- あらすじ
- 「ナスターシャ・フィリポヴナを救わねばならぬ」
文房具の営業マンとして平凡な日々を送っていた山田タカシ(42歳独身)は、ドフトエフスキーの『白痴』を読んで激昂。公爵の優柔不断さに耐えられず、「俺がナスターシャ・フィリポヴナを救う!」と決意する。
しかし、ロシア語も知らず、戦う力もない。ならば、やることは一つ。
語学を極め、身体を鍛え、ナスターシャ・フィリポヴナを救うための準備を整えるのだ!
かくして、タカシは狂気じみた努力を開始する。
ロシア語の初級テキストを丸暗記し、NHK「まいにちロシア語」を正座で聴き、柔道場に飛び込んで己の肉体を鍛え上げる。
気づけば三年――
ロシア語を操り、黒帯を締めた異世界転生準備完了!
しかし、神に願い続けても転生できない。ならば……
気がついたら転生できるはずだ!
意識を手放した瞬間、タカシは19世紀のペテルブルグに転生していた。
目の前には、あのナスターシャ・フィリポヴナがいる!
しかし、公爵は救いたいなどと戯言をほざき、ロゴージンは執着心を滲ませている。
ナスターシャを救うため、タカシは決意する。
――まず、こいつらを投げる。
公爵を一本背負い、ロゴージンを大外刈り、そしてトーツキイもついでに投げ飛ばす!
しかし、運命はそう簡単に変わらない。
タカシの前に現れたのは……
「……貴様がいるからだよ」
ドフトエフスキー、その人だった。
「貴様の存在は、物語の調和を乱している」
「ナスターシャは破滅する運命にある。それを否定するなら、拳で証明しろ」
――そして、幕を開ける"ロシア文学最強"を決める拳の戦い。
ドフトエフスキー作『白痴』のネタバレがあります。
ご注意ください。
読んでない人は、ウィキペディアなどを参照してください。
- Nコード
- N8044KF
- 作者名
- ツンドラ式井之頭
- キーワード
- R15 異世界転生 二次創作 ロシア文学
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2025年 03月19日 22時11分
- 最終掲載日
- 2025年 03月22日 01時38分
- 感想
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- 総合評価
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- 評価ポイント
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- 文字数
- 117,278文字
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白痴転生 ナスターシャ・フィリポヴナを救うため異世界転生したら、なぜかドフトエフスキーと殴り合うことになった〜投げと拳で書き換える運命の頁〜
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