- あらすじ
- 彼女は空を見上げると、音もなく泣いていた。自分でも気づかないうちに。そしてぼくのほうを見て言う。
「――藤本くん、空はやっぱり青いんだね」
中学二年のぼく(藤本望)と、三年の先輩である香月美夜乃。二人は偶然、図書委員でいっしょになる。彼女の奇抜さや、奇妙な噂を耳にしつつ、何故だかぼくは彼女と親しくなっていった。自分のことを魔女だと言う彼女。おかしな手引き書や、魔女の集会、まじないについて語る彼女。そんなものが存在しないことはぼくも、百も承知ではあったのだけど――
彼女曰く、「本当の家」は「ここからはずっとずっと遠くに離れたところ」にある。彼女は「魔女の掟」によって、地球にやって来たのだ。厳しい掟によって……そしてある日、彼女はこの世界からいなくなってしまう。
「魔女は歳をとらないのよ」彼女はそんなことを言っていた。「そして永遠に生き続けるの――」
(08/5/17~08/5/24) - Nコード
- N5313EA
- 作者名
- 安路 海途
- キーワード
- 残酷な描写あり 現代 日常 中学生 魔女 ×魔法 救いのないお話 短いお話
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2017年 06月04日 21時37分
- 最終掲載日
- 2017年 06月12日 19時11分
- 感想
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- 32pt
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- 14,231文字
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