だからだろうか、不思議と冷静に物事を考えられるのは。そういえば、起きたばかりなのに思考がクリアだし、この姿を見てもさほど驚きはしなかった。普段の私なら、間違いなく悲鳴を上げていただろう。この前なんか、蜘蛛を見てその場で踊ってしまったくらいだ。妻のあの呆れた顔は思い出したくもない。そうだ、妻と息子にどう説明すればいいのだろう。
Nコード
N9927JS
作者名
雉白書屋
キーワード
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ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2024年 11月17日 11時00分
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文字数
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